「普通の女の子」が何者かになった話。

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みなさんこんばんは。
本当は12/23の担当だったんですが、体調祟ったり日々のタスクに追われ追われになって気づいたら年末になっていました。
なんとかして間に合わせてみせる！（現在時刻12/31 18:15）

さて。
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、いつもお世話になっている方はいつもありがとうございます。
AnotherVision8期の沙穂です。

大学4年生の代ということもあって最近はAnotherVisionとしての活動が少なくなり、この自己紹介をするのも久しぶりですね笑
この間11期の子から聞いた話だと、私がアナビの人ではないと思っている後輩が多くなってきているみたいです。

僕アナビの人だよ〜〜〜〜〜〜笑
これみてる後輩ちゃんたちよかったら遊んでね仲良くしてね

さてと。
先ほども言った通り、大学4年の代ということで、院進をしない私には『アナビ卒業』が近くに迫ってきています。
順調にいけば、私はあと半年ぐらいの命の予定です（ちゃんと卒業できればね！！！！！！！！！！）

そんな私がAVCCで何を書こうかと色々考えたんですけれども、どうしても何かしら後輩ちゃんに残したいな〜とかそういうことを考えるようになってしまったわけです。歳ですね。

というわけで、今年はちょっとカッコつけた記事を書くことにしました。
個人的な話が続きますし、「なんやねんこいつ気持ち悪っ」って思うことがあるかもしれませんが、生暖かい目で見てやってください。私もなんやねんこいつって思いながら書いてるし、

ちょっとぐらいカッコつけたくなることもあるやんな！！！！

れっつご。

今回は何の話をするかというと、タイトルの通り「普通の女の子」が何者かになった話です。

約1年前、SCRAPさんの『ALICE IN THE NIGHT MYSTERY CIRCUS』という作品に出演させていただいてから、私の役者としての活動が本格的にスタートしました。
それまでは演技の勉強も含め演劇なんかやったことがなくて、ぶっちゃけ上手下手ってどっちがどっちなの状態からのスタートでした。


いわゆる、本当にどこにでもよくいる「普通の女の子」だったと思います。


こういうことを言うと、ありがたいことに、全然「普通」なんかじゃないよって言ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。
確かに、本当にごく普通の女の子だったかと言われると、そんなことはないのかもしれません笑
でもそれって単純に自分の好きなことをただやり続けていたってだけのことでそこまで特別なことはやってきてないんです。
ちょっと目立ちやすかっただけ。

そんな「普通の女の子」があの日にデビューしてから1年。
自分なりにがむしゃらにやってきて、今ではたくさんの役者としてのお仕事をいただけるようになりました。

今の自分が「俳優」なのか、「クリエイター」なのか、自分の正しい肩書きがこの1年でよくわからなくなりましたが、少なくとも1年前に比べて「何者か」になったのは事実だと思います。

自分がやっていることで誰かを勇気づけたり、楽しませたりすることができるようになって、「私を」観にきてくれる、応援してるよって言ってくれる方がたくさん増えました。

本当に幸せなことです。

で、なんでこんなことをAVCCに書いているかというと、私がこうしてデビューするきっかけになった本当に最初の出来事は、AnotherVisionにいたことで出会ったことだったんです。

AnotherVisionに入って1年目。
まだあの頃はコロナが猛威を振るっていて、少しずつだけど人々が外に出れるようになった頃だったかな。

私は「マーダーミステリー」というものに出会いました。
もともと謎解き公演の司会やキャストをやっていた私、ちょっとした演技をすることはもともと好きで、このマーダーミステリーにもめちゃくちゃのめり込みました。

これは偶然だとは思いますが、AnotherVisionの人たちはマーダーミステリーをものすごくロールプレイしながら遊ぶ人たちが多くいて、その環境が私にさらに刺さったんだと思います。

そこからこのマーダーミステリーをもっとやりたいと思って、気づいたら1年で100作品以上遊ぶぐらいになっていて、気づいたらマーダーミステリーのゲームマスターとしてお店で働き始めていました。

ここで私、「やっぱり演技すること好きなんだな、将来これをお仕事にできたらいいな。昔は女優さんになりたいって夢があったけど、もう1回夢見てみてもいいのかもしれないな」と思うようになったんです。

そしてその結果、オーディションに飛びついて「出たいんです」って強い気持ちを持つようになって。
気づいたら役者としてのデビューをしていました。
本当に人生って何が起こるかわからないですね笑

でね、マダミスにはもっと感謝していることがあって。
この活動をしていく中で、ありがたいことにアドリブ力がすごいねってお褒めいただけることがあるんです。

どこでそんなアドリブなんて鍛えたんやろなと思ったんですけど、謎解き公演の司会やキャストと、マーダーミステリーだなぁって思ったんです。

その場で何かを言われて、何かしらを返す力。絶対ここで育ったんだと思うんだよなぁ。


これが今では自分の強みの一つになって、さまざまなイマーシブシアターだったり、体験型コンテンツのキャストにすごくすごくすごくいきているわけです。

マダミスに出会えて本当に良かったと思っているし、私をこの世界に連れてきてくれた人たちには本当に感謝しています。

何が言いたいかというと、AnotherVisionって「謎解き」のサークルであることは間違い無いんですけど、謎解きだけのサークルではなくて。

謎解き公演を作る上では、謎だけでなく、デザイン・システム・美術・音楽・映像・司会進行・運営・スタッフワークなどなど、本当にいろんな要素があるはずです。

それぞれをもうちょっとだけ追い求めてみると気づいたらそれが仕事になってた！なんてこともあるかもしれないし、謎解き公演以外の部分でも、遊びで繋がった世界が気づいたら自分のお仕事になってた！なんてこともあるかもしれないわけです。

