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思い出のシネマ

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これまで観た思い出の印象深い映画や新しい感動した映画をレポートしてます
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2020年8月の記事一覧

映画グランド・ジャーニー

4.6点 アウトドア(大自然)の美しさ 自然を愛する心、権威に反しても実行に移す決断力と行動力、そして冒険マインドがすごく良かった! 鳥類研究家の気象学者が、息子とともに実際に挑んだ超軽量飛行機でのノルウェーからフランスまでの旅を映画化。 子心を忘れない、ステキな心を持った学者、妻はすでに彼の元を去っている息子も妻が引き取っている状態。 超軽量飛行機を使って絶滅危惧種の渡り鳥に安全な飛行ルートを教えるという、誰もが呆れるプロジェクト。 無我夢中なところがすごくいい! 息

映画『ブリッド=マリーの幸せなひとりだち』

4.5点 年齢とキャリアと人生のつくり方を考えるきっかけ 主人公が63歳(私と近い)の設定ということもあってか、関心が高かったし、思わずブリッド=マリーを応援しながら観ていた。 結婚して40年になる専業主婦ブリット=マリー 仕事で忙しい夫のために毎日食事を作り、家の中をキレイに整えておくことが自分の役割だと信じ続けてきた真面目な女性 そして、なぜか? 笑わない女 (理由が物語が展開する中でだんだんとわかってくる) 夫が出張先で倒れ、病院へ、そこで夫の長年の愛人の存在を

映画『カセットテープ・ダイアリーズ』

4.3点 感受性の塊だった若い頃 カセットテープに詰まった音楽は宝物だった。 そして、その歌詞とメロディーはその後の人生を変えるほど影響力を持つ ブルース・スプリングスティーンの大ファンの私にはたまらない映画 1980年代のイギリスが舞台 パキスタン移民の少年がひょんなことからブルース・スプリングスティーンの音楽に出会い、影響を受けながら成長していく物語 イギリスの田舎町ルートン パキスタン系のある高校生が、閉鎖的な町の中で人種差別、保守的な親から価値観を押し付けられ、鬱

映画『もものけ姫』

4.6点 1997年の作品。今回、ジブリ作品の再公開で映画館で観ることができました! めちゃラッキーでした! 人間と自然との共生がテーマ もののけ姫というタイトルから主役は当然『もののけ姫』だと思っていたが、今回あらためて観てみると実はこの映画の主役は『アシタカ』だった事に気づいた。 公開当時、それまでの日本映画の歴代興行記録を塗り替える大ヒット。映画のタイトルが『アシタカ』だったら、ここまでのヒットになってなかったのでは? タイトルって大切だね〜! この映画の主役、

映画『ぶあいそうな手紙』

4.4点 なかなか良い 78歳、一人暮らし、視力も失いかけている 人生このままで終わるのか? そこへ・・・ 人生はドラマ 最後まで何が起こるかわからない 私自身、昨年、還暦を迎え、考えさせられるところが多かった

映画『サンダーロード』

3.3点 切ない 運がない男の物語 妻と別居し、仕事でもトラブル続きの警官の物語。 最愛の母親が亡くなり、その葬儀で母が好きだったブルース・スプリングスティーンの「涙のサンダーロード」に合わせて踊ろうとするが、ラジカセの故障により音楽も流れない。 涙ながらに無音の中でダンスを踊る。 バレエ教室を主宰していた母への息子からの思いを込めた踊り。 ラジカセの故障から、不運続き・・・ ひとり娘の親権をめぐる調停では、その踊る映像が奇行の証拠として提出される。 相棒の黒人警官に

映画『Waves』

3.9点 スゴく鮮やかな映像とマッチした音楽とが日常の世界を非日常の不思議な世界として描く、いや不思議な世界が日常なのか? 催眠状態で映画を見ている感覚 新しい映画手法で描かれた青春ドラマ ある夜を境に幸せな日常を失った兄妹の姿を通し、青春の挫折、恋愛、親子問題、家族の絆といった普遍的なテーマを描く。 フロリダで暮らす高校生タイラーは、成績優秀でレスリング部のスター選手、さらに美しい恋人もいる。 厳格な父との間に距離を感じながらも、何不自由のない毎日を送っていた。

