星野リゾート-マーケティングトレース-
日本を観光国に育て上げるミッションを掲げて
地域を活性化し100年以上にわたって受け継がれてきた
日本の伝統的なホテル運営会社、それが星野リゾート
▼基本情報
会社名 :株式会社星野リゾート
所在地 :長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2148
会社設立:1951年3月
売上高 :非公開
事業内容:リゾートホテル事業
資本金 :1,000万円
店舗数 :580名(単体)、グループ2,472名(2017年4月時点)
HPの会社概要がめちゃめちゃシンプル
▼星野リゾートの歴史
星野リゾート|歴史のご紹介
▼セールスポイント
コンセプトは「非日常」
部屋にテレビや時計を置いていない
▼ビジネスモデル
運営のみで土地を所有していない
星野リゾート・リート投資法人
日本で初めて観光に特化した不動産投資信託
東証に上場している
▼STP分析
・セグメント
20代~30代 若年層・友人・カップル
20代~40代 ビジネスマン個人
30~60代 ファミリー層
・ターゲット
忙しい日常に疲れを感じていて
都会を離れて上質な空間で1人になりたいときに訪れる場所。
心から非日常を満喫
・ポジショニング
▼所感
1、マスターブランド戦略を10年かけて育て上げる
マスターブランド戦略とは、最上位のブランドの下に、
複数の事業や商品・サービスを展開する戦略
星のや:国内外に8施設があり、日本発の”圧倒的非日常感”を追い求めたラグジュアリーホテル。
界:全国に展開される、各地域の魅力のつまった高級旅館。
リゾナーレ:子供連れ家族旅行をターゲットにした、豊富なアクティビティをそろえる西洋風のリゾートホテル。
OMO:都市を中心に展開される都市観光ホテル。
BEB:若い世代をターゲットにした「居酒屋以上 旅未満」の感覚でゆったりとルーズに過ごすホテル。
各ポジションの競合に対して、ニッチ戦略を取りながら
サブブランドを構築していく、という独特なやり方
例えば
リッツ・カールトン →星のや
アパホテル →BEB
東急 →OMO
マスターブランドの例
地域の特徴を活かしたブランド作り
→各ホテルそれぞれコンセプトが違う、全部行きたくなる心理
例えば
長門のコンセプトは、御茶屋屋敷。
出雲のコンセプトは、神々の国・島根の出雲神話
2、フラットで真心のこもった組織文化
「コンセプト設計は現場で決める」
従業員はやる気を出し、自主性を持ち、現場が意思決定できる体制
最終決定は現地スタッフに委ねている
入社2年目以降の社員であれば
誰でもリーダーや支配人に立候補できる
事例:星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル おいらせけいりゅう
「苔」プロジェクトの成功要因
立役者は
「苔メン」を名乗るほどの苔好き丹羽氏
地域の魅力を一番よく知っているのは、
その土地に暮らすスタッフという考え方
「真心のこもった女将システム」
事例
お客が食事でみそ汁をおかわりしたことや
生野菜のサラダが好みであることがわかれば
その情報を顧客管理システムへデータを入力。
次回の宿泊時には事前に生野菜を食事に追加したり
みそ汁は大きめのお茶碗を使ったりする。
一人ひとりに合わせたサービスの提案
根底にあるのは「女将の仕事」
3、立ち止まった時は、強化書に立ち返る姿勢
事例1
1分間顧客サービス
「従業員がコンセプトに共感していれば、そのコンセプトを実現しようと、その理想に近づこうとし、自ずとモチベーションも上がるため、従業員がコンセプトを決めるべきだ」という理論
事例2
競合と自社との競争関係を踏まえて
マーケティングを進めていく
▼まとめ
一言でいうと、
非日常を追求して圧倒的な独自路線を突き進む
日本伝統のホスピタリティ企業
▼CMOだったら
星野リゾートアイランド
島ごとリゾート地にする
ソロキャンプ
ファミリーキャンプ
エリアを分ける
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