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RPGLB2023でゼノサーガエピソード1のAny%を解説した話とWR奪取した話

RPG LIMIT BREAK 2023 のJapaneseRestreamにて、ゼノサーガ エピソード1 [力への意志]  Any% の解説をしました。(2023/7/22)

そして、解説の冒頭でワールドレコードを走者さんに抜かされた話をしましたが…取り返しました💪😊(2023/08/03) ※詳細は末尾に

(2023/08/31 追記)
3時間切りを達成しました。

※本稿はRPGLBのゼノサーガをご視聴いただいた方向けの内容だと思います。



キミは誰よ

inatami(いなたみ)です。たみどの~と呼んで下さい。
★元配信者(活発だったのは2007~2011頃)
★ネコネイビーのRTAがスコア稼ぎより好き
★ゼノサーガのRTA歴
 - カテゴリ:Glitchless Any%
  2008年頃…軽く走る
  2021年秋頃~…20周年記念に向けて個人的に再走
 - カテゴリ:Any%
  2022年明け~…チャート、バグ利用法探求
  → 同年3月WR
  2023年6月…RPGLB走者さんに抜かされる
  2023年7月…RPGLBのリストリームにて解説
  2023年8月…WR奪還(3h11m21s)

解説について

当日の感想・反省

○ 走者の私しか話せない内容は届けられたと思う
△ 臨機応変に話せたと思うが、特に序盤はシステム解説に追われ
  画面の状況を見落としがちだった
△ 通常プレイあるある話はポジティブな面だけ触れるべきだった
× ゲーム自体初見向けへのシナリオ説明がダメだった

…と反省したものの、次またこのゲームの解説をする機会は来ないでしょう。走者がいませんので!

まとめ

リメイクを望む声もよく聞きますが、リメイクもしくは単なるPS2版のDL(クラウド)プレイが可能になったとしても、今回のカテゴリは走れないのです。
なぜなら、オープントレイ技であるためです。 
本体のメンテナンスも重要で、令和の世にゼノサーガを通常プレイする奇特な方々のなかには、ムービーの読み込みに失敗してしまう悲報も散見しており、いつ我が身となるか震えております。

今回の走者さん、2022年後半には海外イベントへ応募されているのを当方も観測しておりましたが採用されず…今回当選されて本当にうれしく思っております。
一度でもこのタイトル、このカテゴリが陽の目を見る機会があり、
良かった~~
という気持ちです!

以上まとめです。ありがとうございました。

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以下はおまけです。推敲しきれなかったので(キリがない…)、長いまま公開します。

応募する話

ゲームそのものの解説として適任は私ではない……とはいまでも思っています。
しかし、RTA(speedrun)の現チャートの解説は私しか存在しないと断言できます。他カテゴリならいらっしゃるのですが…。
グリッチやタイムに関する様々な話を踏まえ、走者のプレイ内容を汲み取りながら実況解説できるのは私しかおらん!と思い立候補しました。大型イベントへの参加は未経験でしたので不安はありましたが…
結果的に、どんなカテゴリかはお伝えできたのではないかと思います。

準備編

原稿の準備は、してたのですがやめました。最低限の用語、シナリオ展開だけ抑えておき、あとは流れでなんとかならぁ!
のスタイルで臨みました。
チャートは自前のものがあるので、事前に走者さんのWR動画をみて、差異を把握しておきました。

当初は一言一句原稿を用意して、直前の走者さんの動画で尺合わせをして…とゲーム序盤で試みていたのですが…当日なにが起きるかわからないと思い至り、やめました。加えて、『司会の方にお呼びいただいてからタイマースタートまでの時間』が読めないため、その時間で説明しておきたい内容・量の調整が困難だったことも起因します。序盤から触れておきたいシステム、シナリオの前提知識が多すぎるんですね…
特に戦闘システムとバグ利用の関係は速やかに視聴者に理解してもらう必要がありました。

