変わったかたちの石 MV語り
「変わったかたちの石」のMVは、二人が歌っているシーンとは別にミニドラマらしきものが展開される。上流よりも下流にある石の方が流されて丸くなっていくものだから、ミニドラマのロケ地の一つは河原である。なお、ミニドラマにKinKi Kidsの二人は不在。芸能人に文句を言われるADらしき若者のシーンから、若者達が何かしらの撮影をしているシーンへ変わる。
歌詞からして、尖っていた若い頃のことと、年を重ねて無難な選択肢を選ぶようになってからのことを対比している。つまりは、尖りが減っていくことを川を流されて丸くなっていく石と多くの人の人生を重ねつつ、それとは別の道を歩む人を「変わったかたちの石」としているのだろう。それは、自分には正直であったとしても、余程の強さが無ければ険しく苦しい道。
KinKi Kids自体が、デュオかつ関西出身メンバーのみと、事務所の中でも異質と言うか異色のグループとしてデビューしている。デビュー曲自体も、十代のアイドルらしからぬ暗めの歌詞と言う異質で異色なものだった。それでも、他には無い魅力で数十年も活動を続けている。他のグループとは、色々と違うことが武器になったのがKinKi Kidsとも言える。グループとして尖っていた。個人のInstagram投稿も、割と尖っている気はする。アクスタに階段落ちさせたり、眉毛マシマシしたり。
しかし、全ての「変わったかたちの石」が成功出来る訳ではない。むしろ、出る杭は打たれる日本においては、成功出来る方が稀有だろう。だからこそ、この長めのMVは何か棘のようなものが刺さるのだ。
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