グラビティデイズ2 感想

空を落ちるなんて表現は後にも先にも二度と聞かないであろうほどにはオシャレな表現だと私は思う。

そんな重力を使ったアクションRPG、グラビティデイズをプレイした感想を述べたい。

今作は2ということで続編なのだが、1をプレイしていなくてもおおまかな話は分かるし、大体前作の話もふわっとだが分かるようになっていて、今作から始める人にも優しい配慮がされている。

ゲーム性は空を”落ちる”アクションRPG、主人公のキトゥンは重力使いであり、己または周囲の重力を操作することで様々なアクションを行うことができる。例えば空に向かってR1を1回で浮きもう一度押すことで画面の中央へ落ちることができる。非常に面白いシステムであり、街を飛び回るのはめちゃくちゃに楽しい。しかしその特殊なアクションゆえかカメラの挙動に不満が残る。壁に追いやられた時にカメラがぐるぐるして、どこが地面なのかさっぱりわからなくなる。操作性で損をしているのはかなりもったいないと感じた。

グラフィックスはPS4の初期のソフトにもかかわらず今でも十分に通用すると感じた。豊富なマップはどれも美しく、中でも中心都市のレイ・コルモスナや前作からあるプレジューヌは非常に栄えており、ずっと落ち回れるくらいには面白い。またトゥーン調であり鮮やかな色使いなので、ゲームとして非常に明るい印象を抱いた。

サウンドは素晴らしい。町の一つ一つにBGMが設定されているが、それぞれの町に抱く印象を一気に固定させている。特に上記の2つの街はBGMも素晴らしく、より一層探索が楽しくなること間違いなしだ。個人的にはプレジューヌのBGMは無限に聞いていられると感じた。

周回要素、というよりやりこみ要素は無限にあるといってもいい。トロコンは並大抵の努力では不可能だし、豊富なサブクエストはボリューム感を持たせている。単調なものもなくはないが、面白いイベントが多く、あまりサブクエストをやらない私も40個はやった。またそこに出てきた少年がエンディングでちょい役で出てきたりと、やりこんだものへのサービスも申し分ない。豊富なミニゲームの記録を世界中で競い合い、更新を狙ってもいいだろう。主人公の強化にはジェムというものが必要なのだが、これは街のいたるところに配置されているので、散策のついでに集めるのにはもってこいだ。メインストーリーも3部作と非常に長く、やりごたえがある。主人公の能力も中盤まで様々なものが解放されていくので、是非ともそこまでプレイしてほしい。ただ内容としては普通なので、散策をメインに重力使いとして世界観や雰囲気を楽しむことが、このゲームを遊びつくす秘訣だろう。

惜しい点があるとするならば、明るい色合いのゲームなので、もっと底抜けに明るく、圧倒的ハッピーエンドで締めくくった方が個人的にはよかったんじゃないかと思った。また操作感が微妙だったので、カメラ回りを中心にもう少し自由に落ちまわれるようにしてほしい。またマップは最終的に8つほどになるのだが、ファストトラベルが少なくて不便という点だろうか。街に点在するマンホールから移動するという面白いものなのだが、いかんせん数が少ないので、少々不便に感じた。

レイ・コルモスナやプレジューヌを回れただけでも十分価値があったと感じたので、いいゲームだった


最も重要なことを忘れていた。


主人公とその相棒、めちゃくちゃかわいいので操作してるだけで楽しい。

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