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Inahouse 2013 ~1LDK構想~

 生きるために最低限必要な空間を考えて、秘密基地や小屋をつくる中で、2013年のInahouseでは食うところ(屋台:Dinning Kitchen)、寝るところ(小屋:寝室)、日中ボケーっとするところ(秘密基地:Living)の三箇所を野外に設置した。
 三つの空間を別々に設置したことで、空間同士間の行き来、間の曖昧な空間が出来ることで、自由な使い方ができると予想した。 つくる中で、予算も少ないのでなるべくあるもので作ること、誰でも作れるような簡単な構造でなおかつ短期間で作れるものとした。震災後のシェルターのようなもの、仮設建築にも影響を受けた。
 壊れても自分たちの力で立て直せるようなランニングの仕方が理想にあった。大きすぎるものや、仕組みのわからない複雑なものには抵抗があった。 当初は自分が個人としてどう作るかどう住むかどう使うかに重点を置いていた。日常の生活になるように、そんなライフスタイルの提案ができればと考えた。設置当日、祭りの中にいざ置いてみると、日常でも生活でもない空間になってしまった。人が集まっていく様子に興奮してしまっていたように思う。椅子や灰皿を来た人間が勝手に持ってくるような状態が良かった。

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