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役割

人には組織の中で役割がある。

役職ではなく、役割が。

それを認識しているか、いないのか。

そして、その役割も、年齢や立場になって変化していくということを、わかって立ち振る舞いができるのか、ということは、チーム作り、組織作りの中でバランスをとるためにも重要なことだと考える。

では、指導者はそれをどこまで「伝える」のか。

「気付かせる」のか。

この部分はとーーーっても難しい。


私自身、年々役割の変化を感じ、いろいろな葛藤や悩みを持っている。

代表で

チームで

年長者として

チーム加入2年目の選手として

センターとして


20代の頃は、自分が引っ張っていく、いかなきゃという認識が強かったし、それがチームから求められていることだと思っていた。

負けたらすべてセンターの私の責任。コートの中で自分がどれだけ一本立ちしてゲームメイクしていけるか。そんな強い責任感があった。

実際に監督からも、負けたあとに「お前のせいで負けたんだ」と言われたしね。あ、それは自分でもわかってたし、その言葉が私を後押しするってわかってたから監督もわざと言ったんだってわかってるから、ガーーーンとかなってないですよ笑

こんチクショーぜーーーーったい来季は私が勝負に勝たせられるゲームメイカーになるからな。見てろよ。と思ってた。笑

だから自分の思うままに、自分が勝つために正しいと思っていることをすべてやってきたような気がする。監督にしつこく食らいついて喧嘩しまくってたし。

チームメイトにもかなり強要してきたと思う。

自分がやりやすいように、自分が思うようにできるようにちょっとでもひっかかる部分あったら全部言ってた。戦術的なところも、姿勢も。


今も、負けたらセンターの自分の責任だ、と思う気持ちは変わらない。

だけど、20代の頃のように、全部自分でやらなきゃとは思っていない。

むしろ、若い選手の良い部分や、台頭してくる存在を引き出したいし、

その部分で若い頃よりは、自分がしたい、言いたいことを、「我慢する」時間、が増えた。

思ってることを全部口にしなきゃすまないタイプだったけど、

「もう少し様子を見よう」「今はその時期じゃないな」とか

言葉にするまでの余白が持てるようになってきた。



話は変わり、私は「良い子」はあまり好きではない。

かといって「悪い子」も好きじゃないけど笑

「良い子」というのは、争いが好きではないために、自分の中で解決しよう、自分が合わせようとか、これを言ったらあの子が傷つくから言わないでおこうという「事なかれ」主義が多いような気がしているから。

それは私は、ある種「逃げ」のように感じている。

視点が自分を向いている。

もちろん、悪態をつく必要はないし、言い方を考える必要はあるけど、

チームのために必要な言うべきことは言う。相手が年上であっても。

視点を全体、そして奥行き深くみる。


言ったら自分の言葉に責任を負わなければならないから、自分も絶対にやるようになる。

みんなあれこれ言う人に対しては、見る目が厳しくなるしね。

でも、そういう責任を負えない人は、勝負できない。と私は思っている。


全体の中での個の役割。

言いにくいことでも言わなければならないとき。

チームがよくなるためにどう振舞うべきか。

自分の行動や言動が、そういう影響を与えるのか。


まず、自分の役割と向き合い、役割以上を欲張らないようにしながら、

チームがより強い集団・組織になるように考えていこうと思う。

考えて悩んで、やってみて失敗して、またやってみて。

そういうぐちゃぐちゃしたところを経験しないと、得られないよね。


石立 真悠子





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