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マルス上達へのロードマップ  Roadmap To a Perfect Tipper 保存版


A. 概要

 今回はスマブラspにおけるマルスのトレモメニューを段階別に紹介していきます。スマブラを始めたばかりの初心者から、思考の整理メモ代わりに使いたい中上級者を対象としています。序盤は基本的な技術なのでご自身に必要な部分だけ掻い摘んで読んでいただけると幸いです。
 尚、可能な限りニュートラルな姿勢を保ちたいのでなるべく立ち回りについては触れません(私的利用を目的としたnoteなので心の声が漏れるかもしれませんがご容赦ください)。立ち回りについては現世界最強のMK Leo氏やりぜあす氏、動画で分かりやすく解説していらっしゃる蛇口さんなどをご参考にされると良いでしょう。

 また、ルキナとの立ち回りの違いを認識することで相対的にマルスの立ち回りが理解しやすくなるかもしれません。


B. 非コンボ撃墜手段

 マルスの特徴といえば比較的吹っ飛ばし力の強い先端が挙げられますが、先端の間合いを完璧に把握するのは非常に難しく、トッププレイヤーでさえ200%近くまで撃墜を逃してしまうことも少なくありません。そのため、マルスを使い始めた初心者の方が対人戦にて同様の状況に陥るのは相当なセンスがない限り火を見るよりも明らかと言えます。
 そうしたバ難を極力防ぐためには先端/根元の概念からなるべく離れた撃墜手段を身につけるのが最優先です。

1-a. ガーキャン上B
 ある程度の密着状態で上Bすると相手は横に吹き飛びます。斜め上からの差し込みに対して上Bで反撃確定(以後反確)を取る場合もありますが、本あたりでない場合斜め方向に飛んでしまうので撃墜にはある程度高%が必要になります。まずは密着状態でのガーキャン上Bのチャンスを逃さないようにしましょう。
 尚、対マルキナにおいて着地寸前に攻撃を当てると着地硬直が24f発生する仕様が今作にもあるので、安易に空上などで追いかけず地上で最大反確を狙うようにしてください。

1-a'. ガーキャン上スマ
 
相手の重さ/自分の被ダメ補正/立っている場所にも依りますが120%を超えたら上Bではなく上スマで上に撃墜するのも択の一つとして頭に入れておいてください。無いとは思いますがたまにガードを外してから入力をしている人がいるので注意してください。
 ガーキャン以外の場面では相手の回避上がりを読んで使うこともあります。マルスの上スマは先端以外本当に"カス"り当てなので最大火力は期待できませんが、発生や後隙などは悪く無いので頭を使いたく無い人にオススメです。

1-b. ガーキャン反転上B
 次に練習すべきなのが先ほど紹介したガーキャン上Bの派生であるガーキャン反転上Bです。相手の背後からの差し込みをガードできた時に用います。実戦ではかなり登場するシーンが多いのでしっかり練習しておきましょう。

2. 崖奪い
 技術としては少し難しくなるのでここはスキップして構いませんが、間合い関係なく汎用性の高い撃墜手段なのでここで取り上げます。崖捕まりっぱなしの相手にも有効ですが、このゲームの仕様上崖捕まり直後には2F先行入力を受け付けないのでそこを狙います。
 崖奪いが成功すれば空後なり空下が確定し、撃墜出来なくても復帰阻止展開に繋げられる、そして一度成功させた後は相手に崖奪いを意識させることが出来るので崖周りの読み合いを有利に進められるようになります。

 崖奪いへの反撃とその対応策まで頭に入れたうえで積極的に取り入れてみましょう。2020年夏時点で最詳の動画を添付しておきます。


ここから少しずつ先端の間合いを身につけていきます。


3. その場上がり読み横強
 これはマルスの使い込みの有無に関わらず、覚えるだけで撃墜できる手段なのでどこに立てば良いのか自分でも確認してみましょう。マルスの技の中で先端判定が最も大きいのもあり、そこまでシビアではありません。相手がその場上がり後にガードを仕込んでいても1F無防備な時間がありますし、崖上がり後にそこまでケア出来ている人は殆どいないので読みが合っていれば相手が最速で入れ込んでいない限り無補正中量級キャラで90%近くから撃墜出来ます。参考程度ですが筆者は画像の位置に立ちます。

