ぼるレポ! #8 (11/15~11/21)
☆前回
入賞デッキ一覧
☆優勝デッキ
・リースRX 3
・赤単我我我 2
・ジョー星ゼロルピア
・ラッカ天門
☆ベスト4以上
珍しく筆者の予想が当たり、順当に強いデッキが勝ち進むこととなった今週。
構築として変化が見られたのは【ジョー星ゼロルピア】。オリジナル環境で話題の《「敬虔なる警官」》がアドバンス環境にも進出。とはいえ《ヘームル・エンジオン》や《とこしえの超人》といったカードの重要度が高いアドバンスでは脳死で採用出来る代物でもなく、採用の有無や枚数に関しては各々模索中といった姿勢が見て取れた。
【墓地退化】は緑型がトレンドではあったものの、速度が遅く《バイケン》もイマイチ扱いづらく…と先週触れたこのデッキタイプの良さがまるで無くなっており、少なくともアドバンス環境にはあまり噛み合っている印象を受けなかった。入賞こそもぎ取ったものの勝率も散々であり、青黒型に戻るのも時間の問題だと予想している。
上位4強と下位デッキとの差が露骨に出る結果となり、【赤単我我我】と【リースRX】が増えた日を狙い打ちした【ラッカ天門】以外は殆ど存在感を示せていない。
デッキパワー・カスタマイズ性共にずば抜けた4強相手に如何にして立ち向かうかが鍵を握るだろう。
注目デッキ
☆ジョー星ゼロルピア (入賞数4、優勝1回)
《とこしえ》搭載以降対【ダークネス】デッキとしての地位を確立していた【ジョー星ゼロルピア】が、ここにきてニューフェイスを迎え入れた。
ターゲットとしては、オリジナルと変わらず【赤単我我我】。
元より展開前に《ジョー星》さえ間に合わせてしまえば勝ち確定だったジョー星が、遂に対【赤単我我我】最終兵器に踏み出した。
単純に展開を妨害するだけではなく、盤面の打点をカットしつつ一時的にシールドまで増やせるこのカードはまさに最終兵器と呼ぶに相応しい火力。2t《警官》→3t《ジョー星》と動かれてしまえば、【赤単我我我】サイドに勝ち筋は存在しないと言っても差し支えないだろう。
とはいえ、やはりメタカード。《ヘームル・エンジオン》のパワーが大きな強みであるアドバンス版【ジョー星ゼロルピア】にとって、これ以上青いカードを増やすのは相応のリスクがつきまとう。
メタカードの括りで見ても、【赤単我我我】を見るための《セガーレ》が採用されていたオリジナルと違い、アドバンスでは《とこしえ》が採用されている関係上《警官》との互換性は薄い。
これらを削って採用する関係上、【赤単我我我】や【墓地退化】とは戦いやすくなった反面どうしても手薄になる対面が存在する。
《警官》でも一部のGRをストップ出来るとはいえ《とこしえ》には大きく使い勝手が劣ってしまう【ダークネスコントロール】は勿論。そして…
☆リースRX (入賞数7、優勝3回)
《警官》が全く刺さらない【リースRX】にとって、この流れはあまりにも美味しすぎた。
まさかの入賞数優勝数共にトップを記録した【リースRX】。4強同士の対面ではお世辞にも有利がつくとは言い難いのだが、それでもこれだけの結果を残せたのは【警官ジョー星】が【赤単我我我】や【ダークネスコントロール】の構築すら歪ませたという点も無関係ではないだろう。
とはいえ【リースRX】本人もDMBD-18にて《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》を新戦力として獲得している。
パッと見地味だが実は大きな変化で、適当な青のカードを1枚採用するだけで確実に青マナを確保出来るのがミソ。
従来の【リースRX】では《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を召喚しようと思うともう1枚の《カツキング》を埋めるしかなく、お世辞にも召喚しやすいとは言えない状況だった。