実際、本番では待ち時間が一切なく始まり、かと思えば音響トラブルで再走…とてんやわんやでしたね。わたくし大分ファビョっていたかと思います。

話し方・内容で意識していたこと

5つあります。この手のイベントでの解説業は未経験ですが、視聴歴はそこそことは思うので(インジャパ以前から…)過去の解説者のなんてろ感想みたいなものは目にしてきています。※出来るとは言っていない

①冒頭にすべき説明だけは事前に整理しておき、あとは要点だけ押さえてアドリブとした

→ 結果的に、特に冒頭忙しくなりすぎてシナリオやキャラ解説で抜けがあり、場当たり感がとても強まってしまった。
(例)アレン君を終盤まで触れられなかった

だって急にゲームはじまるんですもの!セットアップ30分だったので、さすがに何分かは説明に充てる時間があるだろう…という体でいました。
何もなかった!

②走者を褒める、難所・お祈りポイントを予告する

→ RTAの小技解説とともに、画面の様子に合わせて臨機応変に話をした。敵シンボルを避けたらうまい!失敗したらムズいんですわここ~と経験者あるある風にして、プレイ内容(と走者、解説者)に対する納得感を作ろうとした。

③コメントは拾いすぎない

→ 本番中はたくさんのコメントありがとうございました。
ほぼ追えてましたが、拾いすぎても良くないと考え、一応最小限に留めた(つもり)。場つなぎや内容的に拾って良さそうな話題、進行に繋がりそうなものは拾いました。
既プレイヤーの思い出や外伝の話題もたくさん拾いたかったのですが、初見の人との温度差が開くと思いやめました。ぜのぴったんは触れても良かったかも…
関連した話題とはいえ、画面の内容を疎かにしても問題ですしね。

④同イベント中の話題を絡めたかった
結果的にはまったくやれていません。
スケジュール終盤のタイトルだったため、先に走られたタイトルに絡めた説明は有効だと考えていました。ミームでもいいんですが…。
・戦闘システムは、ブルードラゴンにも似ている(と言い忘れた)
など…
声優さんの話でサッズを出したら、ああ!って感じだったと思うので、悪い手でなかったとは思います。慎重に扱う必要はありますが…
ちなみに声優紹介は主要キャラ分用意していましたが、ジギーさんだけでやめちゃいました。

⑤たまに無言になる
無理に話し続けなくてもよい、というルールが本当にありがたかったです。
本放送側のトークが大きな音量で聞こえるタイミングがあるので、私の解説が必須ではないシーンのときは聞くようにしてました。bidの説明も実際されていたので、うまく話題に組み込めたと思います。

★本音★ 聞いてるフリをして休んでたこともあります。

シナリオについて

当日のはしょり具合について説明(弁明)します。
本編、サブイベ、ファンサービスなどキリがないため、雰囲気が伝わればよしとしました。

・ムービーの内容のすべてを説明しない
・人物、専門用語のすべてを説明しない
・エピソード2、3の情報は基本含めない

 → 以上を踏まえ、最低限次の内容を押さえればよいと考えました。

★ゾハル・グノーシス・レアリエンについて
★(シナリオ前半)惑星アリアドネが消失して、みんな様子を見に来た
★(シナリオ後半)ミズラヒ博士がゾハル研究でなんかやばくて、いろんな施設があってェ・・・
★(シナリオ全般)モモちゃん内部に重要情報あり。何度も誘拐…

シーンが切り替わる(操作キャラ、ダンジョン)とき、これをベースにざっくりとシナリオの状況、キャラの目的を説明できればエピソード1の”流れ”は伝えられると考えました。ゼノサーガ全体で考えると、多分足りてないんですけど。
彼女たちはEDでいったいどこにたどり着いたのか・・・?

話せなかった事
▼U.M.N
▼ミルチア
▼ケビン先輩
▼エルザの面々
▼URTV
▼ヴェクターのCEO
▼元ネタ系(ニーチェとかなんてろ主義とか)
ライフリサイクル法とか他にもあるかも……

ムービーをスキップすると本当になんにも分からず、画面に映らないキャラをどの程度掘り下げるべきか、、、アンドリュー中佐とアルベドは避けるわけにはいかず、難しかったです。悲しき過去有り…とか名演技が…でお茶を濁してしまいました。間違ってはいないんですけど。

おそらく多くの用語に触れても、既プレイヤーとの思い出話にしか出来なさそうでした。いや、それで十分なのかな?

