モノづくり

 映画を見るとなると、次の日のことを考えず際限なく見てしまうので、休みの日の夜だけ、眠くなるまで映画を見ていいことにしている。
 昨日は「映画大好きポンポさん」を見てから、なんとなく「ハケンアニメ」を見た。
 「ハケンアニメ」の方は、タイトルだけ見て、吉岡さんが気の弱い派遣社員で、アニメ制作現場で理不尽な仕打ちを受けるっていうコメディかなと思っていたら全然違くて、「覇権アニメ」とのことだった。好きな俳優さん複数出ているので見ることにした。

 「ポンポさん」は編集技術の大切さが面白かった。私もビデオ編集したことあるけど、やはり切るのは難しい。自分で撮ってきたビデオだと尚更もったいなくて切れないんだけど、切ることで近道が見つかった時の快感はなかなか得難い。いかに端的にまとめるかという意識は、最近の無駄に上映が長い映画には見習って欲しいと思う。
 「ハケンアニメ」は、制作現場のヒリヒリした臨場感と、宝くじのCMからは想像できない苦悩に満ちた吉岡さんの演技がよかった。なんと言っても柄本さんが一番いい役。ずるい。

 どちらも、おもしろかった。共通して言えるのはモノづくりの現場、特にゼロからものを産むのってのは、苦しく、辛い作業なんだろうな。でも、色んな才能が集まると楽しいだろうな。楽しむためには良き理解者がいないと成立しないな。良いものを作るために多少の犠牲を払ってくれる職人が支えているんだな。ということだろうか。

 映画を作るアニメと、アニメを作る映画。我ながらいいチョイスだったと思う。
 

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