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永遠のBLOODS MV語り

 鏡の中の六月、その始まりは「永遠のBLOODS」のMVである。複数のMVを通じて、1970年と2003年に生きる二人の物語は紡がれる。
 先ずは、それぞれが鏡の前に来て、そこに映るものが自分では無いことに気付くところから物語は始まった。

「誰?」
「誰やお前」

 そして、鏡に手を触れると、剛さんは1970年にタイムスリップする。撮影時、幾らで手に入れたのか分からない古い雑誌に、様々な昭和感溢れる家具。MVが作成された時から33年前が1970年なのだが、2024年からしたら「折り畳み携帯やポータブルCDプレーヤーを使っている人」はそれ程居ない。折り畳み携帯はスマートフォンに変わり、音楽はサブスクリプションで聴く人が増えた。
 今(2024年)から33年前であれば、1991年。携帯電話は存在していても、普及してはいない。昭和では無いが、消費税のない時期。まだ色々と人権や環境問題への関心が薄かった頃。

 永遠のBLOODSは、コカコーラのコマーシャルもしていたので、途中で瓶のコカコーラが登場する。今では珍しい瓶の飲み物も、1970年ではむしろ主流だっただろう。生まれていないから知らんけど。
 光一さんの家族団欒に混ざる剛さん。どうやって光一さんが家族に説明したかは謎だが、皆ニコニコである。
 1970年に滞在した後、光一さんの「連れてってくれ」をスルーして元の時代に戻る剛さん。コーラタイムに「ええよ」と受け入れたのは何だったのか。
 元の時代に戻った剛さんは、何故が野球ボートを弄くっている。キャッチボールをしているシーンは有ったが、その時に貰ったのだろうか? そして、取り損ねて落とす。それを拾ってくれた謎の人物が居るが、このMVはそこで終わる。だが、物語は次のMVに続くのだ。

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