見出し画像

自分で決める、自分が決める

自分"で"決める。
自分"が"決める。

言葉一つで印象が変わりますね。

どちらも、自分が主体となり決めることに変わりはありません。
でも、後者の方が、自分の意思が強く反映されている印象を持ちますね。


アダルトチルドレンにとって、自分で物事を決めていくことが容易ではないことが少なくありません。

無条件に愛情を注がれ、健全に育った人からすると、何事も自分が好きな方、やりたい方を選ぶということを、極自然にできます。
それは、いつでも自分の親や家族という味方になる存在が意見を尊重してくれて、時には支え応援してきてくれたからです。

でも、アダルトチルドレンからすると、過去に何かを自分が選ぶという機会が少なかった傾向にあります。

何かを決めるときに親から
「こっちの方が良い」
「こうするべき」
という言葉をかけられてきたのではないでしょうか。

しかし、親の言う「こっちの方が良い」「こうするべき」という考え方は、親の人生での正しいと思っていた、思い込んできた価値観であるだけです。
実際、親の元を離れてみると、全然違う世界があり様々な考え方や生き方、価値観があるということに気がつきます。

アダルトチルドレンは親の狭い世界での考え方を、知らない内に刷り込まれているのです。

そして、いざ何かを選択する場になると、人の様子を窺ったり、誰かに答えを求めたくなってしまうことが少なくありません。

今まで、事あるごとに親がさも当然のように口を出してきていたので、そうなってしまうのは仕方のないことです。

どこかに正解がある気がしてしまいます。
だれかが答えを教えてくれるのを求めてしまいます。

そうなってしまう自分を、責める必要は全くありません。

そもそも、何かを選ぶ時に正解も答えもありません。
もちろん、道徳的にこっちの方が良い、その選択は良くないといったことはあります。

しかし、日々の生活や人生の選択の中でこれだ!と確信のある正解というものがあるわけではなく、自分が良いと思うものを選んで、自分の求める自分に合った生活を送れば良いのです。
仮に、選んだ結果が想定していたものと違ったのであれば、また自分の良いと思う方向へ進んでいけるように軌道修正すれば良いだけです。

言うは易く行うは難し、という言葉があるように、今まで自分が選ぶということをする機会が少なかったアダルトチルドレンにとって、急に自分で物事を選び決めるということが簡単なことではないことは、とてもよくわかります。
きっと何かを選ぶということに、とても勇気がいりますよね。

でも、少しずつ、本当に些細なことからで良いので
「自分が決める」
ということを、たくさんしてみて欲しいです。

「今日の服は何を着ようかな」
「今日のご飯は何が良いかな」
「今日はどの音楽を聴こうかな」

好きなもの、気になる方、ワクワクすること、自分のテンションが少しでも上向きになるもの。

まずは、日常の小さなことの積み重ねで大丈夫です。
その積み重ねを行っていくと、日常より大きな選択の機会があった時にも、気がついたら自分の気持ちを優先できるようになっているはずです。

何よりも自分を大切にするために、自分の気持ちに目を向けて「自分"が"決める」ということを許してあげてください。

そして、自分が選んで決めたことを、心から楽しんで堪能してください。
自分のために、自分が選んで決められたあなたは素晴らしいです。

あなたの人生はあなたのものです。
たくさんの"好き"で埋め尽くしてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?