針と糸
数日前に、
糞を撒き散らすようになったアイマスクのことを書いた。
もちろん、その場でゴミ箱にたたっ込んでやったのである。
(・д・)チッ
しかし。
真っ昼間に仮眠を摂るのに、アイマスクは思いの外、有効であった。
しかし。
また安物をお迎えして、忘れた頃に未知の生物と戦うのはゴメンである。
(・ัω・ั)ウーン
ピコーン💡
芋家には、暇を持て余した編み物大好き妖怪が生息しているのを思い出す。
まだ恐竜が近所を歩いている時代に生まれた彼女は、洋裁と編み物を若かりし頃に習い、編み物は教えるコトを仕事にしていた。
当方は冬の間、彼女の編んだセーターのみで生きている。
🍠「アイマスク編んでください」
🦖「型紙ある?」
🍠「…………は?」
裁縫が得意な生き物と同居した結果、当方は全くそちらの才能を発揮しないまま生きている。
最後に針に触ったのは、指先に刺した棘をほじくり出した時だ。
よくわからんまま、ネットでアイマスクの型紙を探して印刷する。
彼女は眉間にシワを寄せたが、制作にかかってくれた。
後で聞くと、糸の太さでサイズが変わってしまうモノだから、洋裁のように型紙があれば良しというものではないそうだ。
そんな事も知らないまま、当方はおよそ半世紀を生きている。
糸のサイズが………とぶつぶつ言いながら、小一時間で2枚編み上げる。
助かります。
(*´∀`*)
彼女が恐竜の世界に還った時、当方は、自分でボタン付けをしなければならない。
長生きしておくれよ。
もちろん、元気なままで。
わがままを言い合い、助け合い、時に罵り合う。
実母芋だからこその距離感を、
ま、いいか。
と思うのに、
50年かかってしまった。
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