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印象派展

今月はいくつか展覧会に行っているのですが(できれば感想をぼちぼち書いていきたいです)、今日は「印象派ーモネからアメリカへ」に行ってきました。とても良かったです。

だいぶ前に読んだ原田マハさんの「モネのあしあと」が、印象派誕生の背景や特徴についてわかりやすく解説してくれていた記憶があり、展覧会に行く事前に久しぶりに読みました(一回読んだだけでは忘れてしまいます)。ポータブルな絵具チューブの発明と鉄道網の発達によって、旅をしながら太陽の自然の光のもとで絵が描けるようになった…どちらも当たり前のように感じるものですが、それまで室内の閉鎖的な空間で絵を描くことが常だった当時の画家にとっていかに感動的だったのだろう…

今回の展覧会ではフランス外の印象画に焦点を当てられているので新鮮でした。アメリカだけでなく日本の作品も数点取り上げられており、初めて黒田清輝の絵を間近で観たのですが、日本の洋画はそういえば観に行こうと思ったことがないことに気づき、興味を持ちました。

展示されていた一点一点の絵を見てはため息をついていたと思います。木漏れ日や木の幹の描かれ方を見比べるのが特に面白かったです。後半、グランドキャニオンを描いた大きな絵が展示されていました。小さい頃に連れて行ってもらったことがあり、その時に私が観たグランドキャニオンの景色はとにかく赤く、一面晴れ渡った空の青さとのコントラストが印象に強く残っているのですが、そこに描かれていたグランドキャニオンは淡く優しく色とりどりで…ほぼ2色しかなかった私の中のグランドキャニオンのイメージと比べながら、しばらく立ち止まっていました。

そういえば、今回の展覧会は珍しく父と二人で行ってきたのでした。父と二人きりでどこかに行くのは小学3年生以来のことで、色々なことがあって不仲な時期が長く続きました。そんな久しぶりに父と来た展覧会で、父が昔連れて行ってくれた思い出深いグランドキャニオンの絵を観る…何だか感慨深いものがありました。

帰りに買って帰ったお菓子

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