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お家探しレポ②〜見学編〜

前回の記事で、住宅が欲しくなった経緯と、住宅を探すにあたっての方向性について書きました。
今回は、より具体的な条件と、実際に見学したお家のレポについてまとめてみました。

ちなみに広さの単位は坪で書いたんですが、㎡表記とどっちの方が分かりやすいんだろう??と純粋な疑問です。
仕事でお客様と話していると坪の方が広さが分かりやすいと言われることが多いですが、SNSだと㎡表記の方が見かける気がします。

坪→㎡は、坪数に÷0.3025をすると求められるので、分かりやすい方で考えてもらえればと思います。


条件について

【家族構成】
・夫婦共に30代
・正社員共働き
・子無し
・ペットは熱帯魚と亀

【求める条件】
・敷地面積60坪以上
・駐車場2台以上
・間取りは2〜3LDK程度
・築年数は〜30年前後
・できれば在来工法
・豪雨でも心配ない立地

私たちの家が欲しい動機(木を植えられる庭が欲しい)を考えると、まずはとにかく敷地の広さで物件を絞り込んでいきました。
田舎だから広大な土地の家が沢山かと思いきや、案外そうでもありません。
新築の建売は、この地域の昨今のニーズから、庭を作るスペースがあれば駐車場の台数を1台でも増やした方が売れるということで基本的には全面コンクリートです。

また、価格を抑える意味もあって、そもそも土地があまり大きくありません。
今の子育て世代をメインターゲットに考えた場合、広いけど値段が高い家を建てるより、多少狭くても値段の安い家の方が売れます。
例えば80坪の土地があった場合、2区画にして売る方が多いです。

その為、敷地60坪以上で全面コンクリートの庭NGにすると、物件がかなり絞られてきます。
さらに例え敷地が広くても、庭のニーズが低い為、その分建物が大きく作られていて庭となるスペースは狭いという場合もあります。

私たちは2人暮らしの為、家も駐車場も最低限でいい、しかし土地は広く欲しいという、この地域では割と特殊な要望でした。
敷地が60坪以上あると記載されていても、敷地図を見ると旗竿の土地で、ほぼ侵入路部分に面積が持っていかれてるだけの場合も多かったです。


色々な物件情報を見ていると、以下の条件がこの地域での一般的な住宅かなと思いました。

【この地域で一般的な住宅】
・2階建て
・間取り4〜5LDK
・延床面積30〜45坪程度
・駐車場3台〜
・敷地45〜65坪程度


つまりここから外れているほど数が少ないです。多少の傾向の違いはありつつも、中古住宅も同じ感じでした。
ただ、中古住宅の場合は敷地面積60坪以上で検索してみると逆に敷地が300坪あるとか間取りが7LLDDKとか、どういうこと?!みたいな古民家もちょいちょいあって面白かったです。


実際に見学したお家について

色々探した結果、現在5軒の家を見学し、そのうちの1軒で話を進めている最中です。

1軒目
まだなんとな〜く住宅欲しいかも?くらいの時に見学しました。
たまたま家から徒歩10分の距離に建売が販売されたことを知り、ちょっと見に行ってみようかと軽い気持ちで見学予約をしました。
するとこの物件が案外良くて、すっかり住宅が欲しい!という気持ちになってしまいました。

建物は3LDKで各部屋は最低限の大きさですが、水回りとリビングは余裕がある作りで使い勝手が良さそうです。
建物自体は特にこれ!という部分は無いのですが、別に悪い部分も無く、良い意味ですごくプレーンな家でした。住みながらカスタマイズする分には悪くないなと思いました。

日当たりも良く、そしてなにより敷地の形状がとても良かった!
旗竿ではあるんですが、竿部分の幅をかなり広く取っていて2台並列での駐車場にし、そこから庭と建物の地面は一段高くしてありました。そのおかげで豪雨の時も安心、家と庭が通りから丸見えにならない、庭と駐車場が干渉しない等、良いところが沢山。
あと地域は市内全域で探していましたが、欲を言えば今の居住エリアが気に入っており、できればこの周辺に住みたいと思っていました。

建物より敷地重視の場合、今後似たような物件に出会えることはかなり稀です。
軽い気持ちで見学したしまだ1軒目ですが、仕事柄ある程度住宅を見慣れてる身でもこれは逃したらいけない!と思ったため、その晩夫婦で延々と話し合って翌日申し込みをしました。

