見出し画像

ウマ娘メインストーリー5章の予想&答え合わせ

2021年12月22日追記:ストーリー読破しましたので考察を書きました。

全体的にネタバレ注意
となるのでよろしくお願いいたします。

こんにちは、こんばんは。印度孔雀です。

先日のぱかライブTV、なかなか素晴らしかったですよね。まさかライブで合計6曲も披露してくれるとは、サイゲ側の本気度が伺えるところです。

そんなわけで、発表されたメインストーリー5章なのですが、主役はサイレンススズカという事でした。4章がナリタブライアンなので、史実に基づくと約2年弱くらいは間が空くわけですが(まあ96年クラシック優勝馬に関しては誰一人ウマ娘化されてないので致し方ないのでしょう)、更に「え?」と思ったのは、キーパーソン的な役割なのか、物語中にアグネスタキオンが登場するわけなんですよね。世代が異なるので当然戦ったことがある訳では無いですし、なんならタキオンの生年にスズカがこの世を去ってるくらいです。強いて言うならどちらもサンデーサイレンス産駒くらいしか共通点がないのです。

 というわけで、今回の記事では、メインストーリー5章についての予想をTwitterなどで見かけた意見を参考にしながら書いていこうと思います。答え合わせはストーリー実装後、明日以降に記述する予定です。無事読み終わりました。

スズカとタキオンの関係

まず、この2人の関係性ですが、先述したように「サンデーサイレンス産駒である」事以外に分かりやすい共通点がないのです。
しかし、発表されたPVでは新曲を2人で歌っていることから、やはりタキオンはこのストーリーにおいて重要な役割を担っていると考えられます。

そこで、この2人のモデル馬の人生に照らし合わせて考えると、似て非なる事柄が、この2頭の競走馬の人生を左右していたという事実が浮かび上がってくるのでした。

サイレンススズカはデビュー戦勝利後、クラシックや重賞では目立った成績を残せなかったものの、5歳(旧馬齢)になった途端にオープン戦から重賞と連勝を挙げ、1998年10月の毎日王冠の時点では6連勝、重賞5連勝というなかなかの成績を収めていました。毎日王冠では有力な4歳馬グラスワンダーとエルコンドルパサーも出走していましたが、見事な逃げ切り勝ちを果たしました。そして、GⅠ2勝目が期待された同年の天皇賞・秋で、「沈黙の日曜日」の悲劇が起こります。彼の大逃げの脚に身体がついていけなかったのか。武豊騎手も「原因は分からないのではなく、ない」と言うほどでした。

アグネスタキオンはデビュー戦を快勝した後、ラジオたんぱ杯、弥生賞と重賞を2連勝。一緒に走った馬には後のダービー馬ジャングルポケット、ダート最強馬と今でも名の挙げられるクロフネ、後の菊花賞馬マンハッタンカフェなどなかなかの強者が揃っていましたが、彼らなどものともせず、特に弥生賞では2着に5馬身差も付けて快勝しました。そして迎えたクラシック一冠目の皐月賞では、後の宝塚記念馬ダンツフレームを下して勝利。ナリタブライアン以来の三冠馬誕生を期待されたものの、屈腱炎を発症し僅か4戦で引退となりました。

長々と2頭の戦績を書き連ねましたが、浮かび上がってきた「似て非なる事柄」とは、どちらも「最後までレースを思うように全うできなかった馬」であるということでした。

サイレンススズカは故障で現役中に安楽死。アグネスタキオンは4戦で怪我で引退。死んでしまったか生きていられたかでは話が違ってきますが、「ターフを駆ける競走馬」としてのライフを途中で諦めざるを得なかったという点では、彼らには共通点があると言えます。

そんな2頭だからこそ、今回のメインストーリーでウマ娘として共演し、己に立ちはだかる壁をどうにか越えようとするひたむきさをifストーリーとして描くのではないか、と予想します。

なお、同じく屈腱炎で4戦で引退という似た経歴を持つフジキセキもウマ娘化されていますが、年代的にもフジキセキとの共演の方がまだ有り得そうなんですよね。ですが、このストーリーに出てくるのがアグネスタキオンでないといけない理由も、もしかするとストーリー内で明かされるのかもしれません。

同期の競走馬のウマ娘化は?