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4-a. 横スマ先端
 NBや横Bマベコンで相手のガードを割った時などに間違いなく撃墜できるようにしましょう。横スマ素当てはある程度の経験値(と僅かなパナし)が必要ですが、無防備な相手なら方法を覚えるだけで基本的に当てることが出来ます。
 相手の姿勢にも拠りますが慣れるまではステステ、先端の間合いが身について来れば歩きで調節出来るようにしましょう。

 止まっている相手に横スマを当てるという点ではシールドブレイクの他に反確にも利用可能です。ガード解除11f+発生10fで相手の技の硬直差が21f以上の時理論上狙うことができます。ロイのマベコンのようにノックバック(ガードを押して相手との距離が離れる現象)が大きい技をガードすれば、横スマ先端がかなり当たりやすいですし、崖上がり攻撃への反撃確定技の平均猶予fは23.7fなので、上Bでの反撃が届かないorステップキャンセル(口述)込みで当てても撃墜できない時に狙うと良いかもしれません。少し話は反れますが相手のキャラによって崖上がり攻撃への反撃として最適な技は変わってくるので、対策の一環として事前に確認しておきましょう。噛み合えばそれだけでストック奪えるので惜しい手間でもないような気がします。

 また、横スマは出だしのみ戦場の台上の相手にキャラ限定で当たります。空前や投げによって台上でダウンさせた時に受け身先の真下で横スマを振ると大体撃墜できます。転がり先を読む以外には、パルテナやミュウツーなどがテレポートで台上に逃げたときのめり込みモーションが入るため(詳しくは確認していません、間違っていたらご指摘ください)、体感上ですがかなりガバガバな位置で振っても当たる印象があります。滑り横強で撃墜できないけど横スマが間に合いそうなときは積極的に狙ってもよいかもしれません。

4-b. ステキャン横スマ
 ステップを開始直後にキャンセルすることで位置調節して横スマの先端を狙うことができます。猶予Fはキーコンのスマッシュの出やすさによって違い、
・4-6f(出やすい)
・4-5f(普通)
・4f(出にくい)となり、キャンセルに失敗するとDAが出ます。なので私はスマッシュを「出やすい」に設定しました。DAが滑り横強に勝る点が私レベルでは微妙な距離での誤魔化し以外殆ど思いつきませんし、迷ったらこちらで良いのではないでしょうか。

5. 下強先端からのダウン展開を制する
 マルスの下強は先端で当てるとガードされても殆ど反撃を受けませんが、60%程度から当たれば倒れ吹っ飛びする優秀な技です。相手のミス依存で恐縮ですが、下強先端からリーチに優れる滑り横強/ベクトルと発生に優れる下スマは練習しておきましょう。擦っても損しない技ですがあまりに露骨だと当たらなくなるので、私は相手の前ステップ先に置いたりしています。
 尚ヒットストップモーションがある程度長いので、オフでは受身を取られることを読んで受身先で最大火力を取れるようにすると良いかもしれません。ダウン連については後に改めて解説します。


 参考までに根元当てからダウン展開になる%表を添付しておくので、先端根元両方から滑り横強先端や下スマ先端につなげられるように練習しておくと良いでしょう。

6-a. 空下メテオ
 マルスの空下は真上から振った先端をガードさせても反確がなく、当たれば早期撃墜や高火力が期待できる展開に繋がります。また、崖外で当てるとメテオが可能です。崖捕まり時の2Fや無敵切れ、二度目の崖捕まりなどもしっかり狙って行きましょう。
 トレモでは着地隙を無駄に晒さない/タイミングが単調にならないように意識して、急降下入力有り/無しのどちらもタイミングを身につけておくと良いかもしれません。