映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』

3.8点 ルイザ・メイ・オルコットの小説「若草物語」を映画化 南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語 活発で信念を曲げない作家志望の次女ジョーが主人公 しっかり者の長女メグ 内気で繊細な三女ベス 人懐っこく頑固な末っ子エイミー 女性が自由に自分らしく生きることがむつかしい時代に、ジョーは作家になる夢を一途に追い続ける 長女メグを「美女と野獣」のエマ・ワトソン、 次女にシアーシャ・ローナン 末っ子エイミーを「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー 4姉

映画『ドクター・ドリトル』

4.0点 大好きなカテゴリーの映画です 『アイアンマン』シリーズなどのロバート・ダウニー・Jrが主演 100年間も親しみ続けているドリトル先生、どんな仕上がりになっているのか興味津々で映画館へ 私も動物語が話せるようになりたい 自然や動物を愛する心を描いた映画  動物と話せるドリトル先生は、名医だが変わり者。 妻の死によって世間から遠ざかり、動物たちとひっそりと暮らしている。 女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅

映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』

4.0点 監督は大好きなウッディ・アレン 例によって、例のごとく、男と女がテーマ 雨のニューヨーク・映画監督・大人の男・男と女の顛末・純真なれどしたたかな男心などなどウッディ・アレンらしい映画 今回はうら若き男性のはかない恋がテーマのロマンティーク・コメディ 大学生のカップル、ギャツビーとアシュレー ある日アシュレーが学校の課題で有名な映画監督にマンハッタンでインタビューをするチャンスに恵まれる それをネタに、ギャッツビーは彼女とニューヨークでロマンチックな週末を過ごそう

映画『2分の1の魔法』

4.0点 ディズニー&ピクサのアニメーション映画 意見が分かれるところだと思いますが、まずは、吹き替えでみました。 なぜかと言うと・・・ 予告編でスキマスイッチの「全力少年」がすごくマッチしていると思ったので (^^) 昔は当たり前のように使われていた魔法が科学の進歩によって、忘れ去られた世界が舞台 何をやってもうまくいかない少年イアン 彼は自分が生まれる前に亡くなった父に会いたいと願っている。 16歳の誕生日に父が母に託していた魔法の杖と父を24時間だけよみがえらせる魔

映画『グッバイ・リチャード!』

4,2点(3.5点) ジョニー・デップ主演 原題は『Richard Says Godbye』 美しい妻、娘と共に幸せ?に暮らしていた大学教授のリチャード(ジョニー・デップ)は、肺がんで余命180日であることを告げらる どうしようかと悩んでいると 妻から不倫をしていることを告げられ、娘からは自分が同性愛者だと・・・ 余命宣言を受けて、生き方を変えるストーリーの映画を何本か知っているけど、より真面目に生きる他の映画とは違い、自暴自棄的自由さが良かった。 映画的には3.5点でし

インセプションbyMX4D

4.7点 スゴく良い作品 2010年公開作品のリバイバル公開をMX4Dで10年ぶりに再鑑賞! (ノーラン監督の「TENET テネット」公開にあわせたリバイバル公開) クリストファー・ノーラン監督 自らオリジナル脚本で描いたSFアクション大作 人が眠っている間にその人の潜在意識に侵入、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブ(レオナルド・ディカプリオ)はその才能ゆえに最愛の妻を亡くし、殺人者として国際指名手配犯となっている。 そんな彼に、人生を取り戻す

「ワンダーウーマン」byドルビーシネマ

4.9点 スーパーヒロインとは言わず、『スーパーヒーローウーマン』と謳っているところがミソ! まさしく一人の少女が様々な葛藤のなかで魂レベルの成長を描いた映画、純粋な『ヒーローズ・ジャーニー』 そして、今回はドルビー・シネマ版、効果的な音が360度、観るものを包み込むその臨場感は最高!この映画にはピッタリ! DCスーパーヒーロー映画の崇高なるスピリットを感じる映画、気合が入っている!!! ヒーロー映画の基本にあるのはクリストファー・リーヴ主演の「スーパーマン」(1978)