地上波の最近のクイズ番組が嫌いな理由。
嫌いなものについて述べることあんまりないんですが最近嫌いなものがあります。
「地上波の7-8時台のクイズ番組。」
実家に帰ってこういう番組みるたびに「この番組なんのためにあるんだ…」と思います。
つまらん理由。
1.勉強してる気になるのに勉強にならない。
まず一つ、たぶんお笑いよりは良くも悪くも毒も害もないので、視聴者にとっては問題を解いてる!知ってる!気分になる。
確かに、「〇〇〇〇年に〇〇したこの人物は誰か?」で答えられれば気持ちがいいかもしれない。
IQサプリやマジカル頭脳パワーみたいなその場で解くものであればまだ、アトラクションであることによりハプニングが起きたり、視聴者が考えるという要素がある。
でも、最近のクイズ番組は「あーやった気がするー」な義務教育レベルの暗記問題しか出ない。
数学の問題や理科の計算問題は出た瞬間にたぶんは?ってなる視聴者が多数。東大王とかでようやく出るくらい。
ようは記憶があってその記憶があるか問う問題しか出ない。高校入試の1-2点配点の問題を延々と出してるだけ。
それにも関わらず答えと答えの間にCMを挟む。
ということは、1問を消化するのにまあ5分くらいはかかる。
答えのある1-2点問題を1時間で20問も消化できないわけで、勉強としては非効率すぎる。
しかも自分がいくつか答えられたら頭良いと勘違いしてしまう。
実家での会話。
母「〇〇って問題出てるけどこれ何だっけ?」
私「〇〇だよ」
母「すごーい」
これが20代後半と50代の会話かよ。
解説も最低限しかしないのでほんとためにならない。会話も生まれないし身にもつかない。
特定の分野についてちゃんと解説してくれる番組や史実になるべく基づこうとした大河ドラマやドキュメンタリーのほうが1時間で得られるものは大きいと思う。
勉強のために見てるわけではないけど、座学よりも非常に効率が悪く、勉強したつもりでしてない日本人の本質が出てる。
2.勉強=暗記だと思い込ませてしまう。
さきほどの理由にもある通り、問題の質が低いし、考えさせない。
知らなきゃ答えられない問題が多いので、もし答えられない問題が多かった場合「暗記が足りない」と思い込んでしまう。
実はセンター試験や記述ある問題は、暗記と思われてる歴史でも流れとかの真の理解がないと解けないものもある。
そういう勉強の流れを一切感じさせないので親が子供を頭よくさせようとこういう番組を見せる場合、勉強が暗記だと勘違いしてしまう可能性は大いにある。
もちろん覚えるってのも勉強にとっては大事だけど、それに偏重しすぎてるので詰め込み=勉強だと思ってしまう。
知識を機械的に暗記するほど辛いものはないので勉強のモチベーションを低下させる可能性はある。
3.キャストが多いのに個性が出ないし制作費が圧迫される。
マジカル頭脳パワーやネプリーグ、ヘキサゴンといったクイズ番組は前述のクイズ番組よりゲストによって個性が出る。
まあそれが嫌という人もいるけど、前述のクイズ番組は毎回同じ展開だ。
大学名挙げて答えさせるだけ。伝わるのはこの人実は頭良かったんだーって情報しかないので、エンターテインメントとしてつまらないし、ブッキングの意味がない。
なのに呼ぶ人は無駄に多い+前に述べたようにクイズに時間がかかりすぎるので個性のあることは一言くらいしか言えない。
ようは「キャストが多いのに個性が出せない」というテレビ番組のブッキングとしては最低のものになる。
こうなると人件費ばかりにお金が取られ、番組内容にお金が割けなくなるのは当たり前。
まあ、「義務教育レベルの配点低い問題を延々と毎週繰り返す」番組ができてしまう。
4.芸能人に賞金やって何になる
これ。ミリオネアやアタック25は視聴者が賞金を得られる体だ。
一般人がテレビに出れるだけでも相当の夢があったと思う。頑張れ!って応援する気にもなるし感情移入しやすい。ドキュメンタリーとして番組の一部を組むだけでもかなり面白かった。
対して、最近のクイズ番組に出る人は100万ってのは小遣いレベルでは…?な人も多い。金持ちが金をかけて争ったところでなんも面白くない。(クイズ番組に出るだけでも詳細は知らないがかなりのお金は出るときくしこういう番組に出る知名度あるだけでもかなりギャラは普段もらえてると思う)
私もクイズ番組に詳しくはないんだが、最近のくだらんクイズ番組による圧迫により他の有効な情報番組や歌番組、アニメなどがゴールデンに進出できないのは文化の損失だと思ってしまう。なのでもしテレビの文化を続けていきたいならもう少し経済のためだけのテレビを考え直したほうがいい?気がします。
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