6-b. 空N(一)空下メテオ
 
コンボは後ほど紹介しますが、空下メテオに繋げるものなのでここにまとめておきます。相手のガードを割った時や、その場上がり/攻撃上がりを読んで狙います。根元当てして崖外にスティックを倒して最速小ジャンプ空下するのがメテオにするコツです。先端でもメテオを狙えますが、根元に比べてヒットストップが伸びるため恐らく確定しない場面が高いです。間違っていたらコメントお願いします。

6-b' 空N(一)上B
  
空N(一)からの撃墜手段をもう一つ紹介します。中量級のキャラであれば90%を超えたあたりから狙うと良いのではないでしょうか。こちらも同様に先端でも確定しますが、相手の外ベク変によってカスりがちなので根元当てを狙うと良いでしょう。上Bの後隙は一部のステージ及び状況を除き小さくないので狙いすぎは禁物です。他のコンボを狙っていて図らずも空N(一)が根元で当たった時に出す程度が良いかもしれません。以下の参考動画はルキナですがマルスでも同様のタイミングです(探すor撮るのが面倒でした)。因みに後程また触れますが、空上の根元当てからでも同様の%帯で撃墜することができます。やはりリスクはありますが、空中攻撃での差し込みが根元当てになった場合迷わず撃墜できるように頭に入れておいてもらえると幸いです。


C. 基礎動作

 最低限の撃墜手段は紹介しましたが、ここまでだと「ルキナを使った方が良い人」の典型になってしまうかもしれません。という訳で、マルスを使う上で必要な基礎動作をまとめておきます。これは私がしている/いた/するべき/興味のあるものを羅列しただけのものなので使えそうなところだけ参考にしてみて下さい。

1. ガード解除反転掴み
 
高%になると迷わず上Bで反撃した方が良い場面も増えてきますが、低中%では上Bで展開を切ってしまわず掴みから展開を維持した方が火力を期待できます。しかし背面からの攻撃に対してガード解除反転掴みを確実に出来る人は少ないので練習しておくと良いでしょう。出来るとモテます。

2. 空前
 
最速空前で相手のジャンプを潰すのと上から振り下ろしながら急降下するのが基本的な使い方です。先端の間合いで最速引き空前(急降下込)ガードされてもほとんど反撃を食らいません。Aボタンで空中攻撃を出している人は引き空前と急降下を最速で出すのが恐らくかなり難しいので、連発できるように練習してみて下さい。出来てもモテませんが非常に重要です。

3. 空後
 
基本的に崖にて相手のジャンプ上がりを読んで合わせます。マルスの技の中で先端の当たり判定が最も小さく、安定して先端を当てるのは案外難しいのでのでトレモにてCPUにジャンプ連打させてジャンプ上がりに先端を当てる練習をしておくと良いでしょう(追記:ver.8.0.0で強化されました!)。また、ある程度背が高いキャラなら地上でも先端を当てることができるので、崖上でジャンプ上がりを狩る素(そ)振りを見せてその場上がりに誘導して狙うなど使い道を考えてみて下さい。

4. 空上
 
マルスの強みである着地狩りの要となる技です。見た目以上に先端で当てるのが難しい割にかなり重要なので、狙って当てられるように練習しましょう。

5. 横B
  発生9Fから早期撃墜できる壊れ技ですが、コツをつかむまでは先端を当てるのが難しい上にキャラによってタイミングがかなり違うのでキャラ毎に入力タイミングを把握できていると理想的です。

 キャラや%によって色々な当て方があるので実戦の中で少しずつレパートリーを増やしていきましょう。

 重量級(クッパ・デデデ・クルール・アイク)や四段目早出し族(ヨッシー、ゼルダ、ネス・リュカ、ワリオ、ディディー、ルカリオ、トゥーン、しずえ・むらびと)、四段目遅出し族(ファルコ・ピチュー)に対しては二段目上シフトを取り入れることでより安定させることができます。

