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ホテルマン時代の珍事件

こんにちは!Office LiNQ片貝舞です。

昨日、テレビを見ていたらホテルニュージャパンの火災事故について特集されていました。私は以前ホテルで働いていたため、実際にこの現場にいたらと想像しゾッとしながら見ていました。ふと、火災はなかったけど、色んなトラブルは日常茶飯事だったな~と思い出し、急にホテルマン時代が懐かしくなりました。

ホテルはとんでもない出来事が当たり前のように起きる場所です。小説やドラマでホテルが舞台になることがありますが、ストーリーの中で起きるトラブルは決して大げさではなく、割と起きることです。

今日は久しぶりに思い出したホテルマン時代のとんでもない珍事件をシェアしたいと思います。

私が披露宴の会場マネージャーを担当していたときのこと。
披露宴では、緊張と高揚で飲みすぎてしまう方もいらっしゃいます。その日の披露宴では、新婦の叔父さんが飲みすぎてしまったようでした。

新婦の手紙が始まる直前トイレに立ったかと思うと、戻ってくるなり、会場の扉の前で倒れてしまったのです。
声をかけるも反応はなし。私はすぐに救急の内線に電話をしました。ホテルは何かトラブルが起きた際緊急用の内線番号があり、24時間いつでもかけつけてくれる担当の方々がいます。その時もAEDを持って走って来てくれました。しかし脈もあり、救急車を呼ぶ状況ではなさそうだとのこと。そのうち声掛けにも反応してくれるようになったので一安心しました。
ただ、安心するのはまだ早かった・・・。
今会場では新婦の手紙の真っ最中。この後の流れは新郎新婦が二人の両親に向かって花束の贈呈をし、新郎新婦、両家両親が並んだところで新郎の父挨拶、新郎の挨拶となり結びとなります。その間15分ほどです。
新郎の挨拶後はどうなるかというと、会場の扉が開き、会場出口付近に設置された金屏風に新郎新婦、両家両親が並び答礼を行います。参列者がお開きになった会場を後にし、新郎新婦に挨拶をしながらプチギフトをもらって帰る、あのシーンです。

しかし、今会場の前の扉は叔父さんが倒れてふさがっている状況!これはまずい・・・!
慌てて客室から簡易ベッドを借りてきて、金屏風の裏に設置。なんと叔父さんを金屏風の裏に隠すという裏技で乗り切ろうと計画しました。

叔父さんをベッドに移したところで新郎の挨拶が結びとなり、「新郎新婦退場です!」のアナウンスが流れました。その時マネージャーである私は新郎新婦の退場を誘導し、金屏風の前まで連れていかなくてはなりません。叔父さんがベッドに寝たことを確認し、急いで会場へ。すぐに新郎新婦を会場外へ誘導するという荒業をなんとか成し遂げました。

もちろん新郎新婦とご親族にはこっそり状況を説明しましたが、その他の参列者は全く気付くことなく笑顔で帰っていきました。

こんな珍事件、なかなか起きない、とその時は思いましたが、色んなことがあるのがホテルというもの。その後も何度となく刺激的な経験をすることとなったのでした。

また機会があれば、私が経験した他の珍事件もシェアしたいと思います。

聞いていただきありがとうございます。
また次回以降は経営の話ができればと思います。

それではまた!

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