【EDHイベントレポート】ボダンホライゾン3統率者デッキ対戦レポート

皆様ご無沙汰しております。やまだんちのちょうなんです。
今日はいつも一緒に遊んでいただいている方からモダホラ3の統率者デッキで遊ぼう!とお誘い頂いて4つのでデッキで遊んで来ましたので対戦の様子や各デッキを回してみた感想を書いていこうと思います!

■一回戦目 《ヴェズーヴァの女王、オムオ》

初戦はモダホラ3の構築済みデッキ4つで対戦!私は「策動する土地」のデッキを使いました。
統率者の《ヴェズーヴァの女王、オムオ》は場に出た時や攻撃した際に土地とクリーチャーに対してサブタイプを付与するというかなりトリッキーなデッキです。このデッキの主な勝利手段としては《雲上の座》や《ウルザの鉱山》などのウルザランドなど特定条件が揃うと大量にマナを生み出す土地からX呪文を超パワーでおみまいするといったものです。

対戦レポート

まず対戦の序盤は「エルドラージ侵攻」が仕掛けます。《騒々しい送り屋》が方々を殴りつつトークンを生成。そこに《巨人の先兵》や《見捨てられた碑》の全体強化が組み合わさり圧をかけていきます。
たまらず「クリエイティブ・エネルギー」から《局所的破壊》が飛んできます。統率者の《霊気の俊英、サティア》で増やしたトークンを除いて盤面が流れます。「クリエイティブ・エネルギー」はかみ合いだすとエネルギーをどんどん獲得していって《石の偶像の製造機》で6/12トランプルの生成もなんのそのです。
全体破壊でクリーチャーが大量に墓地に流れた事からそれまでマナベースのやりくりに苦しんでいたルアゴイフ軍団を擁する「猛進の墓地」もパワーを増していきます。《不休のディサ》が場にいると終了ステップのディスカードからでもルアゴイフが出てくる動きがかなり凶悪です。
オムオの中盤は我慢のフェーズ。オムオの能力で《雲上の座》で出せるマナを増やしながら中堅クリーチャーで守りを固めます。そこで均衡を破ったのが「猛進の墓地」からの《暴食のヘルカイト》。場のクリーチャーを処理しながら17/17飛行トランプルが一気に場を制圧。さらに《焼却するもの、ジアトラ》まで加わりエルドラージ軍団が落とされます。
このままゲームが終わるかと思いつつ最後の悪あがきが効きました。《隠された生育場》を使って発見4からめくれたのが《啓示の終焉》。ありったけのマナを注ぎ込んでの10枚ドローでなんとか《脱出》を引いて時間を稼ぎます。
そしてここまで耐え忍ぶ戦いをしてきた「策動する土地」デッキですがついにここで牙を向きます。《雲上の座》やウルザランドの大型マナ基盤に《マナの反射》も合わさり膨大な量のマナを生み出し《テラストドン》を《攻勢生術》で12体コピーして一気に場を制圧、見事勝利を収めました!

デッキを回してみた感想

「策動する土地」の統率者《ヴェズーヴァの女王、オムオ》は土地とクリーチャーに対して普段は揃えるのが難しいような特殊タイプを与えて数をブーストさせる事で大きなパワーを得るデッキです。特に神座など土地関連のサブタイプは種類が少ない事からパワーを高めに設定されていて、それらに特化したしたデッキを組む事で他の統率者には出来ないユニークな動きが出来ます。逆にエルフやマーフォークなど種類の多い有名部族系はわざわざオムオを経由させる意義が薄れるのでクリーチャー側の多相能力を活用する場合はもうひとひねり工夫が必要そうです。
構築済みのままだと《雲上の座》など一部のカードへの依存度がかなり大きいですが、それらを探せるカードや破壊された後のサブプランを取れる相手を入れる事でより安定した動きが出来そうです。回していて構築欲をくすぐる遊びがいのある統率者でした!
デッキのメインエンジン以外にも《自然の怒りのタイタン、ウーロ》など気の利いたカードが多数含まれているので迷っている方は買いだと思います!

■二回戦 《霊気の俊英、サティア》

続いての対戦は「クリエイティブ・エネルギー」を使わせてもらいました。エルドラージとタルモゴイフはそのままで「策動する土地」デッキが持ち込みの《世界を溶かすもの、アタルカ》デッキに変わります。

対戦レポート

二回戦目は序盤からルアゴイフ軍団が牙を向きます。周囲がまごついているうちに《不休のディサ》や《タルモゴイフの巣》からあれよあれよとルアゴイフ。私の方は《霊気晶の鉱夫》や《稲妻駆け》などで下地を整えようとしますがアタルカの持っている《龍の大嵐》から飛んでくる火力で焼かれてしまい出遅れます。テンポ的にかなりきつくなってしまったので一度《局所的破壊》で場を流し仕切り直しをしかけます。
しかしながら更地になった盤面に《稲妻のすね当て》を装備した《不休のディサ》が暴れ回りまたもルアゴイフ軍団が勢力を増していきます。魔王戦の模様に他のプレイヤーが結託して応戦。エルドラージからは《変位エルドラージ》の能力でタルモゴイフ・トークンを異空間に排除し、《世界を溶かすもの、アタルカ》が《火のるつぼ》と合わせて18点ダメージ。私も応戦する形で統率者《霊気の俊英、サティア》を出します。《顔壊しのプロ》をコピーして宝物を大量獲得。そこから《グレムリンの小走り》の全体強化能力も使い、3人の協力で何とか押し切ります。
残りの三つ巴の決着はあっという間でした。まずは私が増やしたトークンを消される事を恐れてエルドラージ軍団にフルパンチ。しかし返しに《世界を溶かすもの、アタルカ》が《歓楽の神、ゼナゴス》を引き連れて超火力のパンチ。アタルカが見事勝利を収めます。

