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世界の飛び地領土あれこれ!

ロシアによるウクライナ侵攻によってがぜん注目されているのが
飛び地領土です。

細かく分類すれば、飛び地はたくさんありますが・・・

まずロシアのバルト三国にほど近いところにロシア領がある
ことにビックリしました。明らかに飛び地です。
バルト海に面したカリーニングラードのことです。地図を見ると
明らかにポツンとロシア領が存在しています。

元々この場所は東プロイセンの北側に位置していた場所でした。
第二次世界大戦後に東プロイセンは分割され、北側が旧ソ連に
割譲されたことで、この飛び地が誕生したとのこと。

カリーニングラードはプーチン政権になって軍事的な拠点として
かなり重要な領土です。経済特区として外国投資を呼び込み、
自動車産業などが発展してきましたが、今回のウクライナ侵攻で
飛び地をめぐりロシアとEU・NATOの緊張が高まっています。

そして、飛び地領土と言ったら、何といてっもナゴルノカラバフ
でしょう。厳密に言えば飛び地とは言えませんが、明らかに
アゼルバイジャン領の中にあるアルメニアの領土という位置を
占めています。

自称独立国家ナゴルノ・カラバフ共和国は他の主権国家と同様に、
選挙制度や通貨を持ち、そこには大統領までも存在しています。
しかしアゼルバイジャン国内に存在する一地域に過ぎず、独立した
国家として認められていません。

トルコを中心に西側諸国はアゼルバイジャンに肩入れしてします。
いっぽう、ロシアはアルメニアを支持してしますが、今回の
ウクライナとの紛争の影響で、アルメニアまで手がまわらない
状況になっています。

そこに米国がアルメニアに対して係争地ナゴルノカラバフを巡り
新たな軍事衝突が発生したことで、ロシアの勢力が弱まったところで
直接、外相同士の会談を促し、さらなる戦闘を防ぎ、和平プロセスに
戻る必要性を強調するために介入してきました。

やはりここでもロシアの影響力の低下は否めません。
現にCIS加盟国、アゼルバイジャン、アルメニア、ウズベキスタン、
カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ベラルーシ、モルドバ
の8ヶ国のロシアの影響力の低下が著しいのは会議をみても明らかです。

各地で紛争が起っているのはその影響です。

ちなみに、スペインの半島の端っこにあるジブラルタルは英国領で
完全な飛び地です。
日本にも飛び地と呼べるところがあります。和歌山県でありながらも
奈良県と三重県の県境にあるこの村は、日本で唯一の県を飛び越えた
ところにある飛び地です。


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