 また、最終段先端を当てるのが特に難しいガノンに対してはこのようなアイデアがあります。

 また、確定コンボでも何でもありませんが有効な連携としてマベコン上シフトで内回避を誘って上スマで撃墜する、というものもあります。MKLeoの直近の試合を二つ見たところどちらでも成功していましたし、冷静沈着を極めた人間以外咄嗟に狙われると引っかかります。マベコンで撃墜できない距離感の時に狙ってみてはいかがでしょうか。

 %によっては回避しなければそのまま横スマ先端を狙うことができます。1ストック目にマベコン上シフトのあと横スマをチラつかせて(当たれば最高)、2ストック目以降には回避を出させてステキャン横スマを狙うというのが最も理想的ではないかなと思います。

 この最終段上シフトですが、マベコンをガードされてしまった時にも有効です。4段目(横)の硬直差が43fであるのに対して上シフトすると32fに収めることができます。32fもあれば一見最大反確が取れそうに見えますが、例えばマルスミラーでマベコンをガードされたとき、反確横スマの猶予fが14から3に減らせるということです。最終段の種類を見てから反撃手段を変えるのは基本的な人間性能では厳しいので、上シフトすることで全体fも短くなってタイミングがずれ、基本的にガードが間に合います(マルス横スマ反確に対して)。
 このようにリスクを抑えられる択ではありますが、発生fは1しか変わらないため同じことを繰り返していたら横だろうと上だろうと同じタイミングでジャスガを狙われる可能性があるので、①途中でマベコンを切るor②上シフト③持続の長い下シフトの三択を意識するようにしましょう。

 ただ、下シフトでシールドブレイクを狙うとき以外ガードされると困る技には違いないので、マベコンは無暗に振り回さず、始動のパターンを把握して使うようにすると良いかもしれません。くらげさんに全乗っかりで申し訳ないですが、肝心のマベコンの始動については彼のメモを参考にしてみて下さい。マベコン始動は知識です。

5'. 空中攻撃から横Bへの連携
 参考として添付しておきます。検討してみて下さい。

6. NB
 マルスの技の中で最もリーチが長く、先端ならカウンターされても大概マルスには当たりません(ルカリオ/ゲッコウガ/リトルマック/シュルク/キングクルール除く)。相手のガードを割る/プレッシャーをかけるのが主な目的です。連発する技ではありませんが使うなら当然先端を狙いましょう。少しでもガードが削れていると溜めなし/微溜めでも割れることがほとんどです。

 数少ないコンボも含め参考程度に使うタイミングをいくつか紹介すると

①これまで透かし掴みを通していたシーン
 あまりバッタしないタイプの相手に通りやすいです。空中攻撃で地上の相手のガードにプレッシャーをかけてからNBでガードを割りに行きます。四式空ダNBや地ダNBをすると先端が当たりやすくなるので是非練習してみて下さい。

②横Bをガードさせた時
 相手に最初の二段ガードされた時に最後まで出し切るか途中で止めるのか読み合いが発生します。そこで相手が「横Bを最後まで出し切るのでガード貼りっぱなし」を選んだ時に狙います。初心者レベルでは最も簡単に狙えるのではないでしょうか。

③相手の技をジャスガした時
 これは一つの傾向に過ぎませんが、地上攻撃を至近距離でジャスガされると反撃を恐れて咄嗟にガードする人が多いです。もしガードせず回避等をする相手なら次回以降同じような場面を再現すれば癖を読んで咎められる可能性が高いので狙ってみて損はないでしょう。

④崖上で相手が棒立ちしている時
 上シフトすることで咄嗟にガードした相手にリスクをつける、当たれば崖上から退けることができます。この行動を読んでカウンターを置かれてもテトラカーン以外マルスには当たりません。
 マルス側は二度目の崖捕まりになるので、咎められないように注意してください。

⑤相手が崖端でダウンした場合
 その場/攻撃起き上がり/寝たきり(下シフト要)を先端で狩ることができる他、こちら側への回避起き上がりにもを根元で当てることができます。タイミングをずらして無敵を合わされると当然こちらの後隙を晒して終わるので私は基本的に用いませんが、起き上がり方が単調な相手には狙ってみても良いかもしれません。

