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【GP使用】アミュレットビショップについて

 こんちゃーす。いなしです。今回はGP本戦で使用したアミュレットビショップについて話します。個人戦績としては1Bye+4-2でチームも1Bye+4-2のミツェル獲得ラインで終わりました。サードとしての役割は遂行できたかと思います。

 今回はデッキ解説ではなく、「なぜ持ち込んだのか」、「サードとしての役割遂行部分」の2つを主題においてみたいと思います。この記事が今後の皆さんの調整の役に立てば幸いです。では本文どうぞ!


デッキ構築

40-10

 昨今世に出ていたアミュレットビショップの基盤とほぼ同じです。一部枚数について話します。

・その背中を越えて×2
→1コストアミュ枠の傘増し、山上3枚操作効果によるキーカードへのアクセスが出来る点。入れるかどうかで大きく差が出来ると感じたため2枚採用。

・偶像×2暗器使い×2キッカー×2
→それぞれ枠を食い合うところだと思います。一応それぞれの役割対象について。
・偶像→対秘術(特に先3ライリーやエンシェントアルケミスト)、ゼルガネイア、ロマロニアなどの単体消滅が必要な対面
・暗器使い→ロイヤル、吸血鬼といった序盤から展開してくる対面
・キッカー→出力が調整できる疑似テミス。そのため低スタッツが並ぶロイヤル吸血鬼はもちろん、秘術対面でも役割が持てる。

 今期は中途半端に上記3枚がそれぞれ役割として必要であったため222ずつ採用しました。

・神殿1
→専ら必要な対面で天球技や背中から持ってくるご都合カードとして1枚のみ採用。特にロイヤル対面で置けないため前期より評価が落ちました。

・ブローディア進化後2
→純粋に使わないからです。このデッキはブローディアにアクセスする手段がそもそも背中しか存在しないため3枚使うというケースが稀です。その上でゼルガネイアのアドバンスが打点源となるためそちらに1枠譲りました。

 その他構築に関してはDM等でお待ちしてます!


持ち込み理由と役割遂行能力

 今回の記事はデッキ自体にはあまり触れずに、なぜ持って行ったのかの意思決定及びにそこに至る相性確認各対面の大局観についてを主題において話していきたいと考えています。では、どうぞ!

・アミュレットビショップの役割

 一言で言えば「ロイヤル以外全てにやんわり勝てること」です。特に前期から改善した対面が2つあってそれが対秘術と対吸血鬼でした。下記に事前Tier表を作った上でそれらにどう対処した上で勝てるのかについて話していきます。

Tier1(全チームがほぼ採用する)
・秘術ウィッチ
・ミッドレンジロイヤル

Tier2(サード候補として持ち込まれる可能性が高い)
・武闘竜人ドラゴン
・吸血鬼ナイトメア
・アミュレットビショップ
・人形エルフ
・武装ドラゴン←直近で上位勢が採用していると報告があったが母数としては少数と予想

 この表から上記各対面にどのような大局観で進行するのかについて話します。Tier1を重点的に、それより下は簡単な大局観について


・ミッドレンジロイヤル

 この対面は基本的にビショップ側がかなり不利です。不利要素としましては
・序盤の横並びへの対処法が少ない。
・元帥→白黒の動きがテミス2枚要求、ない場合大打点を受ける
・アルヤスカ本体及びにターミナルウエポンが重い
と、序盤だけでなく中盤以降の強力なカード群がかなり厳しい点にあります。
 特に最近主流となっているガンナー怒涛型は従来のプリムノーニャ型より遥かに厳しい対面だと結論付けました。理由としましては上記の序盤の動きがさらに補強されたことで2ターン目の粗暴3/3の条件がより満たしやすくなったうえに序盤に並ぶ面の広さが広がったからです。マグナスバフやララミアの進化条件の達成にも寄与し、従来の形より早い段階でライフを奪ってきます。そのためかなり厳しいですが、この対面でのカードの切り方について話します。

