GPT4-Turboの概要とGPT3.5-Turboとの違い
現在、ChatGPT最強モデルと言われているGPT4-Turboについて解説する
前に今までのGPT3.5-Turboとの違いを明確にしないといけません。
今回は、GPT3.5-TurboとGPT4-Turboの違いについて詳しく説明しています。次回はその最強モデルGPT4-Turboの導入方法や使い方について詳しく解説していきます。
まずはGPT4-Turboの概要、その特徴について
GPT-4 TurboはOpenAIによって開発された最新の自然言語処理モデルで、GPT-4の進化版として多くの新機能と改善が施されています。以下は、GPT-4 Turboの主な特徴と利点を簡潔にまとめたものです。
主な特徴
128Kトークンのサポート: GPT-4 Turboは最大128,000トークンまでの入力をサポートし、これは約300ページの書籍に相当します。これにより、長文の処理能力が大幅に向上しました。最新の学習データ: 2023年4月までの情報を学習しており、最新の情報に基づいた回答が可能になっています。
■低コスト：
入力に対して1000トークンあたり0.01ドル、出力に対しては1000トークンあたり0.03ドルと、以前のバージョンに比べてコストが大幅に削減されています。
■制限の緩和：
トークン毎分のリミットが増加し、開発者や企業が大量のデータをより迅速に処理できるようになりました。
■機能の追加：
関数呼び出し機能やJSONモードの搭載、再現可能な出力やログ確率の確認など、多様なタスク処理機能が追加されました。画像入力と生成、TTS対応: API経由で画像入力や画像生成、テキストから音声への変換機能も提供されています。
■モデルのカスタマイズとファインチューニング：
特定のデータや目的に合わせたAIモデルのカスタマイズが可能になり、最適化されたモデルの作成が容易になりました。
GPT-4 Turboは、これらの特徴により、開発者や企業がより効率的に、かつ低コストで自然言語処理タスクを実行できるようになり、新しいアプリケーションの開発や既存のサービスの改善に大きく貢献することが期待されています。
それではいままでのGPT-3.5 Turboとどう違うのかという観点から解説ししていきます。
GPT-3.5 TurboとGPT-4 Turboの違い
1 性能と応答速度：
■GPT-3.5 Turboは、従来のGPT-3.5モデルを高速化したバージョンであり、関数呼び出しの新機能が追加されています。これにより、APIを介した応答速度が向上し、開発者がより迅速にアプリケーションを構築できるようになります。
■GPT-4 Turboは、GPT-4の基本性能をさらに強化したモデルで、入力できる文字数の増加や、より複雑な質問への対応能力が向上しています。また、マルチモーダル機能により、画像入力にも対応しています。
2 微調整機能：
■GPT-3.5 Turboでは、微調整機能が特に強調されており、開発者は特定のユースケースやタスクに合わせてモデルをカスタマイズできます。これにより、出力の一貫性や特定のトーンの調整が可能になり、安全性やセキュリティ面でも改善が図られています。
■GPT-4 Turboにおいても、性能の向上に伴い、より精度の高いカスタマイズが期待できますが、GPT-3.5 Turboの説明に基づくと、微調整機能に関する言及は少ないです。GPT-4 Turboの主な強化点は、その基本性能とマルチモーダル対応能力にあります。
3 利用可能性とコスト：
■GPT-3.5 Turboは、特にAPIを利用している開発者向けに提供される機能を強化しており、微調整によるカスタマイズが可能です。これには新たなコストが発生するものの、特定のニーズに合わせた最適化が行えるというメリットがあります。
■GPT-4 Turboは、より高度な機能を提供するため、ChatGPT PlusやChatGPT Enterpriseなどの有償サービスで利用可能です。これにより、より高いコストがかかる可能性がありますが、その分、性能と機能の向上が期待できます。
結論
GPT-3.5 TurboとGPT-4 Turboの主な違いは、性能の向上、応答速度の改善、マルチモーダル機能の追加、そして微調整機能の強化にあります。GPT-3.5 Turboは、特にAPIを介した開発者向けの機能強化に焦点を当てており、GPT-4 Turboは、より広範なタスクと複雑な質問に対応するための基本性能の向上に重点を置いています。どちらのモデルも、特定のニーズに合わせて選択することが重要です。
画像はDALL-E3にて生成したGPT4-Turboのロゴイメージです。スピード、知能、革新をテーマにした未来的で強力なデザインを体現しています。
本日は、noteとの共同企画の一環で、併催していますので、「AIの進化ラボ：プロンプトマスター倶楽部」のコミュニティーサロンで掲載した記事を
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