⑥相手が横から復帰してくる時
 フォックス・ファルコ・ウルフ・リドリーなどは崖から横方向に飛ばされた時、復帰するために上Bや横Bで崖に突っ込んでくることが多いです。そうした相手には下シフトが良く当たります。立ち位置や出すタイミングなどトレモで確認してみてください。私は受け身をとりにくいクソラグい相手に対しては崖外での復帰阻止よりもよりもこちらを選ぶことが多いです。

⑦相手が崖離し空N上がりを擦ってくる時
 特にロボットやゲッチに多いのですが崖離して脳死で暴れている場合、ジャンプして斜め上から下シフトして頭を狙いましょう。画面を見なくても当たります。

⑧相手をめくりながら空Nを当てた時
 後ほどの(3-a④)と分岐する先端確定コンボです。相手をめくりながら空Nを当てるも、横スマ先端の出だしを当てるには遠すぎる時実はNBの先端が確定します。

⑨崖端で空前を根元で当てて外に出した時
 マリオで50%付近から確定します。シフトすることで相手のベク変にも対応できますが外してしまった時展開が良くない(相手の方が先に崖を上がる可能性がある)ので、相手を崖外に出した時これぐらいの距離感なら空前は当たらないけどNBで追撃できるんだな、程度で頭に入れておくと役に立つことがあるかもしれません。

などでしょうか。他にも色々なパターンがあると思うのでご存知の方はコメントorDMで教えてください。
 また、これも傾向ですがNBで割れなかった場合そのまま追いかけるとビビって後先考えずにラインを下げる人が多いので、マベコンなどで追撃すると良いかもしれません。一段目のヒットを確認したら全段出し切って先端撃墜を狙う/一段目のガードを確認したら下シフトしてガードを割る。連射コンなど持っている人はガードを連打させてマベコン当て→横or下の分岐確認の精度を上げると良いでしょう。オンラインでも十分確認できます。

7. 下スマ
 
マルスの技のなかでもかなり発生が速く、8fのただでさえ早い横強よりも2f速く6fという驚異的な発生を誇ります。横強よりも発生と吹っ飛ばし、火力に優れますが、全体フレームが22も大きいので諸刃の剣と言えます。ニュートラルゲームで頻繁に用いるのは控えたいところですが、有効に使える場面があるのも確かです。その一つが崖狩りとなります。以下の図のように二段目ならほぼ全キャラの崖つかみを狩ることができます。
 よって、この下スマに関しては先ほど紹介したように下強からの展開だけでなく、相手をステージから追い出して崖をつかむタイミングに下スマの二段目を合わせる練習をするとよいかもしれません。


D. 先端当て確定コンボ

 ここまで学ばれた方なら何となく先端の距離感が身についてきたのではないでしょうか。マルスの真髄である先端確定コンボを羅列していきます。

1-a. 空下(先)横スマ(先)
 マリオが55~78%で確定する撃墜コンボです。「Marth Montage」でYouTubeなど検索すると大体これが入ってるので、どこかで見覚えがある人が殆どではないでしょうか。
 7でも触れた通り先端ならガードされても反撃を殆ど食らわないので、この確定帯は空下を擦っても良いのかなと思います。あくまで私見なので参考程度に留めてください。

1-b. 空下(根)横スマ(先)
 先ほどの派生コンボです。非メテオで、相手がマルスの斜め上に飛んだ時20~33%で確定します。ガードされたら普通に反撃食らいますし相手の攻撃を密着状態でガードしたのなら上強などでお手玉に繋げた方が良いかもしれません。私は狙ったことは有りません(雑な空下から未確認で横スマパナしたら噛み合って撃墜出来たことはあります)。その程度の重要性ですが念のため頭に入れておきましょう。

