見出し画像

合わないフォーカス、掴みどころのないジェヒョンという人物

A DAY 1N M2 ROO7и|JAEHYUN’S DAY

名古屋のホテルでのVlogシリーズ。
このときはまだ入国後の隔離措置があったので、メンバーは日本に来てすぐ一週間ホテルの部屋で一人きりで過ごさなければいけなかった。
各々メンバーが自分の隔離ライフを撮影したVlog、一回目はジェヒョン。

「Hello Eveyone、ヨロブン…」
カメラに向かってゆっくり話し始めるジェヒョンの声はいつもよりもさらに重低音。まったくスイッチのはいっていない、明らかにオフの状態の声が耳に響いてくる。アイドルの素の姿はステージに立つ隙のない姿とはまた違った魅力がある。それにしても、寝起きすっぴんでこんなに格好いいのかとシンプルに感心してしまうヴィジュアル。

ボソボソと喋りながら、チキン照り焼き弁当を食べ始める。
部屋での過ごし方、空港で久しぶりに日本のファンに会えたこと、ふいに思い出した昔のこと。モソモソと食べながらずっと同じトーンで淡々と喋り続ける。寝起きでもこうやって見ている人に向けて話ができるってやっぱり仕事で鍛えられた能力なのかな。
起伏のない喋り方だけど、色々な話をしてくれるからずっと聞いていられる。飾らない仕草で、何気ない話や素直に気持ちをカメラに向かって話せるのは「ちゃんと話す能力がある人」ができることだな、と羨ましく思う。

ボソボソトークは持ってきた荷物の話題に。
荷造りははやく終えて調子づいていたら、Macbookの充電器を忘れてきたとのこと。さらにいつも持ち歩いてるスピーカーも持って来ず・・・
普通にショボいやらかをしてて笑ってしまう。

本人も気づいてるが、撮影カメラのフォーカスが微妙に合ってないので画がずっとボンヤリしている。でもなんだかそれがオフの雰囲気と合っていて良い感じに見えてくる不思議。本人もフォーカスを合わせようと試みるが、うまくいかない。

「'InMyBag'とかするじゃないですか。僕は'InMyMac'をやってみようと思います」
こういう言葉遊びをポソッと入れてくるのがじんわり面白い。

フィルム写真の画像をMacの画面に出し、それをビデオで映していくという力技で写真を紹介してく。ジェヒョン自身も思い出を振り返るように写真がスライドしていく。自販機の前で撮った写真、観光バスが並んだ写真、移動車の中で振り返るヘチャン、公演前に観客席からステージを見に行ったときのメンバーの後ろ姿、満開の桜の下で撮った写真。
コロナ禍前の何の規制もなかった頃の世界が、フィルム写真の質感を通すことでさらに懐かしく尊いものに見える。

フィルム写真の質感ってほんとに良いな。
温度が伝わってくる感じ。自分もフィルムカメラを手に取りたくなる。

最後は窓から見える夜景を背に、とろんとした表情でファンへ想いを伝える。ビデオを撮ってるからといって笑顔を作ることもない、自然な姿で淡々と丁寧に自分の言葉で何度もファンに感謝を伝える姿は、じーんと心に響いてくるものがある。

微妙にぼやけたフォーカスは最後まで合うことはなかったけど
日常Vlogなんてのは綺麗に写り過ぎないぐらいがいいのかもしれない。
歌、ダンス、あらゆる表現力においてオールラウンダーである一方、感情の表現が控えめで、急にボソっとシュールなことを言い出したりとなかなか人物像としては得体の知れない印象があるジェヒョン。
おぼつかないフィルム写真の質感や始終ボヤけたVlog映像は、どこか掴みどころがない彼の雰囲気とマッチしていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?