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地域でのイノベーションパートナーズの意義と役割

マーケティング、プロモーションの力を使い、
地域の良きモノや良き文化を日本中、世界へ発信をしていくことをコンセプトに、
2018年12月の創業した。
2020年3月5日に佐賀県嬉野市との連携協定を行って、
和多屋別荘という創業70年の老舗温泉旅館の中にサテライトオフィスを作った。
弊社スタッフは「旅館の温泉、入りたい放題」という切り口で、
多くのメディアに取り上げていただいた。
僕らがサテライトを作ることで地元にはない職種が生まれ、
UIターン雇用、そして地元雇用にも繋がった。
とても小さな規模の会社にもかかわらず、
僕の熱意だけを信じて、
サポートしてくれた県庁、市役所にはとても感謝している。

和多屋別荘との連携で一緒に働くスタッフが1番嬉しいことは、
もちろん今回のキーワードである毎日温泉が入れることと、
寮が完備していること。
外から来たスタッフは孤立しがちで、
せっかく覚悟を持って地域に来たのになかなか定着できない。
しかし、地元企業との協業からスタートさせることで、
そもそも寮が和多屋別荘内にあるので、
和多屋別荘のスタッフとのつながりが濃い。
そこから派生して地元でのつながりも自然にできる。
何よりもオフィスビルに入ることと決定的に違うことは、
旅館の中にあるということ。
それはお客さんへのサービスレベル、対応力が超一流。

地域でサテライトオフィスを作る、運営する上で、
マネージメントがとても重要になるので、
そんな中で仕事ができると成長にも繋がる。

僕らが地域に入り込むことで、
こだわっているのが協業パートナー。
都内の企業が地域に入り込むことで1番難しいのが、
コミュニティの中に入り込むこと。
逆にそこがうまくいくと地域活性の成功につながりやすい。
僕もとてもたくさん東京と嬉野の行き来もしたし、
それを全て前向きに受け入れてくれた和多屋別荘小原社長がいた。
そしてそこで友達になった人たちがいた。

自治体のサポートだけだと一方通行になりがちで、
地域からは煙たがられる。
地元を巻き込まず自社だけで完結しても長続きしない。
キーとなる地元企業と繋がって活動を地道にすることがなければ、
コミュニティーに入り込むことはかなり厳しい。
ここはとても重要だと思っている。

ビジネス的に時間がかかり、
初期投資とのバランスが賄えないケースが多くある。
助成金を頼りにはビジネスにはならない。
県庁、市役所からのサポートを元に、
地域企業からの受託を事業にし新規事業を地域で立ち上げる。
ベンチャーとはいえ目先の利益を追いすぎていては、
地域での成功はなかなか無いと思う。

僕らがキーワードとしている事は、
東京の仕事を地域でやることではなく、
地元で仕事を作りだし、
そこで運営が完結していること。
当たり前だがこの実現がとても重要だと思う。

オフィスを作ること=集まれる場を作ること。
元々地元に集う場があり、
そこを活性していけば周りのコミュニティが自ずと集まってくる。
中心とする活動を行なっていく。
自治体も応援してくれるし、
メディアからの露出をきっかけに地元の企業や人も集まってくる。

4月に操業を嬉野で開始した後にコロナによる緊急事態宣言に突入したことで、
ワーケーションという言葉が一人歩きした。
ワークとバケーション。
そして今はエデュケーションという言葉も掛け合わされてきている。
働き方が本当に自由になる中だが、
結構会社にも行けずテレワークで自宅から出れない。
それでは息も詰まるしいい仕事もできない。
今までになかったケアや企業側の理解、
サポートもとても大切になってくる。

時代に合わせて変化できることこそ、
この時代で生き残れる唯一の存在になると思う。

嬉野は観光町なのでの基本的には交流人口をどう増やすかに注力してきた。
かなり歴史の深い温泉街なので当然だと思う。
しかしながら1年に2度以上同じ場所に旅行に行く人が当然ながら多くない中、
定住人口を増やす施策を助成金を絡めながら打ちがちな対応だとやはり難しい。
要は「100万円出すからこの地域に来て」
といってもそれだけでは来ないということ。
他に理由を持つことが本質でありそれがあってのこの施策。
ここを僕らが繋げる存在になりたい。

やはり関係人口をどのように増やしていくかが、
とても重要になってくる。
定住が全てではないがその場所に来る理由を明確に作ることができれば、
関係人口は圧倒的に増えると思う。
定住がゴールとしがちだが、
体験をさせる助走無くして成立はしない。

ちなみに弊社に入ってきたスタッフは、
3名がすぐに移住し、地元雇用も3名行った。
弊社の地域創生事業本部の責任者も、
ほぼ嬉野を拠点にしている。

弊社サテライトオフィスにはありがたいことに、
本当の多くのメディア取材や視察が来る。
宿泊してもらってさらに良さが伝わるので、
コロナ禍において周りへの配慮を和多屋別荘と徹底して、
かなり多くの人を宿泊していただいた。
コアな集う場を作ることで、
会社が1社、雇用が6名、それにまつわる人たちは、
おそらく数100名以上が関わった。
1泊2日の宿泊の概念も変えていけると思う。

2021年4月20日に、
AnyMind社、ENGAWA社、ナノ・アソシエーション社、
ライフエンディングテクノロジーズ社との4社同時進出連携協定式を行った。
和多屋別荘の中に5社の会社が入ったことになる。
弊社と事業連携しているとても優秀な企業に来ていただいた。
山口知事にもお越しいただきカンファレンスも開催させていただき、
佐賀の未来や地域のあるべき形に関して語った。

会社を地域に出すことは、
とても大きな判断が必要になってくる。
なぜ採用しづらい地域に出すのか、
受託の少ない地域に先行投資をしてまで出すのか。

各社社長に何度も嬉野に来ていただき、
和多屋別荘と弊社のビジネスの理解をいただき、
可能性を想像していただいた。
会社同士のつながりがとても濃くなるので、
事業連携が本当にしやすくなる。
トップが集まり議論をしそこで仕事が決まる。

まもなく20名のワーカーを超える。
5社同時の採用イベントを行い50名以上の希望者も集まった。

第2の地元があるダブルアドレスの価値観。
出張ではなくカバン一つで行き来できる概念。
そして地域の方々と友人になる。
僕だけではなく弊社スタッフが自発的にその動きが作れていると、
小原社長から聞いた。
嬉野で間違いなく地域のあるべき形が作れてきている。

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