1-c. 空下(中)横スマ(先)
 実は空下には他の技の先端/根元だけでなく中間判定があります。空下の根元と先端の吹っ飛びベクトルは361°に設定されていて(通称:Sakurai angle)、この角度の場合地上の相手に対しては〈ふっとび角度(対地) = (ふっとばし力 - 60) / (88 - 60) * 40 + 1(但し最大値40°)〉という計算式が与えられているため、根元の場合特に少し遠く打ちあがってしまい横スマ先端が確定する%帯がステキャン込みでも小さくなってしまいます。そこでこの角度が空下の中で唯一設定されていない中間判定を当てることでちょうど良い角度に飛ばすことができます。

2. 空下(先)上スマ(先)
 マリオが72~82%程度で確定撃墜します。横スマよりも先端が安定して当たるので、相手が両方の確定帯の時はこちらを狙う方が安全かもしれません。私は実戦で重用してます。

3-a. 空上(先/下り)横スマ(先)
 マリオが7から32%で確定、補正込みで撃墜可能です。筆者は崖端でしか狙いません。前に大きく慣性をつけながら相手の半身ぐらいのところで空上を当てて逆向きに横スマを打つのが筆者の知っている限り最も先端の当てやすいコツです。

3-b空上(根/下り)横スマ(先)
 先ほどのコンボの派生です。マリオが24~49%で確定します。確定帯がある程度広くお手軽なコンボですが、ある程度背が高くないと地上で当てるのは難しいので立ち回りで下り空上を擦るのはナンセンスかもしれません。尚空上は下りで当てるとかなり展開が良いので、そのリターンも含めて擦りたい人は擦る/危ないと思うなら擦らない、ご自身で判断してください。
 出来るだけ慣性を乗せずに空上を当てるのがコツです。慣性が乗っていて相手をめくりながら(相手を通り過ぎながら)空上を根元当てした場合は逆向きに横スマを狙ってみて下さい。筆者の体感ですがこちらの方が先端が当たりやすいです。私はリスクをなるべく抑えるために素当てではなく、戦場やポケスタ2などのステージで台を降りながら狙います。

3-b'. 空上(根/下り)空前(根)ステキャン横スマ(先)
 
派生コンボを載せておきます。同じ%で上のコンボが確定しますが、繊細な操作が必要なので練習するともしかしたら役に立つかもしれません。実戦面においては空上ヒット後、①空前は確定するので展開を維持できる②もし外しても横スマを回避されるよりリスクが抑えられる、という利点があります。あくまで私見なので参考程度に留めてください。私は練習します。

★ここから先は執筆途中です。気が向いたら検証してのせます


3-b''. 空前(根)ステキャン横スマ(先)
 マリオ35%★検証予定(安定しないので誰か;;)

3-c. 空上(根/下り)空N(根)ステキャン横スマ(先)
 筆者が安定して出せないので検証できません。被ダメ補正なしで15%付近から確定撃墜できますが一定以上の%を超えると空Nで相手が浮いてしまい当たらなくなります。このコンボの使いどころとしては序盤に下投げ空上のダブルアップとして用いるのが良いのではないでしょうか。

3-c'. 空前(根/下り)空N(根)横スマ(先)
  検証予定

3-c''. 空N(根)空N(根)横スマ(先)
 後で検証予定

4-a. 空上(根/下り)空上(先)
 マリオは身長が低く先端を当てにくいため参考程度にマリオとほぼ同体重のクラウドで検証したところ、確定帯は30%付近から120%強で撃墜できたのは105%からでした。序盤にも触れましたが相手の位置によっては空上(根/下り)最速二段ジャンプ上Bやのちに解説する空後を選ぶことでより低い%で撃墜することができるので、位置関係や相手との密着度合で判断してください。

4-b. 空上(先/下り)空上(先)
 先ほどのコンボの派生ですが、こちらは基本的に撃墜コンボではありません。クラウドでは20%付近から85%まで確定しますが、撃墜には至りませんでした。低%の確定帯に至っては上強の先端も確定するのでわざわざ空上で追撃するメリットは乏しいのではないかと思います。尚、他キャラで試してみたところクラウドより重いリンクが89%のみで一度だけ撃墜しました。おそらく姿勢依存だとは思いますが(?)その程度の信頼性のコンボであることは認識しておいてください。尚、最近流行りの小戦場などで台上の相手は普通に撃墜可能ですが、戦場とは違って中央台がないためニュートラルな状態から当てに行かねばならず、リスクを伴うものであることを認識してお使いください。
 

