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心が読める私と悲しむ彼

この物語はフィクションです

初めまして、私は渡辺莉奈中学三年生です。実は私、普通の人とは違うことがあるんです。それは

果歩:莉奈おはよう!

莉奈:おはよう!かほりん!

彼女は藤嶌果歩。私の同級生であだ名はかほりんです

果歩:ねぇ、今日の私何か違うかわかる

莉奈:うーん

私は瞬きをした。すると

果歩:(髪切ったの気づくかな~)

莉奈:かほりん、髪切った?

果歩:正解~!でも、心読んだんでしょ

莉奈:バレちゃった

そうです。私は人の心が読めることが出来るんです。いわば超能力ってやつです。読めるようになったのは、幼稚園の頃で、急に発現した。最初は使いこなせてなかったけど、兄との特訓で中学校に上がる時には、好きなタイミングで使えるようになりました

大悟:早く行こう、ぱる(大丈夫かな、強く握りすぎてないかなぁ?)

陽世:そうだね!大くん!(大くんの手大きいな~私手あせとか出てないかな!?)

莉奈:あ、戻さないと

果歩:また、読める状態にしてるの?

莉奈:忘れてた。それにさっきの高校生カップルの心読んじゃった

果歩:でも、良いよね~高校生カップル!早く高校生になりたいな!

莉奈:さっきの高校生の制服って私たちが行きたい所じゃなかった?

果歩:えっ!?だったら頑張らないとな!

莉奈:そうだね!

私たちは話ながら学校に着いた

そして、教室に行き朝のHRが始まった

先生:皆、おはよう!さて、今からあることをやろうと思うけど何かわかる人!

莉奈:(先生、少し心読ませてもらいます)

先生:(さぁ、席替えってわかる人いるかな~)

莉奈:(席替えね、まぁ私は答えないでおこうかな)フフッ

果歩:あ!先生!莉奈多分心読んだよ!

先生:あ、そうだった!渡辺は心読めるんだったな

莉奈:でも、私は答えませんから大丈夫ですよ

先生:そうか、じゃあ渡辺以外でわかる人は?

果歩:もしかして、席替えですか?

先生:藤嶌正解!てことで今からくじを引いてその番号の席についてもらうぞ

皆、くじを引いていって私は残り物となった。まぁ残り物には福があるというしね。席が決まり席替えをした

莉奈:やった!かほりんの近くだ!

果歩:莉奈も近くて嬉しいよ!

かほりんは私の席の前に来ていた。そして、私はとなりを確認した

莉奈:よろしく

?:よろしく

莉奈:名前何ていうの?

?:宮村彼方

莉奈:宮村くんかわかった。私は渡辺莉奈
果歩:私は藤嶌果歩。かほりんって読んで!

彼方:わかった

私は宮村くんが喜んでいるのかわからなかったので心を読もうとした

莉奈:(ごめんね、少し心読ませてね)

彼方:・・・

莉奈:(あれ?読めない何で?かほりんは?)

果歩:(今日から楽しくなるな~)

莉奈:(心が読める。もしかして宮村くんの心は読めないってことかな)

私は宮村くんの心が読めなかったことに驚いた。宮村くんは普段から感情を出さないでいつも一人にいる。今回のことで宮村くんの心が読めなかったから私は彼に気になっていた

そして、いつも通り授業を行った。あ、普段の授業やテストの時は心を読むことはしないよ。ズルになるからね

そして、給食を食べ始めた。私たちの学校は班にまとまって食べる学校だった

果歩:やっぱり、ここの給食は美味しい~

莉奈:そうだね

宮村くんは静かに、給食を食べていた

莉奈(宮村くんは給食の味どう感じているだろう?)

私はもう一回宮村くんの心を読もうとした。だけど宮村くんの心は読めなかった

莉奈:むぅー

果歩:宮村くん!今日の給食美味しいよね?

彼方:そうだね

果歩:うーん、やっぱり棒読み感があるけど、本当のこと言ってる気がする!

莉奈:ねぇ、私と友達にならない

彼方:僕とですか?

莉奈:うん、どうかな?(心を読む準備体制になった)

彼方:いいですよ

莉奈:本当に!?これからよろしくね(心読めなかった~)

彼方:・・・

莉奈:どうしたの?私を見て

彼方:いや、渡辺さんって心読めるんだよね?

莉奈:そうだけど

彼方:心を読んでていやなこととかなかったの?

