【閑話休題02】私の履歴書

「あんたが産まれた時、結構障害が出たなぁ」

母親と私の会話の一部である。
障害とは、私が産まれた際に患った先天的(Congenital)障害が、他の新生児に比べて多かったようだ。
とは言っても、今現在の生活において、支障があるわけではなく、私も「まぁいいか」程度である。

色弱(色盲ではない)、股関節のズレ、若干の足の長さの違い(後に椎間板ヘルニアの要因の一つとなるのだが…)、気管支炎などなど…

母親曰く
「生活には支障はないが、死ぬまで治らないものもあるし、治療すれば治るものもある。治療をやるかやらないかは、あんた次第だ」
まあ、この子ありてこの親ありか(笑)

「目、鼻、口など、必要最低限なのは揃えて産んだんだから、後の人生はあんた次第だ」
まあ、この子ありてこの親ありか(笑)

小学生の頃、(今もあるのかな?)色盲検査というのが年に一度、健康診断の際に行われてました。
一冊の本の中に、たくさんの点(ドット)が無数に描かれていて、その点の中に数字や花、魚などが浮かび上がり、何が描かれているかを答える検査です。

視覚に異常のない子らは、
「7」「チューリップ」などと答えられてるのですが、私はというと…
「?」「??」「???」
単に点が描かれてるだけで、何が7だ、何がチューリップか?
検査用紙を縦にしたり横にしたり、透かしたりまでしたが…
何にも見えねぇじゃねぇかと、医師に不満を漏らしたものだ。

うちに帰り、母親に話したところ、
「あ〜あんたに出たか…」と少々悲しそうな顔をしていたのが今も記憶に残る。

どうやら、私のご先祖様のどなたかに同じ症状の人がいたのだろう。

幸いにも、点(ドット)の検査は散々たるものだが、色の原色(赤、青、黄など)はバッチリ判り、運転にも支障はない。
ただ、深緑と黒、深紅と赤に近い紫、群青色などは、非常に判りに難い面があります。

まあ、生きていく上で支障は全くなく、
母曰く「あとはお前次第だ!」だな。