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Inahouse 2014 ~廃材の利用~

 毎年できるだけおをかけないことは目標の一つで(というかそもそもお金があんまりないし)、廃材は使っていて、必要な文をホームセンーで買ったりしていた。2014年の制作は 毎年できるだけおをかけないことは目標の一つで(というかそもそもお金があんまりないし)、廃材は使っていて、必要な文をホームセンーで買ったりていた。2014年の制作はそれまでの制作で使った廃材のストックもあったりして、いっそのこと0円でやってみることにした。自分のストックだけでなく、学校のゴミ捨て場はそもそも宝の山でここにあ
るものだけで生活出来るんじゃないか?と思うくらいいろいろなものが落ちている。
 一回捨てられたものがどういう流れでボクの手元まで来たのかなということを考えながら作業をした。前年の屋台に使った台車は盗んできたもので、展示が終わったあとに他の資材と一緒に保存することができなかったので捨てた。普段は、ほかの資材は基本的に捨てずに使いまわすので、捨てたときになんだか変な感じ、嫌な感じがした。もともと盗んできたこと、最後には捨てたこと。この台車がなんだかなにかから“はずれてしまった”ような感覚だった。自分のコントロールが効かない(大きい、重い、値段が高い)ものだったのかもしれない。盗むことで、もともとその台車がいた場所や役割から引きはがし、使った。台車は高くて買えなかった。そしてそれだけだはあきたらず、棄てた。大きくて重くて保存するのが難しかったから。わざわざ盗んできたものを自分の手からはなした感覚が、あの台車の持っていたストーリ
ーみたいなものを丸々ゼロにして蹴り飛ばしたようなことをした。
 いまボクの生きている状況、状態でどんなことができるのか、すべきことは何でそうでないことはなにか。大学のゴミ捨て場は宝の山である。いろんなものを拾って利用している。家の椅子も、ソファもスピーカーも大学のゴミ捨て場で拾った。小屋を作ったときに電気や水道はどうするか。大学の中に建てるんであれば、引っ張ってきちゃえばいい。自立可能、自給自足な小屋は理想的だけど、ソーラーパネルやポンプやなんかを使えるほどリッチじゃない。そもそも建物を建てるなんて、地球に大地に“寄生”しているような ものだと最近思う。大学につくるって決めちゃうこと。これは大学専用ですって言っちゃえば、電気を自家発電しなくても、水を組み上げたりしなくても。だって、“あるんだもん”ですむ。
 どこでも誰でもいつでも建てられる建築なんてこの際一回諦めてみよ う。

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