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宮崎駿10年ぶりのアニメ「君たちはどう生きるか」を見た!

宮崎駿氏の10年ぶりのジブリ作品ということで、アニメにも
関わらず、早速鑑賞してきました。
港北のイオンシネマでULTIRA(ウルティラ)という大画面の
スクリーンで見てきました。ちなみに追加料金はなし。

※Ultiraとは、
息をのむほどの大画面のスクリーンにシアターいっぱに響き渡る
立体音響の中でまるで映画の中に入り込んだ錯覚に陥る感覚の
新時代のシアターです。

前宣伝がなく、いきなりタイトルが「君たちはどう生きるか」という
哲学的な問いかけのアニメ作品でしたが、子どもたちとっては後半の
ファンタジーの世界観を単純に楽しむという意味では退屈せずに
最後まで鑑賞できたのではないでしょうか?

しかし、大人はこの作品からいろいろなテーゼを感じ取ろう必死に
なるので、難解な作品だと感じてしまい、わからない人にとっては
駄作だと低評価のレビューになってしまうのもいたしかたないと感じ
ました。

私自身は、作品のタイトルになっている「君たちはどう生きるか」と
いうテーマに必死に答えをだそうとしましたが、一人の少年、真人君
の心の葛藤を通して成長していくという意味で、未来の子どもたち
向けた応援メッセージと受け取りました。

実母を戦争の火災で失って、傷心の少年がやさしい母の妹である叔母を
母として受け入れなければいけないけれども態度にはみせないけれど、
どこか反発してしまう心の葛藤

また、これは凄い解釈だと思って感心したのですが、現在および
将来のアニメクリエイターたちの作品に向けての宮崎駿さん独特の
問いかけ「君たちはどう生きるか」という非常に哲学的なアンチテーゼに
なっているのではないかという感想に正直、ビックリしました。

過去のジブリ作品自体、戦争や争いなどを描いたきたという自分自身
に対する自戒の念も感じられました。

それは、となりのトトロなどの過去の作品を何度も何度も見ていると
いうお子さんの話を聞いたときに正直、衝撃を受けたという本人の
言葉からもほんとうの自然にもっと触れてほしいというメッセージが
子どもたちに伝わっていないという意味で忸怩たる想いががあった
ように感じました。

そんなメタファーが作品の中に散りばめられているので、結果的に
非常なに難解な作品になってしまったために賛否両論が相半ばして
いるのではないでしょうか?

子どもたちはそんな哲学的な啓示などおかまいなしに単純にアニメ作品
として楽しんでいたようなので子どものような感性で単純にアニメを
楽しむ感覚がいいのでは・・・

ちなみに原作ではないのですが、同名の書籍、吉野源三郎著「君たちは
どう生きるか」にインスパイアされたことは本人が言ってます。

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