KOC2020の感想

キングオブコント2020を見た感想と個人的な点数

滝音
91

序盤の導入からの大食いという裏切りがよく、突っ込みのワードチョイスもよかったと思う。全体として面白かったが、松本さんの指摘するとおり、ピークが最初でそれ以降の盛り上がりに欠けた感がある。

GAG
88

中島みかさんや女装のカオスな感じはおもしろいが、どうしても見た目のおもしろさだけで押していっているようにみえた。入れ替わるという設定もベタなので、そこに対する理由付けや、入れ替わったことで起こるシチュエーションなどにもっと工夫があればよかったと思う。

ロングコートダディ
90

荷物の積み下ろしのやり方がバカという設定はかなり面白かったが、はじめに提示されたそのポイントからの発展があればよかった。


空気階段
92 93

一本目
もぐらさんのキャラクターとラジオの波長という独特なぼけ、声が重なるなどの盛り上がりどころもあり、とても面白かった。

二本目
唯一、場の空気感がピンと張り詰めたように変わったとおもう。かたまりさんの女装がしっくりきていたし、もぐらさんのキャラクターもぴったりはまっていた。世界観に入れる、よいコントだった。

ジャルジャル
93 87

一本目
ジャルジャルの得意なパターンを繰り返すタイプのネタ。応援したい人のはずなのにヤジを繰り返すというポイントが癖になる。人間としての奇妙な感じもキャラクターにはまっていて、とても面白かった。

二本目
泥棒なのにタンバリンで音を立ててしまうというすこしベタな設定。個人的に、焦ってタンバリンが鳴ってしまうというボケの一点張りに感じられ、盛り上がりどころであろうポイントでも笑えなかったので、最低得点になった。

ザ・ギース
89

新聞配達というシチュエーションからなぜかハープと紙切りに展開するネタ。面白くないわけではないが、それぞれの得意な芸をただ見せられている感もあり、コントとして練ったネタをみせてほしかった。

うるとらブギーズ
88

陶芸家が作品に納得できずに割ってしまうというネタ。「割ったけど、いいやつだった」というボケが個人的に不自然に感じてしまった。(まじめに考えれば)割る前に注意深く考えれば済むことで、そこの理由づけやそれをカバーするギミックがなかったため、メインのボケがずっとうっすらとズレている感覚だった。

ニッポンの社長
92

ケンタウロスの男がミノタウロスの女と出会うというすこしシュールなネタ。声がバケモノすぎるという一点のボケに集約されている
が、そこがとても面白かったので高得点。このコンビはいままで知らなかったが、もっといろんなコントが見たいと思った。

ニューヨーク
92 94

一本目
結婚式の余興のネタ。あるあるからなしなしへズレていく芸のチョイスが的確で、ずっと面白かった印象。

二本目
やくざのコント。ひとことでいえば仁侠映画にありそうな意地の張り合いだが、「なぜそんなことで命を張るのか」というベースの上でよくわからないかけあいをずっと見ているのが面白い。
一家団欒で笑えるネタではないだろうが、コント好きにはたまらないと思う。唯一事前に知っていたネタで、キングオブコントの尺の中でも、ぞんぶんに良さがでたのではないかと思う。


ジャングルポケット
89

脅迫を受けているはずが子供の友達の不倫関係を解説されてしまうという、ジャンポケらしい喜劇チックなネタ。完成度は高いがセリフがつまり過ぎていて、こちらの笑う隙間がなかったため、評価が低くなった。


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