それがたった一度《宝剣》を使うだけで確実に色が揃うのだから出しやすさは段違いに。【赤単我我我】や【ダークネスコントロール】等の厳しくメタを配置してくる相手に対して、立ち回りのバリエーションが爆発的に増加する結果となった。
カードパワーの高い《栄光・ルピア》、有利対面である【墓地退化】に有効な《お清めシャラップ》も捨てがたいが、少なくとも選択肢が増えただけでも嬉しいというもの。
持ち前のデッキパワーだけで環境に食らい付く、所謂【オカルトアンダケイン】スタイルは果たしてどこまで通用するのだろうか。
メタゲーム予想
・4強の牙城が崩れることは想像しづらいが、この中だと【ダークネスコントロール】はやや綻びを見せつつある。何かしらの追加パーツでの補強が無ければ厳しい週になるかもしれない。
・【リースRX】をマークはしたいものの、それだけに勝てても意味のないメタゲームが続く。
【リースRX】に強い山の定義は中々難しいが、
▷早期の《ボルシャック・モモキングNEX》による押し付けが可能な【赤緑RX】
▷ドラグハートを封じられる《輝羅》を搭載できて、《イザナギテラス》+《瞬閃と疾駆と双撃の決断》のパッケージでデッキパワーの補強も可能な【ラッカ鬼羅.Star】
等は案外いい線をいくのではないかと予想している。
☆オマケ
入賞数上位5デッキの勝敗を一通りまとめておきます。(3試合以上行ったものに限る)
流石に有利不利を測るサンプルとしては些か情報不足ですが、何かの参考くらいにはなるかもしれません。
手動計測なのでもしかしたらズレあるかもしれません、予めご容赦ください。
・リースRX
VS赤単我我我 8勝6敗
VSジョー星ゼロルピア 6勝3敗
VSガイアッシュ覇道 5勝3敗
VSダークネスコントロール 4勝3敗
VS5Cドラサイ 2勝1敗
VS赤単龍世界 1勝2敗
(異次元の勝率を記録。流石におかしいので来週からも注目)
・赤単我我我
VSリースRX 6勝8敗
VSガイアッシュ覇道 10勝2敗
VSジョー星ゼロルピア 4勝6敗
VSダークネスコントロール 6勝2敗
VS墓地退化 4勝3敗
VS5Cドラサイ 2勝2敗
VSラッカ天門 1勝2敗
(気まぐれで有名な赤単我我我VSダークネスコントロール、今週は赤単の勝ち越し)
・ダークネスコントロール
VSジョー星ゼロルピア 3勝5敗
VS赤単我我我 2勝6敗
VS墓地退化 4勝3敗
VSリースRX 3勝4敗
VS5Cドラサイ 3勝1敗
VSガイアッシュ覇道 3勝1敗
(一見何故入賞数2位タイにつけたかまるでわからないスコアだが、実は入賞者の偏りが激しく1人で3回も入賞してしまっている。何か秘訣があるのかもしれない)
・ジョー星ゼロルピア
VS赤単我我我 6勝4敗 (まさかの勝ち越し)
VSリースRX 3勝6敗
VSダークネスコントロール 5勝3敗
VS墓地退化 4勝3敗
VSガイアッシュ覇道 3勝4敗
VSラッカ天門 3勝0敗
(警官が刺さる相手と刺さらない相手ではっきりと勝率が分かれてしまった、ダークネス対面も結構怪しかった印象。中々悩むポイントだと思う)
・墓地退化
VSジョー星ゼロルピア 3勝4敗
VSダークネスコントロール 3勝4敗
VS赤単我我我 3勝4敗
VS5Cドラサイ 2勝3敗
VS赤青ギャラクシー 3勝1敗
VSガイアッシュ覇道 1勝2敗
(アカン。)
→今回触れられなかったデッキタイプに関して、詳しくはこちら
☆次回
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