……エルザの面々は外せなくない…?エルザ初登場シーンでコスモスに脅迫される一連のやりとりほんま好きなんですが…

元ネタ系はサラッと紹介しても悪くはなかったかなと思い返しました。ゼノサーガ・オタク感を出せるというか…でも自分で深く考察してるわけでもないので、やめて正解だったかも。
私が走るときは、頼むよ!

カテゴリの説明について

このゲームのAny%は、グリッチでパラメータ強化を行うタイプです。(グリッチについては後述)
またカテゴリ問わず最小限の戦闘で進行します。
※過去のAny%ではジギーさんのレベル上げ作業が選択肢にあったらしい。

Glitchlessでは、エイグスに搭乗できる戦闘は全てエイグスで戦います。そのため、リソース管理(道中アイテム回収、ボスから盗む、資金の調達、買い物、装備変更、エーテルの譲渡)が非常~に重要です。当然ですがGlitch有りとは毛色が違います。
※完走難易度は激高です。

Glitch有りだとこれらリソース管理を無視できるので、RPGをやるうえでの(?)面白みに欠けてしまいます。

なにかを伝えて、納得してもらうことが必須だと考えていました。
みなさんは、RPGで序盤から最強状態になって無双するだけの様子をみて、面白いと思いますか?見始めは新鮮かもしれませんが…。これは、昨年自分がイベントへ応募したときに紹介文を書いていた際、身を持って感じたことです。このカテゴリを初見の人に飽きずに見てもらえる要素はなんだろう…
speedrunとしての工夫、技術が介在する要素は?
(多少はったりでも)伝える必要があると、頭を抱えていました。

見映え的に、敵避けは絶対に披露すべき要素です。避けずにつっこむ場面が長く続くと、通常プレイになってしまう。雑に見えますね。
そのため避けていなくてもテクを話すべきだと考え、実際に随所で解説しましたが、"走者を下げる"ようにも聞こえる危険性があるため、頻度と言葉の選び方は気を付けました。

また、敵避けに時間をかけた結果失敗したときのリスク(タイムロス)を何度か話し、"はなから割り切ってつっこんだ"場面も演出しました。
※本当に回避が難しい場面もたくさんあります!

次に、グリッチの恩恵を視聴者に実感してもらうためには、戦闘・成長システムの理解が必須です。
ゲーム開始直後に戦闘チュートリアル、次にグリッチ利用、そして最初の敵避け開始…と、のっけから説明が忙しく、伝え方はギリギリまで頭を抱えていました。

・必殺技強化の利点 = APシステムの理解が必要
・ゲーム難易度の高さ =(カウンター) ブースト、イベントスロットの理解が必要

正直なところ、公式サイトのシステム説明に丸投げしたかった…

解説資料を作って事前公開、も考えました。でも読む人はいないと思い、やめました。読んでもらった前提で進めてもええんかなぁ…?

・行動順仕様
 → FF10といえば容易に伝わると信じた。

・ボス固有の仕様
を伝える事は、画面への理解度が増し、視聴の没入感に効果があると思った。とくにカウンターブーストによる無法はボスごとに違うので、苦戦しているシーンですごい一体感を感じさせる効能があったと信じたい。
※本番ではティアマト(ボス)が張り切りすぎてオオイカリだったので解説としては助かりました。走者はたまったものではないですが…

またこのゲーム、幸いにも序盤はRTAらしいテクが連続するので、絶対に披露したいところですね。
・ヴォークリンデの各スキップ
・ヴォークリンデ、プレロマ、エルザとU-TIC戦艦の敵避け

