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青森と大阪 #2

 大阪に住み始めて17年くらい経ちますが、冬になるとよく聞かれるのが『雪国育ちだと寒さに強いんちゃうの?』。
 個人差はあると思いますが、わたしは寒いの大嫌いでものすごい寒がりです。そして大阪も冬は寒い。
 確かに気温は青森の方が低いはずなのに、大阪も十分寒く感じる… なんでかな?毎年冬になると自分なりに分析して出した答えがいくつかあります。

 その1、寒さのレベルが違うだけ。
 大阪の冬の最高気温は平均して8℃くらい。青森は2℃とか寒い日はマイナス3℃が最高気温だったりします。で、大阪に住んで気づいたことは、10℃以下になると寒く感じるということ。天気予報で『今日の最高気温は8℃です』て言ってた日に手袋せずに自転車に乗ると『さむ!手つめた😵』て感じることが多いことに気づきました。10℃だと手袋無しでもギリ大丈夫。人間、10℃以下になると寒いって感じるんだな、きっと。
 そして青森では外に出ると、きーんという寒さ。ものの5分で鼻水が自然と出てきます。耳もちぎれそう。指先もキンキンに冷えます。だから帽子も手袋も必須アイテムです。
 どちらも寒いことには変わりないんです。大阪も朝は2℃だったりするし、青森も最高気温とはいえ2℃の時もざらにあるし、同じ気温の時間帯もあるのでやっぱり大阪も寒いんです。

 その2、暖房完備の差。
 青森の暖房は主にファンヒーターとかストーブとか灯油を使う機器が多いです。我が家は一部屋に1台はあります。こたつや電気カーペットを併用したり、とにかく家の中は廊下とトイレ以外はぽかぽか。寝るときは電気毛布があり、寝る1時間前くらいからスイッチ入れといて、寝るときに弱めにして付けたまま寝ます。そして家の窓も二重サッシ。防寒対策がしっかりされています。
 対して大阪は、エアコンがメイン。賃貸マンションは灯油の使用禁止になってます。わたしはエアコンと電気ストーブを併用しています。電気だとなかなか部屋が温まらないですね。もちろん床暖房等防寒設備ばっちりのお宅もあると思いますが、北国ほどではないと思われます。だから大阪は寒く感じるんです。

 その3、外での滞在時間。
 これは最近気づいたのですが、青森では移動手段は大体自家用車なので、冬に外を歩くことがあまりないのです。せいぜいお店の駐車場からお店に入るまでの1〜2分くらい。無意識にできるだけ外にいる時間を少なくするようにしているかもしれません。
 でも大阪は電車で移動する人が多いので、駅から目的地まで歩く時間も10分とか徒歩移動して、冷たい風にさらされることが多いんです。そう。大阪は風が寒い。高いビルが多いからビル風も多く感じます。車で移動するとなると上着もさほど必要としないので、これでまた寒く感じることが多くなります。

 その4、視覚的な寒さ?
 これはおまけですが、外の景色に雪があるとないとではやはり雪がある方が寒いに決まっているので絶対寒く感じないように厚着になり、ガッチリ防寒対策するんです。でも雪がないとぱっと見は夏と変わりないので、ついつい薄着になってしまうのでは?それで寒く感じるのかも。たぶん。

 でも大阪に来て雪がないありがたみは毎年痛いほど感じています。雪がないと自転車にも乗れるし、洗濯物も外に干せる。靴もスニーカーやそこがツルツルの革靴も履ける。傘もささなくていい。
 そして何より雪かきしなくていい。これが一番大きい。北国では雪が多い日は朝昼晩雪かきしないと家に入れないし、朝の車の雪下ろしも日課。早めにエンジンかけてフロントガラスの氷雪を溶かしておいたり、車から降りた後長時間乗らないならワイパーを上げておくのも必須。ワイパー自体も冬用に変えないといけないしね。

 立春も過ぎると大阪では最高気温10℃を超える日も増えてきそうですね。そうなるとやっぱ青森よりは寒くなく感じます。まだまだ雪深い青森。毎年年末年始には帰省していたのですが、コロナの影響もあり昨年と今年と2年連続で控えました。今年は特に積雪が多いようで雪かき大変だろうな…。大変だけどやっぱり生まれ故郷は愛おしい。
 寒いけど、寒いからこそ暖かいことのありがたみを感じられる人間になれてよかったです。

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