・マリガン段階のキーカード=燭台と輝きと暗器使い
 射殺す輝きを持っているかどうかは序盤の最重要課題です。ロイヤル側のセリア+粗暴、セリア+ララミアみたいな最も厳しいムーブでさえ1+3点で2面対処することが可能です。上記以外のパターンであれば先2後手2で構えるだけで1.2ターン目の相手の面をある程度対処できます。ロイヤルにメインフェイズで使える体力バフがほとんどないため、面が並んでいる状態で後構えしても基本強く使えるため先手後手問わずかなり重宝します。燭台はライフを伸ばせるため序盤の被弾を実質的に軽減、暗器使いは貴重な後手2の2面処理です。

・背中でかき集めるべきはテミスとオファリング
 中盤以降この対面はテミスを複数枚要求されます。要求個所としては元帥、白黒、アルヤスカ、その他フロフェン+粗暴といった盤面。そういった盤面でテミスやキッカーは必須となります。テミスを打てるターン以降の基本戦術は以下の通りです。

テミス等で盤面を流す→クイック構える→警戒して殴ってこなかったらオファで回復→自分ターンで除去+燭台で毎ターン回復→以下繰り返し

 このパターンに持っていけたら序盤の被弾をこちらの回復量が超えてコントロールしきるのが可能になります。これ以降のトップ条件ではこちら側に分があります。

・その他
1、ケリュネイアは基本白進化
2、7t以降は1構えマスト(白黒起動殴り警戒バレッジ構え)
3、ターミナルウエポンは偶像で消滅。10t以降は白兎消滅が有効
4、キッカーは7pp以降バレッジ構えと併用しやすいため強力
5、ゼルガネイア意識

 総評不利対面ですが上記の意識をもって挑んだ結果GP本戦ではロイヤル対面2-1とかなり勝てました。


・秘術ウィッチ

 有利とまでは言えないものの微有利と言える程度には改善しました。秘術側の大局観とビショ側の大局観それぞれの視点からこの対面を分析します。

・秘術視点
 基本的にアグロプラン→ファウストサークルライリー捨て→ライリー蘇生→エンシェント蘇生連打 が分かりやすく勝つパターンです。逆算すればこれを遂行するためのカードの価値が高いため、獣面サークルのマリガン時点の価値が高いです。実はケリドウェンは蘇生を1枚回収するだけで役割は終わってるため、消滅されることを考慮してもこの対面に限り積極的に探しに行きません。

 攻めの起点となるファウスト、捨てて打点に変換できるライリー、フィニッシュのエンシェントアルケミストの3枚の価値が高いです。これらにアクセス可能な大釜やラビットメイジの価値は相変わらず高いです。前期はエンシェント3連打、今期は2連打+ゼルガネイアアドバンスで削るのが終着点となります。

・ビショ側視点
 秘術側が前期と大きく変わらないのに対してビショ側には大きな変更点があります。それがゼルガネイアの有無です。これによって前期まで対処が難しかったファウスト→ライリーの動きに対してテミス→ゼルガ+オファのガン逃げで対処可能になりました。 

 また以前まではブローディアが削る手段にして最大打点でここに繋げるための準備及びに3面以上を作らせないようなことをしなければなりませんでした。今期は終着点がブローディア以外にゼルガネイアアドバンスも追加されたため、8ターン目まで回復と除去のみに専念して9ターン目に盤面スタッツが5以上にならないように除去クイックを構える+10ゼルガ起動→無限に回復して逃げ続ける という新たな勝ち筋が生まれたためこのゼルガネイアの追加だけでかなりやりやすくなりました。その結果前期より神殿への依存度が下がったと個人的に感じてます。あれば便利ですけどね。

 上記を踏まえた上で上記以外のビショ側のキーカードについて

・燭台→回復
 秘術側の打点が毎ターン決まっているため回復の価値が高いです。前期同様最重要マリガンに位置付けていいでしょう。

・背中→キーカードアクセス
 ゲームが伸びるため状況に応じて必要なカードを探せる。特に山上にゼルガネイアやオファリングを設置できるとゲームメイクが非常に楽になる。

・射殺す輝き→ライリーケア、9tの構え等
 マリガンで準キープ程度ではあるがゲーム中で1.2枚は絡む。使い方はほぼ上記。

 速攻で殴られるパターンが獣面→サークルくらいしかなく、基本的にロングゲームになるため大局観通りなゲームになります。上記の対処法と対処するためのカードを把握すれば勝ち越すことは可能な対面と考えています。