ただ、ヴォークリンデのスキップは失敗したら即死(タイトル画面に戻される)なので、一発勝負ではセーフティセーブ必須ですね…ゲーム開始から20分がパァになります。

グリッチについて

いわゆるオープントレイ技です。ファイファン7、ドラクエ5やテイルズオブジアビスなどにもあるやつ…

ゼノサーガにおいてはメニュー画面で各項目を選んで決定すると、ディスクロードが入ってから画面遷移します。このディスクロードのときに別のディスクを挿入しておくと、変なデータを読み込んでしまい、画面上の数値などがおかしくなってしまいます。
これを悪用します。

使用ディスク:テイルズオブデスティニー2
有効なメニュー項目:必殺技の強化、スキルの引き出し、キャラクターのステータス強化

…というわけで、ワードとしては視聴者にインパクトを与えられるかな~とは思っていました。

ディスクロード中は画面がフリーズしているため心臓に悪く、細かな手順をあやまるとフリーズから帰ってきません。

1回発動させるためにも時間がかかります。タイムを詰める観点では、やればやるほどおいしいわけでもないので最適化が重要である点を何度か推して話しました。
このカテゴリのチャート構築は、いつなにをどれだけ強化するかが鍵ですね。

bid war スゥイムスーツ

今回は寄付額に応じたふたつのbidが設定されていました。
・移動キャラの指定
・水着アクセサリの取得

走者がどういう考えで動くのかは分からなかったのですが、適宜bidに触れました。
水着は序盤から建てられるフラグが点在しているので、本来のチャートから逸脱した動きが必要になります。これについてはふれながらチャート解説出来てたかなと思います。
水着は3つ入手できますが、本番では2つだけでしたね。EST的にも仕方がないところです。
ひとつだけ入手難易度が高く手間がかかります。自分が走者なら本番では避けたいですね。ドリルゲームでうーくんを刺す様は面白いですが…

解説の補足は以上。

WRを取り返した話

くやしかったので、一年ブランクありましたが再走しました。
実は2022年前半にSRCで1位になったあとも、チャートの改善はこそこそ行っていました。それを通すタイミングが無かったのですが、実行する機会を与えられたことに感謝します。
※ネコネイビーのRTAをしていたり、第二子を出産したり、日々のグラブルに追われていたり……

慢心・環境の違い 

今回のRPGLBの走者さんのプレイハードですが…
・RPGLB…PS3初期型
・WR時…PS2+BBUnit

一方、わたしは…PS2薄型(scph-90000)

と、環境に差があります。
ロード時間に圧倒的な違いがあります。
私が抜かれたのは、ここにあります。抜かされた動画を見て、内容的に私が負ける要因はロード時間以外に見当たりませんでした(失礼な事書いてますが、そうなのです。)

私は、先駆者のハードがみんな薄型だったため、なんとなく揃えて走っていたのです。※2021年中にPS5購入後、PS2薄型を購入しゼノサーガを遊んでいる老人…

ですがやはり突き詰めようと、2022年のWR取得後すぐにBBUnitを購入しています。HDDも純正品です。

PS3初期型は入手難易度が高く(売ってはいるのですが)、中古ではずれを引いても自分でメンテナンスを行わなければならず…また家庭のお財布事情もあり…過去に自分のPS3は熱で?壊れるやつに遭遇し……ということもあり、購入に踏み切れずにいます。
本当にやる気があるなら、環境を整えるはずだ!…と言われたら反論できません。

結局BBUnit入手後も再走できておらず、そうこうしているうちに抜かされてしまった!というワケですね。

RPGLBでの解説を終えたあとすぐにPS2厚型(scph-50000)BBUnit環境を組み再走し、無事WRに返り咲くことが出来ました。

今回の記録よりもいいタイムはだせると考えていますが、競技シーンに専念し続ける生活の余裕(趣味の時間)も多くはなく…
今年はイベントへの応募も見送っています。
LSSは応募したかったな…

(2023/08/31 追記)
3時間切れたということは、もうLSSに応募できひん・・・

チャート解説

そのうち載せるかも。

以上!したらな!

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