獅子志司が好きすぎるので語るよ

獅子志司というアーティストがいます。ボカロPであり最近は自身で歌ってます。私がめちゃくちゃ大好きなので、いいよってことを書きます。
私見ましましですのでご容赦を。

1.聴くと戦闘力があがる(?)歌詞

 この方の曲は多くは、何かに抗おうと努力する人々の迷いや決意を描いています。音楽という道に賭ける獅子志司さん本人の覚悟を歌ったものなのかもしれません。ともあれ、自分はこんなものじゃないと決意を固める姿を描いた歌詞は、私も頑張るぞという気持ちにさせてくれますね。

以下 一部歌詞抜粋

背けば戻れはしないが 夢見るだけじゃ敗北者なのだから
                     『有象無象も踊る夢』 より

凍っていかないでこの思いよ 一回戦限りの人生戦 最善手を   
                     『永遠甚だしい』 より 

かっこいいですよね。 

2.踏みまくる韻 座りが良すぎる言葉の響き 

 獅子志司さんの曲はとにかく言葉選びが最高です。一番と二番で似た音の歌詞を並べて韻を踏むという手法はいろんな曲で見ることが出来ますが、この方の言葉選びは本当に絶妙で、聞いていて歌詞が頭にすらすら入ってきます。例を見せます。歌詞より抜粋。

如何せんアイロニー告げてタイトに

如何せん隘路に 告げて対等に     『絶え間なく藍色』 より

韻というか同音異義語のレベルですね。辞書みたいな語彙力。本当に座りがいいので声に出した歌いたくなるんですよね。もう一つ。

獰猛な名誉は どう思われるの どうも浮かないね
                        
『うつけ論争』 より

これが本当に凄くて、獰猛(doumou)  どう思(douomo)  どうも浮(doumou)
と三段で韻を踏んでます。芸術点高すぎます。
紹介した部分以外でも全体的に響きがよくて、メロディーを邪魔しないどころか引き立たせているんですよ。すごい。

3.多彩な言葉遊び

 韻や響きと近い部分もありますが、それぞれのフレーズが綺麗につながって歌詞が展開されていきます。またしても抜粋。

酸いも甘いも中の下で
満足なんて宙の上で 
        『絶え間なく藍色』 より

中の下ときて、そこから今度は宙(中)の上と繋がっています。こんな感じに自然に言葉が繋がっていくことがちらほらと。恐ろしい。もう一つ。

海底の底オワリを告げる合図
シナリオのお役に満を持して 
     『うつけ論争』 より

この曲は四暗刻とか大三元とか麻雀用語がいくつも出てきます。その中でラスサビ前の一節がこれですね。麻雀の知識がある方なら分かると思いますが、海底の底=海底摸月(ハイテイツモ)で、お役に満を=役満、というように麻雀用語がちりばめられています。ラスヅモで役満狙いとは、正に一発逆転の一縷の望みという感じですよね。

4.声が歌に合いすぎている

 獅子志司さんはボカロpなんですが、現在は本人で歌うことメインになっています。表記も(selfcover)から本人の名前のみ変わってますね。獅子志司さんの歌声は男性としては高めでどこか幼さの残り、鼻から抜けるように声を張り上げるような歌い方をしています。それが何かに抗う青年や少年という曲から抱くイメージに、めちゃくちゃマッチしています。あと裏声が透き通っていて、変に力が入っていないというかなんというか、とても聴き心地が良いです。聴けば分かります。


歌詞や声には触れたけど、ここまで読んでもどんな曲調なのかはまったくわからないと思います。本当はコード進行が~とかここの展開が~とか話したいんですけど、音楽の知識がゼロに等しいためそういう話が出来ません。いつかその辺も分かるようになって、曲のどこが凄いのか説明できるようになりたいですね。

youtubeなりサブスクなりで検索して、全人類聴いてください。以上です。読んで頂きありがとうございました。

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