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インド美食倶楽部#051 The India Room(グルガオン)

written by iyo
ITCホテルグループはタバコ製造事業から始まり現在では日用消費財、梱包材、農産物を中心に事業を実施しているITC Limitedの傘下にあり、1975年チェンナイで最初のホテルビジネスを実施して現在では100ホテル以上を経営しているインドでは3番目に大きいホテルチェーン。今回ご紹介するのはグルガオン市街から1時間南に車で移動したITC Grand Bharat。Classic ゴルフコースに隣接しているホテル。
ITCホテルの中でも豪華だと噂は聞く。まぁホテルの外観や内装が少し華やか程度かと。車で移動の最中はむしろ道中の悪路どうにかならないのかなぁっとインフラ問題について独り考える。1時間経過すると何やら暗闇から眩く発光している建物がある。な、なんだこれは。

徐々に近づいていく。これがITC Grand Bharat。。。ホテルというよりお城です。華やかという言葉をこえていて、たしかに豪華という言葉がピッタリ。思わずホテルロビーの100m手前で降りて写真を撮ってしまう。

そしてこのホテル内にある今回お目当てのレストランTHE INDIA ROOM。店名の下にCREATIVE EUROPEAN CLASSCSとも記載してある。インド料理ではなくヨーロッパ料理とのこと。まぎらわしい~!まずは店内の内装を思わず見渡ししまう。このシャンデリラ、いくらだろ。。。ゴールドと青が基調。大富豪しか真似できない色の組み合わせ。

料理までの文章が長くなってしまい失礼しました。スープはタマネギとタプナード(フランス東南部プロヴァンス地方を発祥とするオリーブにアンチョビやにんにく、ピクルスなどを加えたもの)。タマネギとタプナードしか入っていない皿にスープを注いでくれるサービス。ヴェ、ヴェ、very優しい味。オリーブ畑にサッと流れる地中海の風が鼻孔を突き抜け、タマネギのアッサリした味わいが、舌で味わさせる間を与えなく喉の奥にスッと通過する。味わいたいけど味わえない矛盾に悩ませながら完食して、もっと飲みたい欲を刺激する。

次はBacon and Apple Tortellini。トルテッリーニは薄く正方形に伸ばしたパスタ。ベーコンとアップリが包んである料理。大きく口を開け、駆け引きなしに向き合うため一口で食べてみる。パスタ生地のモチっとした中に酸味と甘味を備えたリンゴの味に変化する。ベーコンの存在感は少なくもっと主張してもらえるように頑張って欲しい。

そしてメインのチキン胸肉(Seared Chicken Breast)。名前からは何も伝わらない。普段だったら選ばないメニュー。ただこのレストランはCREATIVE EUROPEAN CLASSIC。何かを期待してしまう。見た目は普通の胸の鶏肉に野菜が添えてある。その場でソースをかけてくれる。何もかもが普通、、、ナイフを入れるまでは。脂肪分が明らかに少ない。肉も単に硬いわけではなく筋肉質。食べてみると確信に変わる。マッチョな鶏肉の上でトランポリンしているかの如く、肉を噛むたびに弾力性を感じる。またブラウンバター(焦がしたバター)を鶏肉に染み込ませてから炒めているため、味はスムーズに感じ、筋繊維一つ一つがつながっているように感じる。

最後はミルフィーユ。以前ミルフィーユのきれいな切り方を研究して自慢気に切ったもの惨敗。。。ラズベリー味ソルベの美味しさがその場の雰囲気をプラスに戻す。

豪華すぎるレストランの圧倒的な雰囲気に飲まれながら、見た目はシンプルであるものの極限まで追求された料理が楽しめます。アクセスはよくないですが、デリーやグルガオンに住んでいたら一度は訪れてみたいレストランのうちの1つ。

ITC Grandbharat, The India Room - Restaurants In Gurgaon
P.O. Hasanpur Tauru, Mewat District, Gurugram, Haryana 122105
https://goo.gl/maps/ja8G3eDUia7LqXjP6