デッキの感想

ゲーム序盤はだいぶまごついてしまったものの中盤ではエネルギーらしい動きも《霊気の俊英、サティア》の強さも体験する事が出来ました。かみ合い始めるとマナ以外のリソースも使ってガチャガチャ動ける感じはとても楽しかったです。
ただしエネルギーをメインで使おうとすると《霊気の俊英、サティア》だけで大量にエネルギーを獲得する事は出来ないのでエネルギーの獲得先・注ぎ先を別途用意する必要があり、ハイランダーである統率者だと構築難易度は高めだと思います。逆にサティアのコピー能力は比較的誘発がしやすく使いやすかったです。今回は《顔壊しのプロ》をコピーする事で大量の宝物を獲得出来ました。出た時誘発や死亡誘発などを何度も使いまわしたりは強そうな動きだと思いました。

■三回戦 《隆起する災い魔、アズラスク》

最後は「エルドラージ侵攻」で統率者を《合体した非道、ウラレック》ではなくサブの《隆起する災い魔、アズラスク》に変えて挑みます。
他のデッキは《不休のディサ》《世界を溶かすもの、アタルカ》が続投で《霊気の俊英、サティア》が《ヴェズーヴァの女王、オムオ》に変わります。

対戦レポート

今回も《不休のディサ》が猛威をふるいます。これまでも十分強かったですがサブ統率者の《葬儀人、コーラム》や《パイロゴイフ》も合わさり今までの中でもかなり強力な動きです。今回の4デッキだと「猛進の墓地」は頭一つ抜けている印象でした。ある程度場が整うと5/6ぐらいのクリーチャーが毎ターン2,3体出てきますし《パイロゴイフ》もいると大型エルドラージも平気で焼かれてしまいます。逆にエルドラージ達はあまり強力なシナジーを見せられず。1アクションが大振りな事もあり周りの展開について行けずあっさり敗退してしまいます。
このままルアゴイフ軍団が制圧するかと思いきやここで友情コンボ。ディサが《葬儀人、コーラム》の攻撃誘発能力で《ヴェズーヴァの女王、オムオ》から奪った《暗黒の深部》に対して《ウルヴェンワルドのハイドラ》でコピー能力を持った土地をサーチして来て先に《マリット・レイジ》を着地させます。20/20飛行破壊不能がそのまま《不休のディサ》を沈めます。
さらにそこから《ヴェズーヴァの女王、オムオ》が《プロパガンダ》で守りを固め、アタルカ率いるドラゴン軍団を待ち受けます。しかしながら《精霊の絆》や《 ガラクの蜂起》で手札を温めていたアタルカが《破壊的な享楽》でプロパガンダを捌いて二段攻撃ドラゴン軍団が突撃してゲームセット。

デッキの感想

一度回しただけなのであまりかみ合わなかっただけの可能性もありますが、やはり超ヘビー級のエルドラージに対してマナ基盤が追いついていない感じがあります。7マナ以上のカードが13枚も入っていてマナ加速もそこまで特化しているわけではないのでまず攻め手のアクションに辿り着くなるまで時間がかかります。いざまくり返そうと大型クリーチャーを展開しても制圧力や除去耐性がそこまで高くないので相手の軽い除去でテンポ損をしてしまったり、差を縮める為に複数回動く選択肢が少ないので他の3デッキに比べると少し完成度が落ちる印象です。
ただウラレッグの持っているコピー能力自体は強いので、がっつりマナ基盤を強化したりモダンホライゾン3で登場した軽量なエルドラージを採用する事でポテンシャルを生かした構築に改造するれば楽しいデッキになると思います。

■まとめ

というわけでモダンホライゾン3の統率者デッキで沢山遊んで来ました。全体的に完成度が高く、メインギミックに依存しない汎用的なカードも有名なパワーカードや小回りの利く汎用カードが多いので統率者デビューとしてとてもおすすめできると感じました。
発売直後に新カードで沢山遊べてとても楽しかったです!
あとこれは余談なんですが、今回構築済みデッキあまりインスタントの妨害カードが入っていないので全除去を打っても皆の強さの押し付け合いという形になって1時間ちょっとでゲームの決着がついていました。どのデッキも強さをやりたい動きが出来ていたのでインスタントの枚数制限するとカジュアルなゲーム寄りになるのではと思いました。今後の構築に活用していきたいです。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

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