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前を向きたい日に。

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刺激を受けたとき,もやもやしたときに,素直に思うことがあります。
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#エッセイ

そんな日もある

そんな日もある。 一日の始まりである朝に、人は生まれ、 一日の終わりである夜に、人は寝て、死ぬのだと、 ある有名なお坊さんが、言っていた。 そう。 今日のわたしと 明日のわたしは 違う。 そう思うと、 身体からふわーと風船が飛んでいくように、 スーーって楽になった。

引退後の気持ち。

終わってほしくないことが、ひとつ、またひとつと終わっていく。 昨日は、サークルの卒団式があった。 というのは、自身が大学の入学直後から所属していた、交響楽団の追いコンのこと。 約10ヶ月ぶりのホルンで、それなりにハードな思い出の曲を4連続で演奏したり、 大所帯で賑わう飲み会に参加したりするのは、 結構体力の要ることで、疲れるし、早く終わってほしいなと、正直思うこともあった。 一方で、ずーーーっとこの空間に浸っていたいという気持ちもあり、次第にそれは強くなり、とても複雑で切

通過点

卒論発表が終わった。 卒論発表って,わたしにとってさほど重要なことではなく, 通過点のひとつに過ぎないものだと思っていた。昨日までは。 いざ,終わってみると, 予想以上に感慨深くなっている自分がいて,今こうして記録している。 卒論。自分の中でずっと練り続けて,ずっと温め続けてきたもの。 それをいざ,発表という形でアウトプットしてみると, 実に色んな反応が返ってきて,それはすごくすごく面白かった。 たくさんの質問をいただいた。 ほとんどまともに答えることができず(特にフィ

”エールのバトン”

昨日は,大学生が主催するアカペラコンサートに行ってきた。 毎年この時期は自身が忙しかったけど,今年はやっと時間をつくることができたし,友達も出演するということで,とても楽しみにしていた。 コンサートは,どのグループもとても良かった。 それぞれのステージの演出にこだわりがあって,圧倒された。 何より上手だし,十分に楽しませてもらった。 あんなふうに,自分と同じような学生が,目の前で楽しそうに何かに熱中している姿を見ると, いいな,すてきだな,自分もやってみたいな,と少し

スタートに向けたラストスパート

これまでも何度かnoteで取り挙げているが, 私はいま,大学4年生で,春から新社会人になる。 職種は,教師。 小学校の先生になる。 4月からの怒涛の多忙極める生活を控え, いまは大学でしかできないこと,例えば遊びやのんびりすることなどを, 嫌と言うほどまで堪能しきっておかなくちゃいけないわけである。 実際私は,遊ぶことものんびりすることも大好きだ。 でも, それだけじゃなんだか物足りなくて,平和ボケしそうで, 貴重な残り4か月間が,とてももったいない気がしている。

どんぐりを売って1万円稼いだ友達のおはなし

もう11月も終わるなあ… 大学4年生にもなると,この時期は授業が減って,友達と会う機会がうんと少なくなる。 そんななか,昨日は週に1回という貴重な授業がある日だった。 そこで久しぶりに友達に出会うなかでひとり,栗みたいにまんまるでとてもきれいなどんぐりを持って登場した友達がいた。 そう,その人こそ,今回のタイトルの人。 「かわいいどんぐりだね。」などと話しをしていたところ, どうやらその人はどんぐりを売ってすでに1万円の利益を出したらしいウソのような本当の話を始めた。

片耳難聴歴22年。一歩前に進む。

私は生まれつき右耳が聞こえなかったから, そのことは自分にとって当たり前のことすぎて, 改めて"片耳難聴"と向き合うことなんてしてこなかった。 だから今とても新鮮な気持ちで,こうして文章に起こしている。 耳が片方聞こえないこと, それは私にとって, 幼い頃からのコンプレックスであった。 そして,度々そのことは,自分自身を嫌いにさせた。 小学校に入学した頃から,私は右耳が聞こえないことを友達に隠した。 そして,登下校の時や,机を合わせて話し合いをする時など, 学校でのあらゆ