果歩:確かに少し気になった

莉奈:うん、あるよ。心読めるのが出来るようになってからね。仲良くしてた友達が本当は私の悪口を言ってたり、大人の人がどんな気持ちで私を見ていたのかを知ったりして、辛かったけどそのおかげで、友達もしっかり選んで仲良くなっているし、何かあったらすぐ様逃げれるし良いこともあるからいいんだよね

彼方:そうなんだ

莉奈:でも、少し気になったんだけど宮村くんの心を読もうとしたけど読めなかったんだよね

彼方:そうなんだ

莉奈:でも、心が読めなくても宮村くんのような人始めてあったから!

果歩:莉奈落ち着きなよ

莉奈:えー、だって心が読めない人と仲良くしたかったんだもん

彼方:フフッ

莉奈:あれ、笑った

彼方:僕何で笑ったんだ?

果歩:宮村くんいつも笑えばいいのに

彼方:そうだよね

莉奈:ううん、無理しなくていいからね

彼方:わかってます

私は、心を読んでなかったが宮村くんに何かあるのだと感じた。そして、午後の授業も終わり私は宮村くんに声をかけた

莉奈:宮村くん

彼方:渡辺さんどうしたの?

莉奈:宮村くんは家どっち方向なの?

彼方:あっちです

宮村くんが指したのは私の家の方向だった

莉奈:一緒だ!なら一緒に帰ろう?

彼方:いいですよ

そして、私は宮村くんと一緒に帰っていた

莉奈:ねぇ?宮村くん

彼方:何ですか?

莉奈:今度の休み一緒に出かけない?

彼方:僕はいいですよ

莉奈:じゃあ、どこに行きたいかある?

彼方:任せます

莉奈:むぅー、少しは考えてよ!

彼方:えっと、じゃあ遊園地がいいです

莉奈:じゃあ、決定だね。あ、私家ここだから

彼方:・・・

莉奈:宮村くん?

彼方:僕の家ここ

宮村くんが指したのは私の家の反対側だった

莉奈:まさか、近所だったの!

彼方:そうみたいです

莉奈:じゃあ、明日から一緒に登下校しようね

彼方:はい、ではまた

莉奈:またね!

私は家に入っていった

莉奈:まさか、宮村くんと家が近かった何か嬉しいな~

そして、その日から私は宮村くんと一緒に登下校をしていった。かほりんから付き合っているのかと言われたが付き合ってない。そして、休みの日私は宮村くんと遊園地に来ていた

莉奈:今日はいっぱい楽しもう!

彼方:わかった

私たちはおばけ屋敷やジェットコースター、メリーゴーランドなどいろいろ乗った

莉奈:楽しいね!

彼方:そうですね

莉奈:あ、少し笑顔になったじゃん

彼方:!

莉奈:宮村くん?

彼方:あ、ごめん

莉奈:宮村くん、今日は楽しむ日だから笑顔になって

彼方:わかったよ

あの後、ご飯を食べそして色んな所に行った。そして夕方になった

莉奈:最後あれ乗ろう!

彼方:いいですよ

私たちは観覧車に乗った。私は宮村くんと二人きりで乗ってたので少しドキドキしていた。そして宮村くんを見ると、凄い笑顔になっていた

彼方:渡辺さん

莉奈:何?

彼方:ありがとう、久しぶりに楽しいって思えた

莉奈:そっか、良かったよ

彼方:いつまでも、続けばいいな~

宮村くんの顔は笑顔だがどこか悲しいところが見えた。そして次の日私たちは朝から登校していた

果歩:莉奈~宮村くん!

莉奈:かほりん!

彼方:かほりんさんおはよう

果歩:あ!凄い笑顔だ

彼方:まぁ、最近は楽しいって思えて来たから

果歩:もしかして莉奈のおかげかな

莉奈:私は何もしてないよ

彼方:いえ、いつも仲良くしてくれたので

莉奈:宮村くん・・・

果歩:フフッ

莉奈:何?

果歩:いや、とても仲良くなったねって思って

私は心を読めばいいと思ったが止めておいた。そして学校に着き、授業中、宮村くんは寝ていた

莉奈:(授業中に寝る何て。あ!今宮村くんの心読めるかな)

私は宮村くんの心を読んで見たすると

彼方:(・・・で!)

莉奈:(読めるようになった!)

彼方:(・・・いで!・・・しないで!)

莉奈:(何をしないで?)

彼方:(一人にしないで!父さん!母さん!)

莉奈:(えっ!?)

彼方(もう、一人はやだよ。もうこれ以上一人にしないで!)

莉奈:(宮村くん・・・)

私は宮村くんの心をよんだら、宮村くんの悲しみや寂しさが感じ取れた。そして、私はいつの間にか涙を流していた

先生:渡辺、どうした!?

莉奈:悲しみを感じる

果歩:えっ?

