見出し画像

薄荷キャンディー MV語り

 鏡の中の六月、3番目のストーリーは「薄荷キャンディー」のMVである。布団で横たわっているオッサンと、医者らしき人。そして、今や(コスプレ以外では)見ることはないだろうナースキャップを付けた看護師らしき人。ナースキャップ、今世紀の始めからは廃止されていったらしいから、撮影時ですら古いシンボルとなっていた筈である。点滴等に引っ掛けやすく、形を保つために糊付けするから雑菌は繁殖しやすい為に衛生的にも問題のあるナースキャップ。髪を落とさないようにするなら別の方法もある。そんなナースキャップ。

 要らんツッコミは一先ず置いておいて、唐突に家族ドラマの始まり毒親育ちは目を逸らす。そして、老けメイクの光一さんの登場。1970年から2003年までだろう33歳分の老けをメイクで表現されたが、この撮影から21年経過した光一さんにはあまり変化がない。何なら、金田一少年にちょっと出てきた時からあまり変化がない。相方は金田一少年の時とはかなり変化したと言うのに。だからこそ、対比で変化が分かりにくいだけかも知れない。舞台前後に起こる体重の増減は肉付きで分かるものだが、老けメイクのような年の取り方はしなそうな予感。

 目まぐるしく変わる背景と、変わるものと変わらないことを語る老けメイク光一さん。そして、何か良く分からないままにシングルMV分の鏡の中の六月は終わる。ストーリーの結末は、シングルMVでは確認出来ないのが消化不良な面はある。そんな鏡の中の六月。

サポートして下さるとは、こちらからも貴方様の幸福を願わなければなりませんね。感謝の意を示します。