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嘘日記 4月30日

そういえばスピノサウルスの水生説が決定的になった~というツイートを見つけた。今はいない昔の生物の生態や形態について分かってもなんの意義も成さないでしょ?なんて思う人もいるかもしれない。

実は意外にそんなことないよって話を今日はしようと思う。

地球上に生存しているすべての生き物は何かしらの”進化を遂げて”今の形やら生態やらになって今の時代を生き延びている。
進化を遂げて、と言ったがそれがまさに鍵となるのだ。

ちなみに、ポケモンの進化は生物学的に進化では無いことをご存知だろうか。生物学的な進化とは、世代を超えて性質や体の形が変化していくこと、と定義されているためだ。

余談はこの辺にして本題に戻るが、自然界で生きるすべての生き物は常に自然選択という非常に厳しいふるいにかけられている。
ほかの生物よりも劣った部分があるとそれ以外の得意なことが無ければその種は生き残ることができないのだ。

そうしてなんとか生き延びてきた精鋭たちが現代の生き物たち。実際に彼らに学ぶことは多くある。

例えば回遊魚のマグロは泳いでいないと生きてはいけない。口から水を取り入れてエラに回すことしかできないからだ。だから彼らは効率的に泳げるようなボディシェイプを獲得した。新幹線などに応用されている流線型だ。

他にも渡り鳥のオオミズナギドリは渡り前と渡り後で体重が28パーセントほど減少する事が分かっている。実はこの28パーセントという数字は飛行機が積む燃料の重量に最適なのだ。

他にも生き物の知恵が私たちの生活に豊かさをもたらしている例は数多くある。

この生き物から学びそれを生活に応用しようとすると、なぜこの形が良いのか、なぜこの構造が最適なのかということを科学的に検証する必要がある。

その時に役立つのが生物の進化を研究することなのだ。なぜこの生物は絶滅し何故この生物は生き残ったのかと地道に比べていけば見えてくるものがたくさんある。

気になった人はBiomimetics(バイオミメティクス)と調べてみるとさらなる面白い発見があるかもしれない。

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