【Balatro】誰も教えてくれないキホンのキホン


前書き


 Balatro、楽しんでますか?
『Balatro』はSteam、PS5などで販売されている、ポーカーを題材としたローグライトデッキ構築ゲームです。今年3月には売上100万本を達成し、先のSteamスプリングセールで購入した方も多いと思います。

 ただ、ジャンル特有の高難易度や理不尽さもあって、購入したはいいけど積みゲーになってて……と困っている人もいるはず。

 そこで、当記事では『Balatro』で初心者が見落としがちな基本ルールなどを紹介します。皆様のお力になれれば幸いです。


(1)カード類はハンドをプレイする前なら「いつでも並べ替えられる」


 見落としがちな基本ルール、その1です。
画面上のジョーカー、画面下の手札はカードをドラッグアンドドロップする事で常に並べ替える事が出来ます。

 また、プレイされたハンドは「手札で並び替えた順で出す」事が出来ます。これは次の項に深く関わってきます。


(2)カードは「プレイヤーが並べ替えた順」に左からチェックされる


 カード類の並べ替えが重要な理由はコレです。
ハンドをプレイした後、点数は以下の順に計算されます。

 [1]役の基本となるチップと倍率が出る
 [2]スコアリングされたトランプを、左から確認して処理する
 (スコアリングされたトランプに関わるジョーカーはこの時に発動する)
 [3]残りの手札を、左から確認して処理する
 [4]ジョーカーを左から確認して処理する
 (ジョーカー自身が倍率を加算・乗算するものはこの時に発動する)

 で、この計算は常に「プレイヤーが並べ替えた順」で行います。
例えば、6,5,4,3,2のストレートで「3と2がそれぞれ倍率+4」「4が倍率×2」の効果を持っている場合、ランクソートのままハンドをプレイする場合、

 素点×2+4+4=(素点×2)+8倍 [素点を4とすると16倍]

 と、16倍がスコアリングで手に入る倍率になりますが、これを2,3,5,6,4と並べ替えてからハンドをプレイすると、

 (素点+4+4)×2=(素点+8)×2 [素点を4とすると24倍]

 と、24倍がスコアリングで手に入る倍率となります。全然違いますね。これはジョーカーの計算でも同じ事が起きます。

 このように、カードの並び順が倍率に与える影響はとても大きいです。

 また、カードを並べ替えたからといって役に影響はありません。カードの順番がバラバラでも飛び石でも常にランクが最も高い役として計算してくれます。ただし、「ランクが高い役」であって、「倍率が高い役」ではありません。役を強化している時は少し気を付ける必要があります。


(3)トランプは「裏返されていても正しくソートされる」


 見落としがちな基本ルール、その2です。

 ゲームを進めていると、一部のボスブラインドが手札のトランプを裏返す事があります。「裏返されたトランプでどうやって役を作るんだ!こんなの運ゲーじゃないか!」と思われるかもしれませんが、実はこのボスブラインドは一点においてとてもフェアな動きをします。

 画面下の「ランク」「スート」ボタンで手札をソートした時、トランプは必ず正しく並び替わります。

 例えば、裏返されたカードをXとするとして、ランクボタンを押した時にA,A,X,K,Kと並び替えられたとします。ソートは必ず正しい為、このXは確実にAorKです。

 また、ランク→スートと押す事でスート内のランク順を保ったままソートする事が可能なので、A,X,X,7,2などでもフラッシュを確定させる事が出来ます。

 これ以外にも、画面右下のデッキにポインタを置くorデッキをクリックする事で「このラウンドで既に使用した」≒「このラウンドでもう出てこないカード」を確認出来るので推理や確定が可能です。

 あと、裏返っててもスチールカードは有効です。


(4)「A,2,3,4,5はストレート」になる


 Balatroというか、ポーカーの基本ルールです。
ランクソートばかりしていると忘れる、うっかりポイントでもあります。


(5)持っている「お金の多さ」=今の「選択肢の多さ」である


 これはBalatroに限らず多くのゲームでそうなのですが、Balatroでは序盤~中盤の金策が一段と重要になります。貧乏のままアンティだけが上がっていき、欲しいジョーカーも買えず、だんだん火力不足が露呈し……というのは、よくある敗北パターンではないでしょうか。

 ですので、最低スコアが低い序盤での金策は大変重要です。

 シンプルに毎ラウンド$4を貰える「ゴールデンジョーカー」、ラウンドごとに売却額が上がる「エッグ」「ギフトカード」、ラウンドを重ねると加速度的に収益が上がる「ロケット」「トゥ・ザ・ムーン」、ゴールドカードを量産できる「ミダスマスク」。これらはチップや倍率こそ与えませんが、序盤に買えると嬉しいジョーカーです。

 但し、目先の金策と引き換えに将来的な利息収入が見込みづらくなる「クレジットカード」や、$5を貰うのにフォーカードやストレートフラッシュを要求されかねない「ToDoリスト」を買う時は少し気を付けてくださ。
特に、日本語版では「ToDoリスト」の説明表記にバグが残っており、何の役を求められているのか不明になっています。

 また、いつまでもお金を使わずに持っていると、特定役を出すと所持金が全額没収される「雄牛」カードを1枚使うたびに$1取られる上に借金までさせられる「歯」という過酷なボスブラインドが待ち受ける事になるので、バウチャーの購入やリロールへの投資などは機を逃さないようにしましょう。


おまけ:「誤訳や隠れ仕様の紹介動画」の紹介


 現在(ver.1.0.0n)、Balatroの日本語訳にはいくつかの誤訳が残っています。
ありがたい事にそれらの補足訂正を行っている動画があるので、それを紹介させていただきます。
(注意:一部隠し要素のネタバレがあります)


最後に


 以上がBalatro未クリア者向けの仕様紹介とアドバイスになります。

 まずは、何らかのデッキのホワイトステーク(初期難易度)クリアを目標に、頑張ってみてください!良いBalatroライフを!

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