さて、まずこれまでのメインストーリーを見てみると、古馬以降の活躍がメインで描かれているメジロマックイーンのストーリーを除き、ライスシャワー、ウイニングチケット、ナリタブライアンと全てクラシックレースでの場面が描かれています。ですがメジロマックイーンも1990年の菊花賞を勝っているので、これまでのストーリーは登場するウマ娘がクラシック三冠レースのうちどれかは勝っているということになります。

しかし、サイレンススズカに関しては三冠レースについてはダービーにしか出走しておらず、更に9着という惨敗であったため、スズカのストーリー内でクラシック時のレースについて触れられることは現時点ではまずないと思われます。同期で後の菊花賞馬マチカネフクキタルですら7着で、先日ウマ娘化されたメジロブライトが3着なので、そこら辺で少し絡んでくるのかな、という感じでしょう。

しかし、そうなるのであれば、サイレンススズカの馬生は翌年で終わってしまうことを考えるとやはり1年分では物足りないのかな、と感じてしまいます。だからこそタキオンとの絡みなどが出てくるのかもしれませんが。というわけで、ここでウマ娘化が期待されるのが、この歳の皐月賞とダービーを制した二冠馬サニーブライアンなわけです。サニーブライアンも骨折によりダービーを最後に引退していますが、それにより絡みはクラシックのみ、更にエピソードも多い馬であるためウマ娘化されるには十分条件が揃っています。ただし、馬主の故・宮崎守保氏の関係者からのウマ娘化についての許可などの話は一切聞いたことがないので、現時点ではどうなるのかが分からないというのが現状です。個人馬主ですからハードルは低そうなんですけどね。

また、スズカと同期で、タキオンの同期馬とも走った事のあるステイゴールドのウマ娘化も心待ちにしている人が多いですよね。重賞でなかなか勝つことができず、シルバーコレクターとも呼ばれながら引退レースのGⅠ香港ヴァーズで有終の美を飾った名馬です。種牡馬としても優秀で、かの三冠馬オルフェーヴルややべー奴ことゴールドシップなど輩出しました。社台の馬ということで厳しいのではないかという意見も多い一方、「キンイロリョテイ」の名でウマ娘に登場していることもあり、遂に実馬の名で姿を現すのではないかとも言われています。

また、スズカと同期の有馬記念馬シルクジャスティスも、ウマ娘化を待望する声がよく聞かれます。しかし、馬主であるシルクレーシング(シルクジャスティス活躍時は有限会社シルク)は現在社台系のクラブであるため、残念ながら許可を得るのが非常に難しいと言われています。

ここまでスズカの同期の馬について話してきましたが、1番現実的なのはやはりサニーブライアン、ステゴとシルクジャスティスはちょっと難しいのではないかなと思います。

その他

関係ないですが、このスズカとのタッグの新曲、そしてWINNING LIVE 03に収録されるソロ曲と、運営がタキオン推ししてきてくれてるのが嬉しいです。

12月22日 ストーリー追加!

というわけで、ストーリーが追加されました。1時間半ほどかけ何とか読み終わりましたが、一時はハラハラしたもののなんとか読み終わることができました。

「スズカとタキオンの関係」の答え合わせ

まず、「ウマ娘として共演し、己に立ちはだかる壁をどうにか越えようとするひたむきさをifストーリーとして描く」という点は完全に深読みしすぎでした。まあ史実準拠のメインストーリーですので明らかに世代が違うウマ娘がレースで共演することは流石にありませんでしたね。

ですが、ストーリー中でアグネスタキオンはトレーナーを拉致し、スズカのことについて事細かに尋ねてきます。そして、「その脚がいつかは潰れてしまうのではないか」といったことを示唆する話をしています(濁らせてはいましたが)。これは、やはり「『レースコースを走る競走馬』としての人生を途中で諦めざるを得なかった」という共通点が関わってきているのだと思います。

同じくレースを諦めざるを得ず、なお生きて種牡馬として活躍したアグネスタキオン。不幸にも安楽死という最期を迎えたサイレンススズカ。タキオンがスズカの脚を憂う描写があるのも納得できるのではないでしょうか。

ただし、ライブにアグネスタキオンが参加している理由は分かりません。流れを見た限りは秋天のウイニングライブと考えるのが自然ですが、どういう所以なのでしょうか...ちなみにこのライブがウイニングライブであるとは一言も言われてないんですよね。直前のシーンで「この後に表彰式がある」と言われただけであり、ウイニングライブであると断定することは難しいです。

また、このライブ演出後にスズカが勝ったレースも謎が多いです。距離的に有馬記念は有り得ないので、マイルCSかスプリンターズS(当時は12月開催)が妥当なのかなといった感じです。まあGⅠとは一言も言われてないですが。

