あれから。
あれから6年。無事に七回忌の法要が済んだ。
6年という時間もあって、もう胸をつくような痛みを毎日感じるなんてことはない。
でもあの日から確実に何かが変わってしまったような。そこに逃げたくないような。
ということを考えても考えても、まだそれらしい答えはでない。
7月1日は家族だけの時間を楽しく過ごす。何か特別なことをしないと境界があやふやになるから。
毎年、この日に瘡蓋をめくるのだ。
ずっと癒えないかもしれないし、いつか癒えるのかもしれない。
でもまだ、癒しきりたくはないのだ。
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