しかし、なんとその時点で私たちは3番手でした。私たちが見学した日はその後に2組見学予定と聞いていたのですが、その2組はその場で申し込みをしたそうです。本気度の違いを見せつけられました。
この物件が本当に気に入っていたため、正直4ヶ月ほどショックで引きずりました。予算200万ほどオーバーしてたし、そもそも買えたか分からないよと自分に言い聞かせましたが、地味に生活圏内に建っているのも普段見かけてしまい辛かったです...。

2軒目〜3軒目
一軒目の件を引きずりつつ、次の見学予約をしました。1日で2軒回ったのですが、今回は両方とも中古住宅。築年数は8年と13年でした。
こちらも敷地・建物ともに悪くはなかったのですが、私はそこまでピンと来ず。
二軒とも南向きでリビングは日当たりがよかったのですが、立地的に湿気が溜まりやすく、南側と北側の部屋とで印象の落差が激しかったです。サッシや外壁に苔が若干付いているのも気になりました。
その他の部分も、リフォームやクリーニングをすればいいと頭では分かっていてもテンションの上がらない物件ってあるなと思いました。
夫は仕事柄リフォームのビフォーアフターを見慣れていて想像がつきやすいせいか、3軒目についてはリフォームありきでなら全然アリ、という感じでした。
しかし、リフォーム費用を考えると、仲介手数料もある分、下手すると新築より高くつく可能性が高い物件だったため見送りました。


4軒目
ここは新築の建売住宅でした。
ちょっと地面が低いので豪雨の際に心配かも、という点はあったのですが、庭と駐車場が完全に別れている配置で、それぞれの面積も十分広い点が気に入りました。
新築の割に珍しく、庭部分は砕石や新しい土を入れておらずそのままで、しかしある程度整地されていて綺麗なのと、植生を見るに水捌けも良さそうだったので土壌改良は少なくて済みそうでした。この物件が植物を育てるなら1番育てやすそうな敷地でした。
しかしここも見学について問い合わせをしたところ、タッチの差で申し込みが入ってしまい内見はできませんでした。
やはり自分たちの条件に合う物件をいち早く見つけ、気に入ったら即申し込みをするというスピード感が求められるんだなぁと再認識しました。
一生に一度の買い物なのに即決しないとすぐ取られてしまうなんてめちゃくちゃ難易度の高い買い物だ...と打ちひしがれました。

5軒目
現在話を進めている住宅です。このまま特に問題なければこの物件を購入予定です。
ここは実は物件情報自体は割と前から知っていたんですが、条件は合うけどとにかく掲載されている写真が暗いしなんか古臭く見えて全くピンときていませんでした。
しかし内見できなかった四件目も、実はサイト上ではそこまで惹かれなかったのに、実際に現地を訪れてみたら雰囲気が良かったという経緯があり、とにかく条件に合う物件は全て実物を見ておきましょうと夫婦で決めました。
そしてこれが大正解でした。
写真では分からなかったのですが、実際の建物は内部も綺麗でリフォームはほぼ必要無く、何より設備のグレードや住宅の作りが今まで見た住宅の中で断トツに良かったです。

むしろこれなかなか売れてないの絶対に掲載写真のせいだろ...とめちゃくちゃ思いました。
こんなに広々として日当たりも雰囲気もいい物件なのに、何故か窓のシャッター下ろしたままの状態で内観写真撮ってるし、売りになりそうな内装部分はほぼ見切れて写ってないし...。
専任媒介物件だったので、売主は仲介業者に怒っても良いのでは...というくらい写真と実物の印象にギャップがありました。

あとは建築関係の現場を普段から見ているからこそ、細部の作りや材料へのこだわりがビシバシ伝わってきて、むしろこの家を建てた職人さん紹介してくれないかな?仕事で使いたいんだけど...という気持ちになりました。

これ新築時相当お金かけてるよ〜と私たちはびっくりしていましたが、中古市場を見た感じ、内装のトレンド感やパッと見の綺麗めな雰囲気>実際の材料や仕様の良さ、という価格設定なのは割と感じたため、私達が凄い!と思ったポイントは購買層の需要が低いのか価格にそこまで反映されていないように思いました。
加えて約200坪の土地に2LDKの平屋という条件も需要が少ない為か、築10年と築浅なのにお値段も破格で、私たちの予算よりも安かったのも決め手になりました。


まとめ

約10ヶ月の間に5軒見学(うち1軒は外観のみ)し、その内の1軒で話がまとまりそうです。
先日無事契約し、住宅ローンの本審査も通ったため、後は境界確定など引き渡しに向けての準備をあれこれ進めている段階です。
少し和モダンな意匠の平屋なので、家具は北欧テイストにしてミックススタイルにしてもお洒落かな〜とか、お庭には何の木を植えようかな〜とか、日々妄想を楽しんでワクワクしています。

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