なんで生きなければいけないのか

なんで生きなければいけないのか。
なんで死んだらいけないのか。

周りが僕の事を「大人」と呼ぶようになった時、僕の中でグルグルと渦巻くようになった言葉だ。

そして、渦巻きながら少しずつ僕の中の何か分からない部分を削ってる。

まだ、僕は生きている。けど、僕の中の空洞は大きくなった気がした。

身体は軽くなったはずなのに、僕の動きは遅くなった。

初めは、小さく削っていたグルグルが、だんだん、大きく削る様になった。

空っぽになった僕は動かなくなった。けど、生きている。

僕の中のグルグルは欠伸のように消えていった。

ところで、生きているってなんだろう。
あれ、何も分からないや。