莉奈:宮村くんから寂しさと悲しさを感じる。きっと、宮村くんは一人だったのかな😢

すると、宮村くんが起きた

彼方:あれ、僕寝ちゃった。やらかしちゃった

莉奈:宮村くん

彼方:渡辺さん!何で泣いてるの?

莉奈:宮村くんの心が読めたから読んだら宮村くんから悲しみと寂しさが伝わって来て

彼方:渡辺さん・・・

私はいつの間にか宮村くんにハグをした

彼方:渡辺さん!?

莉奈:宮村くん、もう大丈夫だよ。もう一人じゃないよ。かほりんも先生もクラスの皆も、それに私もいるから辛い時は頼ってよ、寂しい時は頼ってよ!皆絶対に宮村くんのこと助けてくれるから

彼方:渡辺さん・・・ありがとう😭

宮村くんは今まで我慢していたのか、沢山泣いていた。先生も授業を止めてくれて、私たちが泣き止むのを待ってくれた。そして宮村くんはなぜ一人だったのか教えてくれた

彼方:実は僕小学生の頃交通事故にあって、父さんと母さんは俺を庇ってなくなったんだ。それであの日以来、僕は親戚に預けられたけど、中学校に上がってから独り暮らししてるんだ。お金は親戚が送ってくれているんだけど、一人でいるのが寂しくて、皆の前ではそんな雰囲気出さないようにしてた

莉奈:何で最初宮村くんの心読めなかったんだろう?

果歩:もしかしたら、宮村くん自体が寂しさを絶対隠したい思いがあったから読めなかったとか

莉奈:それなら、心読めないはずだよ

先生:きっと、宮村は渡辺と仲良くなって一人じゃないって思って来たからじゃないかな

莉奈:えっ?

先生:初めの頃は藤嶌の考えをしていたと思うんだ。だけど渡辺と出会って、仲良くなってから一人じゃないって思うようになった。そうじゃないかな?

彼方:渡辺さん、僕は渡辺さんと出会って、一人じゃないって思うようになった。なのでこれからも友達としていてくれますか?

莉奈:全然良いよ!

その日以来から宮村くんは皆と仲良くなっていた。でも、私といつも一緒にいることは変わらなかった

莉奈:宮村くんは進路どうするの?

彼方:渡辺さんと同じ所に行くよ

莉奈:えっ!

彼方:正直、離れたくないって言うか何て言うか・・・

莉奈:そっか、お互いに頑張ろう!

そして、私とかほりん、宮村くんは夏休みを使って勉強をしていき、私たちが行きたい高校入試を受けた。結果は全員合格した

果歩:やった!

莉奈:やったね、宮村くん!

彼方:そうだね、渡辺さん!

そして、卒業式

彼方:渡辺さん!

莉奈:宮村くん!

彼方:卒業おめでとう!

莉奈:うん!卒業おめでとう!

彼方:渡辺さん、実は話したいことがあって

莉奈:何?(心読んで見よう~)

彼方:実は・・・(あぁ、早く言え僕!渡辺さんのこと好きって!)

莉奈:ふぇっ!

彼方:もしかして、心読んだ?

莉奈:あ、えっと・・・うん///

彼方:なら、わかっていても言います。僕は渡辺さんのことが好きです!渡辺さんと出会って一人じゃないって思うようになってから渡辺さんのことが好きになりました。こんな僕で良ければ付き合ってください!

莉奈:はい!よろしくお願いします!

私たちは卒業式の日に付き合った。そして、同じ高校に行く時も一緒に行っていた。でも違うことがあるとすれば、手をつないで行ってることかな

果歩:この高校にかほりん降臨!

莉奈:もうかほりん~

彼方:かほりんさんらしいからいいじゃん莉奈さん

莉奈:まぁ、そうだね彼方くん

すみれ:あ、新しい一年生だ

守:すみれ、脅かすなよ。ごめんな

莉奈:大丈夫です!(心読んで見ようかな)

すみれ:ごめんね(仲良くしてみたいな~)

守:あ、一年のクラスはあっちにあるから(すみれのはしゃぐ姿可愛いかったな)

莉奈:フフッ

彼方:莉奈さん、また心読んだでしょ

莉奈:さぁ、どうかな?

すみれ:じゃあ、またどこかでね

守:君、彼女さん大切にしなよ

彼方:はいありがとうございます

守:あ、俺は影山守だ。何かあれば言えよまたな

果歩:いい先輩かな?

莉奈:きっとそうだよ

彼方:そうですね。そろそろ確認しましょう!

私と彼方くんはこれからも仲良く高校生活をして行くのでした

fin

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