人生と創作する事は切っても切れない関係

こんにちは。いなすずめと申します。
きっとこの記事を読んでくださっている方は、ツイッターから来てくださっていると思うので、さくっと自己紹介を済ませます。と、思っていましたが、今までの生き様が創作活動にも絡んでくるので、長くなりました。

私いなすずめは、白いお城のある関西に住んでいます。
ものづくりの専門的な学校には行っておらず、全て独学でものづくりをしています。それゆえ躓く事が多いですが“楽しい!”を一番に抱き、制作しています。

小さい頃から絵を描くこと、料理、裁縫と、何か作ることが大好きでした。

中学生の職業体験に動物病院を選び、お世話になったお礼にと、病院で飼われていたねこといぬのぬいぐるみを作りました。今でもたまにお世話になりますが、飾ってあるのをみてほっこりしています。(ただ捨てられないだけかとも思ったりもする😂)
学生の頃はコスプレの世界にはまり、衣装作りが楽しく、ちょっとした造形にも手を出したり。数年前までは漫画と小説を書き、アートドールという存在を知り作ってみたり(ぬいぐるみは時々作っていた)

自己満足の域を超えない活動をしていました。その意識が変わったのはほんと1年程前の事。

心身共にぼろぼろになる出来事がありました。お前は人間ではないと言われ、ネットの世界では以前の名前を捨てることになりました。今も完全に傷が癒えたとは言えませんが、その時、私の支えとなっていたのが、ある作家さんのぬいぐるみでした。
その方はぬいぐるみだけでなく絵も描かれていて、作品を見ると、自分の心の淀みを具現化され、それでも大丈夫だよ、いいんだよ、と言われているような気がして…可愛い作品をお迎えするんだ!と意気込んで生きる希望を見出して日々を過ごしていました。

今年のまだコロナがそこまで日本に蔓延する前の事、初めて個展にお邪魔させてもらって、そこですれ違う方のキラキラした表情を見て、私の中の定まらない気持ちがいい意味で揺れました。

あぁ、私も誰かを笑顔にできる人になりたいな、と。

ぬいぐるみという形を選んだ訳。

手に取ってくれた方に寄り添えて、笑顔にできるものってなんだろう?と考えた時に出てきたのがぬいぐるみでした。私を支えてくれたぬいぐるみ作家さんに憧れが一切なかった訳ではありません。その方のぬいぐるみに救われた事が1番大きいかもしれません。

お迎え出来ることが決まった時の喜び、家に届いて箱を開けるドキドキ、箱を開けた瞬間可愛い子と対面するあの嬉しさ。

ぬいぐるみに限らず、創作をされている方の作品を手に取った事のある方は、きっと感じた事があると思います。

そして、そこから考えました。ただ自己満足で作っていても、見向きもされなければ“笑顔にする”という私の願いは叶いません。どんな子を作れば振り向いてもらえるだろうか?既に素敵な作品が沢山ある中、ありふれたものを作っても埋もれるだけだなと。

その頃、夢見が悪い日が続きました。元々夜に寝れないようになっていたものの、ここまで夢見の悪さが続くのは久々でした。そしてふと降りてきたのです。悪夢を食べてくれるバクを作ればいいのでは?と。

本来、夢を食べるバクは、鼻はゾウ、目はサイ、尾はウシ、脚はトラというまさに妖怪らしい姿なのですが、それでは妖怪好きにしかマッチしないな…と感じ、一般的に親しみのあるマレーバクをモデルにデザインを考えていきました。これがその時のもの。

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可愛さを全面に押し出し!コロンと可愛げのあるフォルムを意識し、普通に可愛いだけじゃやだなと眠たげなジト目に。そして描き終えてから気がついた私、白黒反対じゃない??でもこのジト目具合はこの方が良さそう、と後付けで「悪夢を食べすぎて色の濃淡が反転した」という設定をつけました。そもそも色んな色で作ろうと思っていたので、そこまで重要な設定ではありません。

そこから、なんとか知っていた方法で型紙を自分で一から作り、出来上がったのが試作さん一号です。

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なかなかナイスに作れたな!と自画自賛しております。

目的もなく作るのもあれだなーイベント出たいなーと思っていた所、“いきもにあ”と“マボロシクリマ”の存在を知り、宣言せずともそれを目標にもくもく作り続け、大好きなカラスのぬいぐるみとポーチも作ろう!と思い立って作りました。(いきもにあは周りの方がハイレベルな気がして気後れし、結局諦めました)

そして、マボロシクリマのタグに乗っかって獏さんの画像を投稿したところ、ありがたい事に沢山の方の目にとまりまして、大変びっくりしました。丁度夏前だった事もありスイカの獏さんが割と人気を集め!

7月25日に怖々と通販を開始させていただいたところ、沢山の方にお迎えしていただけて、そして嬉しい言葉も沢山いただけて一安心…。直接お迎えしていただいた方のお顔を見れた訳ではありませんが、笑顔になってくれてるのではないかな、と思っております。

漫画を描いて本を作っていたあの頃。イベントでたまーに手に取っていただけて、いいね!って言っていただけたあの喜びを思い出し、やっぱり私はものを作るのが好きだな、というよりも、こうやって自分が作ったもので笑顔になってくれる人がいるんだな、という嬉しさを感じることができました。


これからも、じぶんらしさを忘れず、人を笑顔に出来る、ちょっぴり疲れた心に寄り添えるようなものを作っていきたいと思っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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