NieR:Automataの感想

はるか遠い未来、人類が宇宙人に侵略されたとき我々はどのような対処をするのか…

このゲームは、宇宙人の生み出した機械生命体によって侵略された地球を、人類が発明したアンドロイドによって取り戻すという世界観で進んでいく。実は私はこのゲームを一度投げている。というのも、私は周回プレイがあまり好きではないのだ。それゆえに何周かクリアして全貌を解き明かす仕様であった今作はその当時肌に合わなかった。しかし今回改めてやってみると当時の愚かさを身に染みるほどには没頭することができた。本筋のストーリーであるABCDEのエンドをすべて確認した。その感想を記したい。

ゲーム性は、プラチナゲームズ特有のスタイリッシュなアクションにシューティング要素を合わせたARPGである(むしろシューティングのほうが本編まである)。本作品の主人公は、簡単に分ける戦闘特化と調査特化の2パターン存在し、1周目は前者、2周目は後者、3周目はストーリーの進行度に合わせて切り替わるという手法であった。1周目は基本的な世界観を示しながら、アンドロイド側の視点でスタイリッシュなアクションを楽しむことができた。このとき操作するのが戦闘特化モデルの2Bだ。アンドロイド、メカクレ、デカ尻、白髪と属性てんこ盛りの女である。今でも他ゲームにMODで出張するぐらいに人気が高い。2周目は1周目と同じストーリーながらも、敵視点の思想などが織り交ぜられていて、新たな見解をプレイヤーに与えてくれる。また操作するのは調査特化モデルの9S(ショタ)であり、2Bよりもアクションが簡素になってるものの、敵をハッキングすることで行われるシューティング要素によって、まったく別の操作感を味わえたので、2周目ということを感じさせないほどには新鮮にプレイできた。3周目は1周目及び2周目の続きの話であり、雰囲気がガラッと変わるのでかなりワクワクさせられた。

グラフィックスはPS4初期のゲームでありながら非常に美麗であり、ステージによってはスクショを何枚もとりたいと思えるほど魅力的なロケーションも存在する。 

サウンドは素晴らしく、このゲームの構成要素において必要不可欠であると私は思う。正直なところスタイリッシュなアクションをおしてはいるが、特に画期的なシステムがあるわけではないので、もしかしたら物足りないと感じるかもしれない。雰囲気や世界観は最高峰であり、一度ハマればニーアの世界の虜になるだろう。その役割のほとんどを担っているのがBGMであると、私は確信をもっていえるだろう。

周回要素は先のゲーム性でも語ったように、物語を追う上で非常に重要な役割を持つので、充実している。また大筋のストーリーはABCDEエンドのみだが、実はエンディング自体はA~Zまで存在する。このゲームの作りこみは本当に素晴らしい。

ここまで肯定的な意見ばかり上げているが、周回前提のストーリー、新しいとは言えないアクション要素、3,4割は占めているシューティング要素によって、正直誰がやっても面白いといえないと思っている。このゲームはいわゆる雰囲気ゲーであり、世界観や衝撃的なストーリーを楽しむものだと思った。しかしハマる人はとことんハマることができると私は思っている。

今度、ニーアの過去作のリメイクが発売されることになったので、予習もかねてクリアしたが…

多分買うと思っている。いいゲームだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?