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小規模事業者持続化補助金、悪戦苦闘の顛末とその闇を暴く(その5)最終回

正直、この記事を投稿する際にこんなに長くなるとは思って
いませんでした。それがその5まで続くとは・・・

その4~の続き

最終回は、この小規模事業者持続化補助金の問題点は何だったのかという
視点から、これから補助金を申請する人にいくらかでも役に立つ
提言を交えて考察していきたいと思っています。

そもそも、この補助金はコロナ禍における法人を含む小規模事業者の
事業がかなり疲弊して打撃を受けていることに対する補助が目的で
創設されたはずです。

そのため、補助金額の支給においては何より迅速さ、スピードが
求められるにもかかわらず、私のようにまる2年もかかってようやく
振り込まれるような補助金に対して非常に憤りを感じています。

同じようにコロナ禍における給付金に関しては、書類の申請も極めて
容易で、審査もスムーズに行われました。何より、振り込みも
スピーディーに行われれました。この補助金とは大違いです。

補助金とはいったん、支払いをした経費の一部を戻してもらうだけの
もので申請者側からすると立て替え払いをしたものが後から一部が
補填されて戻ってくる意味合いのもです。給付金と同じように
この時期にふさわしい審査の簡略化と迅速さがあってしかるべきだと
思います。

あとから聞いた話ですが、小規模事業者持続化補助金の申請書を
審査したグループはもうすでに解散していて、請求を審査する
グループとの連携やすり合わせはまったくないとのこと。

そのため、申請段階では補助金対象と認定されても請求段階で
却下されるという矛盾が生まれています。

そして、これが最大の問題なのですが、事務局を半官半民の
日本商工会議所にまかせたことです。ちなみに、給付金関連の事務処理は
民間に任せたためにデジタル化が徹底していてスピーディーな給付が
可能でした。

次に重箱をつつくような修正書類の山を築き、意図的に支給を遅らせて
いるのではないかと疑うぐらいのお役所仕事に対して憤りを感じます。

実際にテレビの報道特集の番組で、補助金の修正書類の無限ループに
はまって身動きがとれずに断念してしまった人や私のように大幅に
支給が遅れてしまったケースが多々あったことを問題にしていました。

問い合わせをしても担当者もころころ変わって、責任の所在がまったく
曖昧になっています。不手際を指摘すると平身低頭、ひたすら非を認めて
謝るだけで改善がまったくありません。まるでクレームに対する
マニュアルがあるようでした。

とにかく、これから補助金を申請する方は以上の点を熟慮して慎重に
申請していただければと思って、長くなりましたがこの顛末記の最終回と
させていただきます。

すべて読んでいただいたあなたには感謝しかありません。ありがとう
ございます。これから補助金を申請するあなたのお役に立てれば幸いです。


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