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ぼるレポ! #4 (10/18~10/24)

☆前回


入賞デッキ一覧

☆優勝デッキ

・ダークネスコントロール 2

・シータRX 2

・赤黒閃

・赤緑RX

・5Cグレンモルト


☆ベスト4以上

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安定感の高い【ダークネスコントロール】が、相も変わらずハイスコアを叩き出した今週。《ジェイシーエイ・ホール》の採用例が若干増した以外これといって採用カードに変化は見られず、基盤そのものの完成度の高さを改めて知らしめる結果となった。


しかし、環境全体では大きな動きが。まずまずの入賞数をキープした【赤白閃】に比べて、【赤単我我我】はまさかの入賞数0。肝心の【ダークネスコントロール】にも大きく負け越す結果となった。あくまで個人的な見解だが、《BAKUOOON <5000GT.Star>》を投入する型が流行り始めてよりコンボ色が強くなった結果、ハンデス耐性が失われていってしまったのでは?と感じなくもない。また、後述する新デッキ達の躍進も決して無関係ではないだろう。


奮わなかったアグロ組に代わって【ダークネスコントロール】討伐に乗り出したのは、今週の大本命【シータRX】。ここまでアドバンスでの活躍に恵まれなかったこのデッキだが、DMRP-19の新戦力を引っ提げ文字通り環境への「侵略」を開始。


【ダークネスコントロール】の対策として挙げられるデッキが全て素直なアグロ・ビートダウンであることに目をつけ【5Cコントロール】も若干息を吹き返す。想定する対面が対面なだけに、カウンター性能の高い【ドラサイグレンモルト】型が専ら主流。というより、【ヒャクメベン】型ではシータ対面すら怪しくあまり強みをいかせていない現状。


今回は取り上げないが、オリジナル環境からの使者【赤緑RX】が細々と活躍している点も意識しておきたい。スタンダードに攻撃力を追求したスタイルが、特に【RX系】でのミラーマッチにおいて先攻めに長けているのは注目すべき点だろう。


結果だけみれば【ダークネスコントロール】が首位となったが、王座陥落はすぐそこまで迫ってきている。果たして、次なる王座につくのはどのデッキだろうか。



注目デッキ


☆シータRX (入賞数6、優勝2回)

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20日の準優勝を皮切りに爆発的に入賞数を伸ばした、誰もが認める今週の勝ちデッキ。


元より《レッゾ.Star》型の【シータRX】自体は研究されていたが、どうにも勝ち越せない日々が続いていた。というのも《レッゾ.Star》自身ハンド消費が荒い割に火力は低く、盤面干渉力も持たずと単独のカードパワーが環境に見合っておらず、「効果自体は環境に刺さっているけど代償が重すぎる」という扱いを受けてきていた。


そんな《レッゾ.Star》を救った、本デッキのキーカードがこれ。

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《メテヲシャワァ <バジュラ.Star>》だ。


あまりにも雑な3ドローで《ダークネス》を振り切り、《ドギラゴン閃》すら軽々吹き飛ばすアタックトリガーを持つこのカードは、まさに《レッゾ.Star》にとって最高の侵略元。

元より環境への通り"だけは"評価されていたカードが雑にパワーを得てしまったのだからさあ大変。ハンデスも追い付かず、《ヴェルデ》の上に何も乗せられなくなった【ダークネスコントロール】は一度動き始めたこのデッキを止めることが不可能な事態に陥ることとなった。


とはいえ【シータRX】の問題点はそれだけではない。オリジナル環境の通例で言えば極端なアグロ、要するにアドバンスでも【赤単我我我】や【赤白閃】は厳しいはず…。


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一度でも攻撃を止めてしまえば《カツキング》や《“龍装”チュリス》から容易に切り返せてしまえる【シータRX】基盤において、僅か2マナで攻撃を食い止められる《カクシ・レシピ》は正に環境進出へのラストピース。特に【赤単我我我】に対しては単なる1打点ストップとは全く意味合いが異なり、平気で5打点程奪っていく恐ろしい守備力を発揮する。


更に言えば、一度《バジュラ.Star》を通してしまえば《レッゾ.Star》で展開数に制限をかけつつ貯まった手札から《カクシ・レシピ》を投げつけてくる、最早意味不明な鉄壁の布陣が完成する。こうなってしまえば正攻法での突破はほぼ不可能と言えるだろう。


かくして完全体となった【シータRX】が環境内の全てを蹴落として大暴れ。デッキタイプ成立時期的に週途中からの参戦となったため入賞数2位の座に甘んじることとなったが、もしこれが最初からフルパワーで挑めていたらと思うと…。来週の結果にも期待が持てるだろう。