5. 空上(根)上スマ(先)
 マリオで70%付近から確定帯がありますが、相手のベク変次第でかすりもしなくなるので、相手のベク変を見て左右に位置調整が必要になります。現時点では実戦で成功させたことはほとんどありません。

6. 空上(根)空後(先)
 崖端のクラウドで75%程度から120%まで確定撃墜することができます。競技シーンではほとんど見ませんが空上(根)始動のコンボで最も信用性が高いと個人的に考えています。

7. 空N(一)横スマ(先)
 マリオが60~145%で確定、当て方を工夫すればどこからでも撃墜可能な汎用性の高いコンボです。重要なコンボなので少し立ち入った話をします。
 先ほど”当て方を工夫すれば”と書きましたが、このコンボの使い分けには少なくとも5種類あります。

①無慣性空N(先)横スマ
 9-aコンボの中で最も頻繁に使われているいるものです。相手の回避先やその場上がりを読んで空Nを置きます。空Nでギリギリ根元当てにならない先端部分を狙うのが横スマ先端当てのコツです。

②後ろ慣性空N(先)横スマ
 相手との距離を取りながら用いる比較的リスクが低いコンボです。100%程度から完遂可能ですが、125%以上から安定的に横スマ先端を当てることができます。タイミングが若干シビアですが着地寸前で空Nを引っ掛けるのが横スマ先端当てのコツです。

③前慣性空N(根)横スマ
 これも②と同じく100%程度から完遂可能、125%以上から安定的に横スマ先端を当てることができます。ギリギリ先端にならない根元部分で空Nを当てるのがコツです。ドンキーなど体の大きいキャラに対しては130%を超えれば雑な位置取りで空Nを振っても撃墜まで持っていくことができます。

④すれ違い空N横スマ
 相手に背面を向けて飛び越えながら相手の技の後隙や透かし掴みをチラつかせて始動します。60%程度では剣の中心、高%になればなるほど相手に近付いて当てるのがコツです。

⑤空N裏当て横スマ裏当て
 ドンキーやリドリーなど体が大きいキャラ限定のコンボです。105%程度から密着することで両方当てることができます。そもそもあまり密着するのは得手では無いような気がしますが一応頭に入れておいて裏当て確認したら迷わずパナしましょう。


 参考ですが、マルスでは大ジャンプから最速回避をするとちょうど空N一段先端/下り空上先端が当たる位置で動けるようになります。飛び道具を躱して撃墜コンボを始動することができます。あまり対戦シーンで使われていませんが強力なムーブなので是非検討してみて下さい。

 もう一つ、空Nのところでも触れましたが空上などでも相手をめくりながら空中攻撃を当てた場合はすぐに逆を向いて横スマ先端を狙ってみて下さい。筆者の体感ベースですが、こちらの方が低%で撃墜を狙える/先端が非常に当たりやすいです。


8. 上強(先/裏)横スマ(先)
 マリオが24~30%で確定。軽~中重量キャラなら崖端から撃墜出来ますが、重量級相手の場合など最大補正が乗っていても撃墜できないことも多いので、上強裏当てを確認したらお手玉展開にした方が安牌かもしれません。確定範囲も小さいですが、自分で振り返るためにも一応メモしておきます。
 

9. 空前(根)滑り横強(先)
 軽量級だと65~90%、中量級だと75~100%、重量級だと80~100%、クッパなど超重量級なら90~115%が目安の確定撃墜コンボです。
 コンボカウンターが回らない時もありますが最速入力出来ていれば基本的に回避が間に合いません。かなり簡単に見えますが根元ヒットを確認してから最速で滑り横強を出すとDA先端に化けたりする人もいるので練習しておいた方が良いかもしれません(但し、DAでも撃墜することも多々あります)。同じ%帯(若干低め)で空Nで先端当てした時にも滑り横強先端が確定して撃墜できるので、滑り横強が当たる距離感を身につけられると良いかもしれません。
 また、台有りステージでラインが無い時に空前を根元当てすると相手が台の上にダウンすることが良くあり、滑り横強ならこうした相手にも当てることができるのでかなり汎用性の高いコンボと言えるでしょう。


