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どこにいきたいか

桃子 その2

18歳の私がいきたかったのは

とにかく東京だった

とりあえず住む場所がある職場を見つけなくては

とりあえず大学が決まっていた友人の家に2週間だけお願いして

あとはとにかく食いつなぎながら職を探さなくては

その当時流行っていた派遣のお仕事

当時はまっていた林檎ちゃんの丸の内サディスティックを聴きながら

山手線ではなく西武新宿線での通勤だったけれども

憧れの林檎ちゃんの曲に出てくるお茶の水で仕事ができた私は満足だった

それだけで満足

その仕事は新作の酒の試飲を個人商店などでお勧めしたりするお仕事

派遣だから日給には満足していた

毎日違う酒店のオーナーさんたちに挨拶し

都会ならではの世知辛さもあろうことかと覚悟もしていたが

みんな優しかった

それはそれで毎日大好きなビールが飲めたしご飯も食べれる

しかしこれでは宿がない

早く寮があってお給料もあるお仕事を探さないと

私は毎日友達の家で

その当時も今もあるかな

フロムAを毎日見てた