毒親育ち視点で見るジャンケットバンク 野生の咎人とアイスとお好み焼き大会
シヴァリング・ファイア終了後の主任達
画面越しにシヴァリング・ファイアの結末を見届けた城之内主任は、泣きながら真鍋の死を悼んだ。一方、城之内主任がそちらに夢中で退屈していたのか、森はスマホを弄っている。会場でもしもの時(全ラウンド終了後、100℃で60分経過しても両者生存した場合)の待機でリアタイしていた森からしたら、今更の結果だったのだろう。
宇佐美主任は、横でシヴァリング・ファイアを観戦していた雪村と共に伊藤班を訪問。とある取引を持ち掛ける。とは言え、それを伊藤主任が直ぐに受け入れる筈も無かった。
「白金主任が強引だったか賭けません?」
真鍋の担当行員だった蔵木は、シヴァリング・ファイア戦で司会を担っていた白金主任に捕獲され、伊藤班までの案内を強制された模様。宇佐美主任相手には土足を仕事机に乗せていた伊藤主任も、兄貴分の白金主任相手では流石にマナーを守るようだ。
その後、白金主任は昼間相手に指示を出す。初めこそそれに逆らった昼間だったが、白金主任の何かを見てしまったのか、かなり怯えた様子で他の班員を連れて退室した。
相手の欲しいものが分かる昼間と、何も分かっていない(ブリキ野郎)ようで空気は読める蔵木。状況が飲み込めていない残念な土屋田と、面倒事から解放されたと思っているかも知れない雪村。伊藤班のメンバーは、人数の割に個性豊かだ。
タイマン勝負であれば、「宇佐美主任から提案された変則的な解任戦」を認めなかったであろう伊藤主任。しかし、その間に白金主任が挟まっては逆らえない。そうして、「勝利した班のワンヘッド戦が有利になるハーフライフ戦(2戦)」と、「勝敗が決まるワンヘッド戦」による解任戦の開催が決定された。
ギャンブラー達の休日
シヴァリング・ファイアで負った火傷及び凍傷。ナイフによる刺傷に、ナイフを力任せに剥がしたことによる表皮の損傷。それを治療してくれた村雨と、手を包帯で巻かれた真経津へスプーンを使ってアイスを与える獅子神。
スプーンがうっかり喉に刺さらないよう、ちゃんと横から差し出してくれる獅子神。単純に立ち位置がそこの方が都合が良かったとか、漫画的な構図の問題とか、理由は色々と考えつくが、読み解く為の視点は多い方が楽しい説。
村雨と獅子神が真経津の世話を焼いている一方、アイスを堪能していた叶と、アイスディッシャー片手にニコニコな天堂。アイスディッシャーは、咎人を黙らせる為に使う鈍器です。
死体袋の中身を問われた天堂は、「野生の咎人」なるパワーワードを発した。ジャンケットバンクの世界観には、ロケモンボールで野生のロケモンをゲットするゲームが存在するのだろうか?
叶提案のお好み焼き大会を催す為、買い出しに出掛けた獅子神と村雨。大体の荷物は獅子神が両手に持ち、取っ手のない紙袋でも耐えられる重さの食材は村雨が抱えていた。
そんな買い出しからの帰り道、獅子神と村雨に近付いてくる不審な車。そこから降りてきたのは、まさかの山吹だった。山吹が生きていたとは、読者も驚きだよ。てっきり、適切な処理でバラ売り位はされたのかと思っていたよ。
味方のふりをしたのかどうか執筆時点では判明していないが、真経津のヤバさを語って警告する山吹。しかし、「直前に野生の咎人をゲットしていた天堂」と、「天堂が捕まえた罪人をテラリウムにぶち込む運びになった叶」もまたダチな獅子神は、何かから目を逸らした。
最終的に村雨から痛いところを突かれた山吹は、捨て台詞を残して車で走り去った。そして、そのタイミングを見計らったかのように、獅子神と村雨のスマートフォンには知らせが届く。
真経津の友達だろうが何だろうが、その(かつてはワンヘッドに昇格した)強さから解任戦に巻き込まれただろう村雨。そして、村雨に鍛え上げられて、どうにかライフ・イズ・オークショニアから生存した獅子神。その2人の解任戦参加が決定したようだ。
ワンヘッドの真経津は、大将戦となるゲームに参加が決定していた。友達が解任戦に参加すると知った叶は、自分も参加したいが為に担当行員の昼間にメッセージを送りまくる。なお、天堂はアルカイックスマイル。そうだよね、叶が「なんでオレだけ」と言っているからには、他のギャンブラーは解任戦参加決定。つまり、解任戦参加者に天堂も含まれている訳だ。
面倒臭い状態になった叶に対する村雨の反応と真経津の反応の差、これまたキャラの性格が滲み出ている。そうして、ギャンブラー達の休日は過ぎていくのだった。
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