E. その他重要事項

 最後に残りの重要なスキル/知識/セットアップを紹介します。ここまでのコンボがそれなりに身につけば立ち回りが相当渋くない限り撃墜には困らないのではないでしょうか。今から紹介するコンボ、セットアップはかなり限定的なシチュエーションでのみ機能し得るものなので、ご自身で優先順位を付けて取り組まれることをお勧めします。

1. ダウン連
 皆さんの大好きなダウン連をここで紹介します。マルスでは下強先端や空前根元など、様々な技からダウン展開に繋がり得ます。基本的にマルス使い「いお」さん( @iris_mfs10969 )の引用です。私自身まだよくわかっていないところも多いので今後%の分岐やコンボが入るキャラが検証できれば追記していきます。

①基本的には弱(先)上強(先)


②キャラによっては弱(先)のあと上強が当たらないので横B一段を挟みます。

③マベコンで撃墜できる場合は弱(先)マベコン全段

④撃墜まで火力が足りない場合や弱が根元で当たった場合は相手の転がり先を読んで最大火力を目指します。読みの一例を紹介します。

⑤高身長キャラ限定ダウン連

 また、撃墜%でなくとももう一度ダウン連を継続することで期待火力を伸ばすことができます。これまでは下強でもう一度相手の受け身スキルおみくじを引く必要がありましたが、りぜあす氏のように空下を用いれば少しでも相手が受け身をとる可能性を下げることができるかもしれません。

 尚、オンラインでは咄嗟に受け身を取るのが難しい場合もありますが、オフラインでは大体の場合普通に受け身が取れることが多いので自身の主戦場を弁えた上で練習する比重を変えた方が良いのではないかと思います。


2. 30%以下での最大火力
 今後更新する可能性が高いです。


 マルスの高火力コンボや早期撃墜可能なコンボはどれもお世辞にも「始動技が当てやすい」と言えません。空Nの一段当てや空上の根元下り当てなど露骨に狙えばこちらが痛い目を見ることになるかもしれません。
 そこで意識するべきなのは相手に回避を使わせることではないかと個人的に考えています。例えば下投げ後に空上でコンボを完結させるのではなく、空上を意識させて回避を使わせて無防備に下りてくる相手に空上着地して別のコンボにつなげる、もしくは空後を当てても撃墜できない中%で空後を意識させて回避を使わせ、相手の着地に横スマ先端を当てるという具合です。

 早期撃墜できなければ素直にルキナを使った方が早いので、マルスを使う上では他のキャラ以上にダブルアップの意識を持って練習に取り組むようにすると良いのではないかなと思います。


F. 最後に

 無名な一プレイヤーの記事をここまでお読み頂きありがとうございます。また、引用させていただいたツイ主様、自分で撮影するのが億劫な怠惰者の私は大変感謝しています。今回は立ち回り以外の部分について解説しましたが、次回以降詳細なキャラ対策(世の中で出回っているような「〜なキャラには〜を意識しましょう」みたくガバガバで抽象的なものではなく個別の技からの最大反撃火力やキャラ限コンボなど)や台有りステージ限定コンボを特集していこうと思います。

 コメントやアイデアがあればこの記事のコメントや私のTwitterのDMまで教えていただけると幸いです。尚、これからの記事群は今後も有料にするつもりはありませんのであらゆる点において責任は負いかねます。ポジティブな意見のみお待ちしてます。新しいネタや修正点など加筆していくので定期的に見に来てくださると嬉しいです。

ではまた。



special thanks to

いお氏   @iris_mfs10969
じゃぐち氏 @Jaguti_marth
ナキ氏   @sumaburanaki
くらげ氏  @oxethjelly
なずちこ  @BatWithin









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