と、ここまで散々褒めちぎってはみたが、所詮はメタデッキであり《アルカディアス・モモキング》や《奇天烈 シャッフ》といった器用に動けるカードを全カットしている関係上トリガーのケアはほぼ不可能。

単なる除去トリガーやストップ系トリガーに関してはロックをかけつつの横並べでなんとか出来ないこともないが、カウンター色の強いトリガーに関してはどうすることも出来ない。【5Cグレンモルト】は勿論、この性質上【リースRX】なんかも案外苦労する相手なのでは?と予想している。ドラグハート自体、《レッゾ.Star》のロックを受け付けないためここでのゴリ押しにはやや弱い。


決して本人が強い訳ではなく、ダークネスVSアグロの環境にピタリと合致した結果環境入りを果たせただけということを忘れないようにしたいところ。単純なデッキパワー・対応力そのものは環境内で見ても下から数えた方が早い部類であり、メタ外との撃ち合いは不利がついてしまうケースも多い。


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まあちょっとやそっとの相性不利ならなんとかしてしまえるのも、このデッキの強さではあるのだが。


→シータRXについて詳しくはこちら



☆5Cグレンモルト (入賞数2、優勝数1)

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【赤単我我我】や【赤白閃】に加えて【シータRX】と、素直にトリガーを踏んでくれる対面が増加したところを見計らって少しずつ勢力を拡大しているのが【5Cグレンモルト】。


【5Cコントロール】と言えば#1で解説した【ヒャクメベン】が記憶に新しいが、対アグロ特化としてみた場合あちらにはやや不安が残る。

《ヒャクメ-4》はあくまで生き残った場合のカウンターに期待出来るものであり、パワー4000以上のアタッカーを残された状態では単なる延命にしかならない。

《ヘブンズ・ゲート》は《ドラゴンズ・サイン》に比べて手打ちを視野に入れづらい関係上、枚数を確保しづらいのがネック。そもそも暴走状態の【赤単】には踏ませても止められないケースすら存在する。

《S・S・S》はターンこそ返ってくるものの、反撃出来るかはまた別の問題。というかこいつもこいつで《我我我》や《レッゾ.Star》のアンタップ効果でごり押される恐れがある。

更に言えば、《グレイトフル・ベン》の着地に成功しても《レッゾ.Star》のロック下ではそれだけでターンを返すことになってしまう。


決して極端にアグロに弱いという訳ではないが、はじめから対アグロとして割り切るのであれば《ドラゴンズ・サイン》という絶対的なエースカードを有する【5Cグレンモルト】型に軍配が上がるのは紛れもない事実だろう。


そんなわけで、別に【5Cコントロール】そのものの問題点は何一つ解決していない。【ダークネスコントロール】に勝てるようになった訳でもなんでもなく、そこそこのアグロを数人倒して下山する日々を繰り返している。


果たして【ダークネスコントロール】に抗う術を見つけるのが先か。或いは【ダークネスコントロール】が環境落ちするのが先か。



メタゲーム予想

・概ねここまでで語り尽くしてしまったのだが、【5C】が【ダークネスコントロール】を攻略するか否かで環境の勢力図は大きく変わることとなる。それまでは【シータRX】の天下は続くのではなかろうか。

・《レッゾ.Star》のロックをものともしない《ガイアッシュ・カイザー》の株がますます上がっている現状。復活の兆しを見せている【5Cグレンモルト】にも比較的有利な【リースRX】は今週の動向次第では比較的ワンチャンあるのかもしれない。







☆オマケ

シータとダークネスだけ、勝敗を一通りまとめておきます。(3試合以上行ったものに限る)

流石に有利不利を測るサンプルとしては些か情報不足ですが、何かの参考くらいにはなるかもしれません。

手動計測なのでもしかしたらズレあるかもしれません、予めご容赦ください。



・ダークネスコントロール

VS赤単我我我 13勝7敗

VSシータRX 5勝9敗

VS赤白閃 4勝6敗

VS赤緑RX 3勝5敗

VS5Cヒャクメベン 6勝2敗

VSリースRX 5勝2敗

VSシータNEXT 3勝4敗

VS5Cグレンモルト 6勝0敗

VSジョー星ゼロルピア 0勝6敗(地味に大金星)



・シータRX

VSダークネスコントロール 9勝5敗(週前半2-2、週後半7-3)

VS赤単我我我 4勝3敗(週前半0-2、週後半4-1)

VSジョー星ゼロルピア 3勝2敗

VS赤白閃 2勝2敗

VS赤緑RX 2勝2敗

VS赤黒邪王門 3勝1敗

VS5Cグレンモルト 2勝1敗(不調だったのか普通に負け越してます)




☆次回


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