だから後輩ちゃんたちには、いろんなことにチャレンジしてみて欲しいなぁと思っています。
何か迷っていることがあったら全然相談には乗れるので、いつでもきてね。

で。
こういう話をするとね、一定層「才能があったんじゃ…？」とか、「沙穂は器用だから」とか言っていただけることがあるんですよ。

いや〜〜〜〜〜〜ね、
欲しいよね、才能。

ないない全然ない。
才能なんてないしすっごく不器用です私。

すぐ考え込んじゃうし、自分一人で解決できることなんて本当に少ないから、すぐ人に頼っちゃう。

でも、私、この活動をし始めてからようやく自分の特技っていうのを見つけることができたんです。

・美味しい食べ物を美味しそうに食べること

と

・努力をすること

前者については本当になんかそうでした笑
「美味しそうに食べるねぇ」って言われることが多くって笑

本題は後者。
いろんな世界を見て、いろんな人たちを見て、それを受けた自分を見て思ったんですけど、
「やっぱりこの人の才能には勝てねぇや…」って思うこと、めちゃくちゃあるんです。

じゃあその人たちに追いつくために、肩を並べるためにはどうしたらいいかって、私には努力することしか思いつきませんでした。

だって考えてみてよ、舞台の上手下手がわからない人がアレだったりこれやってたりになるためにはもう努力するしかないでしょって笑
普通に考えて意味わからなくない？私がわかってないもん笑

今までもそうです。
私は小さい頃から「上には上がいる」というのを残酷にも見せつけられる世界で生きてきたので、本当に努力することしかできなくて。
そのおかげで今いかせていることがあるので、昔の自分にはとても感謝していたりするんですが。

才能に努力で追いつけることなんてたかが知れてるし、正直コスパはめっちゃ悪い。その時の自分次第でどれぐらい伸びるか変わるし。
でも、それでも諦めずにやり続けること、どれだけ周りを頼っても、自分で変わろうとする気持ちを持ち続けることが本当に大事なんだなぁって思いました。

最初は「何やねんこいつやめた方がえんちゃう」とか「いやこの子にはできないでしょ…」って思ってた人たちも、次第に認めてくれて、仲間に入れてくれるようになって、しまいにはかけがえのない大事な仲間になって。
努力している自分を見て、力になろうと思ってくれる人たちってたくさんいてくれてるんだなと実感しました。

それがわかった時は正直めちゃくちゃ泣きそうなぐらい嬉しかったしね。

だから私はこれからも努力し続けます。
届かないぐらい遠い世界があったとしても、努力し続けていればいつかきっと、また違った「何者か」になれる時が来ると思うから。

その姿を、周りの皆さんにお返しとしてじゃないけど、お見せできるように頑張っていかなきゃなと思うわけです。

何が言いたいかってね。
何回も聞いてるセリフかも知れないし、ありふれた言葉かも知れないけど、

本当に諦めちゃダメだよ

見えてなくても、わかってくれる人がいるし、

それはきっと自分への何かという形で
いつかきっと返ってくるから。

これが私がこの1年で感じたことです。

ここに書いていることはめちゃくちゃ抽象的にしてるけどかなりノンフィクション。
みなさんが書いてくださるお手紙とか、すごく身近な人がくれた長文のLINEとか、仲間がかけてくれた何気ない言葉を見て初めて気づけたこと。

だから周りの皆さんにはとても感謝しています。

何かに挑戦してみたいけど、勇気が出ないとか、自分には向いてないって思い込んで止めようとしている人がいたら、めちゃくちゃもったいないよーって言いたい。
きっといつか何かになります。信じ続けていれば。

気づいたらとんでもなく長くなっちゃった。
再度になりますが、もし何か悩んでいる後輩ちゃんがいたら遠慮なく頼ってください。
頑張ろうとしているあなたの支えになりたい僕。

そして、今回はAVCCだったのでAnotherVisionに乗せる形で色々書いていますが、アナビだけじゃなくても色々通じる部分があるんじゃないかなと思っているので、何かしらが伝われば嬉しいです。

ってここまで書いて読み返して今すごく恥ずかしくなってる私。
え〜〜〜やめてそんな普段ふざけてばっかりなんだからもうちょっとふざけなよ私何してんのさ
臭いセリフばっか書きやがってねぇ？笑

ま、たまには許してください笑
本当に思ったことだし、少しでも説得力を増して言えるようになったかなと思ってます。

毎度毎度締め方が下手です。
これぐらいの方がちょうどいいか笑

来年もたくさんの世界を見れますように。頑張る。

最後までお読みいただきありがとうございました、

橘沙穂