・その他環境デッキ

①吸血鬼ナイトメア
 前期以前はコンシード対決をすると実は吸血鬼側が粘り勝ちました。ローズクイーンがビショ視点かなり厳しかったです。
 今期はゼルガネイアアドバンスにより後ろまでゲームを伸ばすと逆に勝てるようになりました。またアグロプランの立役者である赤ヴァ―ニアが対ロイヤルのリオードに弱いため不採用となってるのも追い風。コントロールしきってゼルガ起動で勝てるようになったため不利から微有利程度には改善しました。バレッジ採用も刺さる。

②武闘竜人
 キーカードは偶像。ロマロニアを自壊させないことが非常に重要。基本的に回復で逃げ続ければ勝手にリソースが切れる点と、2構えで相手の疾走がだいたいケアできます。主な疾走打点は伊達政宗4点や大釜の2打点にバフが付く認識です。デッキ強度が低いためこれまでの対面よりもワザップ関係なしに楽に戦えます。

 ここが一番大事なのですが「相手のゼルガネイアを絶対に墓地に落とさせてはいけません」。託宣×ゼルガのパッケージデッキにこれをされると早期アドバンスからのバーン火力で負けるためです。

 総評としては有利対面と考えています。ただこちらのロマロニアケアやゼルガネイアを墓地に落とすといった一手ミスが命取りになる対面ではあります。

③人形エルフ
 
テミスでアナスタシア、2構えでオーキスケアとノアケアをし続けて負けない状況を作り続けると勝つのが前期までの認識です。ただ今期はローフラッド本体と逆転の2枚が双方どちらも重くのしかかるため実は前期以上に相性が悪くなっていました。ただしローフラッド本体は1枚で戦局が大きく不利になる程ではなく、また逆転も盤面がリセットされるだけではあるのでこれらのカードが敗北に直結しないのは抑えておくべきでしょう。

 人形視点、アナスタシアに依存した溜めのゲームをすると負けるため4tに調べやネルシャで爆発して殴り始めるのがこの対面は有効です。アナスタシアはアナ+ジャンク人形人形+スクナみたいな最低限のリソースでテミスを要求しつつテミス打たれても再展開できますよみたいな展開に持っていくと実はビショ視点厳しかったりします。今期はローフラッド本体の耐性込みでそのプランを通されると実は簡単に負けれます。

 この対面でビショ側が意思をもってプレイする箇所はあまりないです。マリガンと背中でテミスをかき集めることくらいです。あとは黒オーキスケアの徹底とノアケア1構えを徹底することです。あまり数はこなしていないものの体感5割とみています。

④武装ドラゴン
 打点に限りがあるため基本ガンマを一旦受けてそれをゼルガ+オファで跳ね返し、ゼルガアドバンス対決にならないように相手のゼルガはしっかり消滅するの意識でなんとかなります。相手の打点量よりこちらの回復量がおおいためバーン火力で敗北は少ないです。
 昨今ではギルヴァ型が主流のためギルヴァへの回答を持っておくのも重要です。ギルヴァを1ターンで処理しなければ敗北に直結しますが、逆に1ターンで対処すれば相手は手札をすべて失うためかなりの時間が稼げます。
 上記の2点で確定除去のゼルガネイア、確定除去消滅の偶像の価値が高いので中盤以降はこれらを探すことを意識します。総評として有利対面のため初見でも対処可能と考えていました。


 上記にも書いた通り、練習段階でロイヤルにだけは明確に不利ではあるものの、有利と断言できる対面は少ないが正しい大局観をもって挑めば微有利は全部にやんわり付けられるだろう、という評価にもってくことは出来ました。今期は秘術とロイヤルが突出して強力なアーキタイプであるためサードは半分勝てば上々!ということで採用しました。そういう意味では役割をしっかり遂行したためかなりいいデッキ選択だったのではないかと感じています。

終わりに

 最後まで読んでくださってありがとうございます!この形式だと1デッキをがっつり解説するより私個人の負担が少ないかつ調整によって得られた知見を満遍なくお届けできると考えているため好評でしたらこのスタイルも取り入れようと考えています。この文章が良かったと感じましたら、私のTwitterのnoteの投稿のいいねRT、またお賽銭箱を設置しますので応援したいと思ってくださる方がいらっしゃいましたら御布施もお願いします!

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