まだ涙にならない悲しみが　MＶ語り

　変わったかたちの石に続き、尺が長めなのが「まだ涙にならない悲しみが」のMＶである。こちらのMＶのミニドラマには、ＫｉｎＫｉ Ｋｉｄｓの二人も参加する。学生時代に軽音学部だったメンバーが、かつて活動していた部室（としてイメージするものとはかけ離れているから、らしき場所？）に集合して、音楽を奏でて歌う。学生時代の回想シーンも挟みながら、ミニドラマは進行していく。学生時代に軽音学部としてこの曲を歌っていたと思うと、軽音学部ってなんだろうかと思ってはしまう。良い楽器も持っているお金持ち学生とも思ってしまう。筆者では楽器の善し悪しを判別出来ないが、（義務教育課程で購入させられるものを除いて）殆どの楽器は安いものでないことは分かる。
　なお、このシングルは両Ａ面とやらで「恋は匂へと散りぬるを」のMＶも存在するし、それは公式で公開されてもいる。元々、初回Ａの特典が「まだ涙にならない悲しみが」の円盤で、初回Ｂの特典が「恋は匂へと散りぬるを」の円盤だった商品。金銭的余裕が有ればどちらも購入し、金銭的にキツければ「青春の回想シーンも挟んだミニドラマ」か「二次元のような美しさで二人が格好良いダンスを決めている映像」、それを天秤にかけて選ぶことになる。
　音楽系の部活に入れるような金銭的余裕があるなら、通常版も含めてシングルをコンプリートする人も居るだろう。自分は部活を「如何に金銭的負担が無いかで選んだタイプ」なので、公式の「美麗なダンスのMＶアップ」はとても有難いものだった。イケメン二人が水飛沫を上げながらダンスする。あれは良いMＶだ。