「同期の競走馬のウマ娘化は?」の答え合わせ

結論からいえば、残念ながら新規のウマ娘の登場はありませんでした。まあ、昨日例に挙げた馬では、サニーブライアン程の名馬(かつエピソードもある)であれば登場されない方がおかしいですし、ここまで来て何も無ければ、関係者から断られていると考えるのが自然でしょう。

ですが、サニーブライアンも日本ダービーの描写では「フロックではなかった」という実況で存在が示唆されていました。実際の「これはもうフロックでもなんでもない!二冠達成!」の方が良かった気もしますが、あまり我儘を言うのは辞めておきます。

また、ステイゴールドもといキンイロリョテイに関しては、そもそもそれらしきウマ娘の描写すらありませんでした。エアグルーヴとの死闘が描かれた宝塚記念では2着であったステイゴールドですが、そのシーンで2人の間に描かれていたのは、アニメなどでキンイロリョテイとして描かれてきたウマ娘とは全く別人のウマ娘でした。そして、そのウマ娘は、勝負服と髪色から同レース9着のテイエムオオアラシであるとの推測がなされています。だとすれば何故そこに居るんだって話になりますが...

シルクジャスティスに関しては、残念ながらそれらしきウマ娘の登場もありませんでした。

また、1997年の秋天の描写では、逃げるサイレンススズカを捉えるウマ娘として同レースで優勝するエアグルーヴ、そして「前年の覇者(=バブルガムフェロー)」の名前が出てきました。バブルガムフェローについては昨日の予想の時点ではノーマークだったので、代名詞的な登場でも嬉しいですね。社台の馬なのでウマ娘化する可能性は低いと考えられますが...

なお、ストーリー中で、トレーナーがウマ娘の怪我について調べるシーンがありますが、そこで怪我の例に登場していたウマ娘ですが、元ネタがあるかは現在調査中です。何か判明次第追記します。

2021年12月29日追記:「デビュー戦で圧巻の勝利を飾ったものの、2戦目の最終コーナーで骨折し競走中止、その後引退した」ウマ娘についてはヤマトダマシイという馬、「シニア級から頭角を現し、重賞連覇中で迎えたレースで最終コーナーを大外から回るも失速、ゴール板を通過することはなかった」ウマ娘はかの名馬テンポイントである可能性が高いとのことでした。あくまで推測にすぎせまんが...

感想

(ラストシーンの壮大なネタバレが含まれますのでご注意ください。)




まず、5章のあらすじに登場していた「ひとりのウマ娘」はスペシャルウィークの事でした。この時点で、アニメ1期と少し被るところがあるのかなと思いましたが、スズカの最後のレースとなった秋天の描写がアニメ(かつ史実)とは大きく異なるものでした。

それは、サイレンススズカが競走を中止せず、大ケヤキでスパートをかけ、そのまま優勝する、というものです。当然、観客も大興奮。「沈黙の日曜日」は「栄光の日曜日」となりました。これは実際のレースでも、そうなることを望んだ人が多かったことでしょう。


しかし、ウマ娘から競馬に入った筆者のようなプレイヤーは完全に喜びにくいオチなんですよね。実際のレースでは、ナリタブライアンらと同期のオフサイドトラップが8歳という高齢で初GⅠ制覇を天皇賞制覇で飾りました。

しかし、サイレンススズカの勝利を期待していたファンは落胆し、心無い評論家からは「この年の天皇賞には価値がない」と言われ、柴田善臣騎手の勝利への喜びまで批判されたこのオフサイドトラップの勝利。そして今回サイレンススズカが勝利したことで、オフサイドトラップに当たるウマ娘のGⅠ制覇は無くなってしまいました。

サイレンススズカはウマ娘の顔的な立場であるため、活躍するシーンを入れなければならないのは仕方ないことです。しかし、オフサイドトラップはエルコンドルパサーと同じ馬主さんであるので何らかの形で登場させ、光を浴びせてあげることも可能なのではないでしょうか。

ifストーリーこそウマ娘の魅力ですし、史実との区別がつかないならウマ娘を辞めろと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、何となく歯がゆいところがあるので、今回感想として述べさせていただきました。

おわりに

ということで、前日分はこれまで、となります。果たしてストーリーは筆者の予想とどのくらいマッチしているのでしょうか。また、新規のウマ娘は登場するのでしょうか。明日が楽しみです。

2022年12月22日追記:感想がかなりお気持ち表明的になってしまいましたが、予想&答え合わせの記事として結構中身のある記事を書けたと思います。いつか6章が公開される時も同じように記事を書ければいいなと思います。

それでは次回の記事でお会いしましょう。印度孔雀でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?