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毒親育ち視点で見るジャンケットバンク ピーキー・ピッグ・パレス 神は平等編

タッグ戦前

 解任戦でタッグを組む相手を知らされた宇佐美班の二人に、仲良くする気配は微塵も無かった。天堂の「神の使徒としての大役を賜った」に対して放たれる「自己愛が肥大化したマヌケ」と言う村雨の返し。そして、そのやり取りを見た渋谷は「タッグ戦が滅多にない理由が分かる」と言い放つ。

 一方、伊藤班のメンバーは、牙頭が提案した「雪村ウエイトレスで死ぬほど客が来る」案に対して,漆原と蔵木から「わかる」と反応が出る位に和気あいあい(?)としていた。尤も、その会話の中で、蔵木の担当ギャンブラー以外にも3人が亡くなっていたことが判明する。そして、それを驚きもせずに受け入れる漆原。

 行員から放たれた「勝てるかどうかの問い」は、宇佐美班ギャンブラーと伊藤班ギャンブラーで答えが分かれた。だが、班では分かれていただけで、仲の悪そうな村雨・天堂ペアも言っていること自体はお互い様だった。

 司会者灰谷によるプレイヤー紹介の後、医者であることを見抜かれたらしき村雨と、思ったよりも勤勉との評価を受ける牙頭。デモンストレーションを経てからの作成会議は、宇佐美班と伊藤班で仲の良さが分かれた。宇佐美班の二人は、仲良くする気が微塵も無いか賭けません?

ピーキー・ピッグ・パレスのルール

・目標は、労働ブタを集めて宮殿を完成させること。
・労働ブタは、敵味方問わずに自分以外から奪う
・開始時の手持ちの労働ブタは5匹、6匹の労働ブタを集めれば宮殿完成
・チームのどちらかが宮殿を完成させれば勝利
・労働ブタが1匹減る度に、酸素濃度は1,5%低下
(ゲーム開始時の酸素濃度は21%)
・労働ブタが5匹全て奪われた場合、酸素濃度は一気に6%まで低下
・反則行為者の酸素濃度は一気に0%になる
・使用するカードの種類は「オオカミ」「藁の家」「木の家」「レンガの家」の4種類
・親から反時計回りにカードを出す。
・3枚のカードが使用されたら、そのラウンドは終了

使用されるカードの説明

オオカミ
・可能であれば必ず何かを攻撃しなければならない
・攻撃先に指定出来るのは「場に存在する最もグレードの低いブタの家(藁の家が存在すれば藁の家、藁の家が存在せず木の家が存在するなら木の家)」か「他のオオカミ」
・レンガの家は攻撃先として指定不可
・他のオオカミが既に狙っているカードは指定不可

ブタ(藁の家と木の家)
・指定された場合、襲撃者に労働ブタとして奪われる
 (酸素濃度は1,5%ずつ低下
  全ての労働ブタを奪われた場合は一気に酸素濃度は6%になる)
・一度奪われた労働ブタはいかなる方法でも取り返せない

ブタ(レンガの家)
・攻撃先として指定不可

カードの組み合わせパターン関連

プレイヤーは4名、カードが4種類の為、その組み合わせ数は(4の4乗で)256通り。

オオカミ0枚(オオカミの不在)
→3の4乗で81通り

オオカミ1枚
→4(オオカミ)×3(ブタ)の3乗で108通り

 全ての種類のカードが揃う(平和な世界)
 →4×3!で24通り
 ブタが全てレンガの家(オオカミの憤怒)
 →4通り
 藁の家が狙われる
 →52通り
 木の家が狙われる
 →28通り

オオカミ2枚
→6(オオカミ)×3(複数)の2乗で54通り

 藁の家が狙われる(複数の襲撃含む)
 →30通り
 木の家が狙われる(複数の襲撃含む)
 →18通り
 オオカミ同士で攻撃
 →6通り

オオカミ3枚
→4×3で12通り

 藁の家が狙われる(複数の襲撃含む)
 →4通り
 木の家が狙われる(複数の襲撃含む)
 →4通り
 労働ブタが0
 →4通り

オオカミ4枚
 →1通り

仲良く出来ない宇佐美班

 1ラウンドの時点で、天堂のブタが牙頭に、村雨のブタは天堂に奪われた。神は平等だ。味方からでもブタを奪う。
 その後も、牙頭は天堂のブタを奪い、天堂は村雨のブタを奪う。漆原は「敵にガッちゃんのブタは渡さない」と言って、敵に奪われる位なら牙頭のブタの数と共に酸素濃度も減らす。つまり、村雨は奪われるばかりでブタを得られないままだった。
 ノーダメージの漆原に対して、酸素濃度が減らされてハァハァし始める村雨。始めてから何日目すら謎な「日課のヨガ」は、酸素濃度低下に対して、何の効果も示さなかった。天堂の放った「医者の不養生」に対して強がってみせる村雨だが、呼吸が荒くなっている時点で医者で無くとも酸素不足なのがバレバレだった。

 敵どころか、味方の考えすら読めていない村雨。ライフ・イズ・オークショニアでは「仲間のケツモチをしながらでも勝てる」とまで言われた村雨。人間相手なら無敵だったが、なんせ味方は神。自称だろうと神は神。「神の声を聞け」と言い続け、酸素濃度が低下しても(村雨が考えを読めるような)体の変化はない。天堂の語りが敵を翻弄しているのかは謎だが、観戦していた獅子神は全く分かっていない。そもそも、勝ち筋どころかピーキー・ピッグ・パレスの定石も獅子神には分かっていない。

 村雨に酸素不足によるダメージが入り続ける中、獅子神に対して画伯真経津がイラストを描いて説明を始める。真経津が描いたのは,オオカミのイラストとレンガの家のイラスト。そのカードのどちらも、「オオカミの襲撃からは身を守れるカード」だと真経津は獅子神に伝えた。そして、そのカードを出すことは定石だが、その選択を通すことは簡単で無いことも。

 ゲームは進み、村雨のブタが3体奪われてから暫くした時、思ったより酸素が足りていない村雨は幻覚を見た。しかし、それがきっかけとなり天堂の言う「神の声」を聞くことになる。

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