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打ちやすさを生み出すコツ!コーチの技術(ボール出し編③)

お子様と練習する時、ボールを出してあげる保護者の方も多いと思います。

第一回は、出し方や球質について書きました。

第二回は、アイコンタクトで打ちやすくするコツを書きました。

第三回の今回は、ついつい陥ってしまうこととその脱出法です。

ついつい陥ってしまうこと、それは

煮詰まった雰囲気

です。

お子様にこういう風に打ってもらいたい。
その正解があるのは、コーチ役の人の頭の中であると言うことをしっかりと理解することが大事だと思います。

大人が知っている正解と子供が知っている正解には大きな違いがあります。
子供は身体の使い方をうまく言語化することができません。
プラスして言語化されたものを、うまく体で表現することもそれほど得意ではありません。

そのことをしっかり踏まえた上で球出し+アドバイスを行って行かないと、練習が暗い雰囲気になっていきます。煮詰まっていきます。
お子様と練習していて、そうなっていく事はありませんか?

うまく誘導してあげることが求められます。ダメなところを指摘するだけでは当然足りません。
身体の使い方を言語化して、表現するだけではお子様はうまくできません。

ただこれらの状況を1発で改善する方法があります

それはボールを打つときの声かけです。
まずはリズム作ってあげること。
そして最も大事なのは良いボールが行っても行かなくても

驚いてあげること

です。

お子様は、みなさんが発したアドバイスをやろうとします。
当然ながら、すぐにできる事は少ないでしょう。
でも「おっ!変わった!」「おっ!良くなった!」と驚いてあげましょう。

それだけでパフォーマンスが変わります。
前向きに挑戦するようになり、結果もついていきます。

大人は、今アドバイスしていることができるのに3ヶ月はかかるかな?などと考えていますが、子供にとっての3ヶ月は大人の3年、それ以上です。子供の強みは、今すぐにでも生まれ変わるように上手くなれると信じていることです。

褒めてあげるだけではちょっと足りません。驚きましょう。
実際に、お子様が本当にいいボールを打てるようになったら、褒めるだけでなく驚いているはずです。

テニスの練習は良い癖をつけるために行います。
全力で打たず、どこか悶々と打ち続けると、パフォーマンス低下につがるどころか下手にさえなります。

子供をのせるという表現は好きではありませんが、球出しに良い声掛けがプラスされると、それだけでアドバイスの吸収が高まり上達が加速します。
リズムよくボールを出し、アドバイスをしたら、必ず驚きましょう!
お子様のテンションは上がり、保護者の皆様のテンションも引きつられて上がり、良い練習が生まれるでしょう。

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