アラサー婚活〜街コン編〜

色々あり、アラサー手前で趣味が皆無になってしまった。
新しく夢中になれるものも特になく、ではこれからの人生をどうしようと考えた時に、じゃあ結婚をしようとなった。
しかし、職場と家の往復だけの私には出会いがなかった。もともと社内恋愛反対派なので、職場恋愛はまずなかったし(そもそも職場の異性は15歳以下と高齢者しかいない)、地元もなんか嫌だったので、いわゆる婚活に挑むことになった。

今日は婚活〜街コン編〜をお話したい。

なんだか何も分からなくなって、街コンをググり直近の早く仕事が終わる日に職場近くで直前のため女性無料になっている1対1の街コンを発見。
私は昔から、2人組を作ってください。が出来なかった人間で、「あの子なら組もうって話しかけられるけど、あの子はあっちの子と組みたいかもしれない」などと考えて最後の一人になるタイプだった。
街コンは関係ないが、猛獣狩りへ行こうよというレクリエーションをご存知だろうか。

コール「猛獣狩りへ行こうよ」
レスポンス「猛獣狩りへ行こうよ」
コール「槍だって持ってぞ」
レスポンス「槍だって持ってるぞ」
コール「鉄砲だって持ってるぞ」
レスポンス「鉄砲だって持ってるぞ」
コール「あ!」
レスポンス「あ!」
コール「あ!」
レスポンス「あ!」
コール「ライオン!」

といわれたら、「ライオン」と同じ文字数の4人でグループを作り、4人組になれた所からしゃがみ、「ライオン」を組めていない人は立ち、同じく組めていない人を探すレクリエーション。
私はそのレクリエーションで、4人になれていない3人組に手招きをされ入れてもらうタイプの幼少期を送ってきた。

街コンと猛獣狩りになんの関係があるのかというと、フリータイムがある街コンはダメなのだ。
回転寿司タイプの確実に話す相手のいるものでなければ、はなから時間の無駄なのだ。

ということで、仕事を定時に終わらせ、申し訳程度に化粧を直した私は街コン会場に向かった。

まず受付で番号札を貰い、パーテーションで仕切られた席に座る。席にはプロフィールカードが置かれているのでそれに記入をする。
名前、年齢、血液型、身長、家族構成、住まい、地元、仕事、休日の過ごし方、好きな食べ物。
まず、血液型にひっかかったが、素直に書く。
なぜ、血液型が婚活に必要なのかが分からない。少なくともマッチングアプリには血液型の欄がない。
身長を165と見栄を張るか考えたが、164.7の私は素直に164と記入した。逆サバを読むつもりはあっても、サバを読んで162とか書くことは無い。なぜならチビの遺伝子は死んでも引きたくないから。
あと大人になって、好きな食べ物を聞かれるのも困る。
好きじゃないけど食べているものが多すぎる。値段、栄養価、体調面。ハマっている食べ物なら間違いなくゆで卵だが、別に好きでは無い。
とりあえず炭水化物と書いた。パンも米も好きなので。ただ本音は、塩米油である。

時間になり、女性が座っている席に男性が回転寿司するという、恐らくスタンダードな会が始まった。

まず1人目

東大
記念すべき、【街コン1人目】である。おめでとう。
仕事の関係で最近こちらに越してきたという男性は、業種の横に「東大」と書いていた。
詳細は省くが、私には学歴厨の時代があった。高学歴男子と一般女子のマッチングアプリというものを使ってみたこともある。
申し訳ないが彼の記憶が無いので、プロフィールシートと共に渡されたメモ欄にあったことから彼のことを語る。
県内在住、30代。
以上。
申し訳ないが記憶にない。

枝系経営者
2人目は身なりに気を使ったイケてる30代。パーマ。何故か財布をテーブルに置く。が、モノグラムなどの明らかなハイブラでは無い。ロゴが上に置いたスマホで隠れるのが残念。
ただ彼は、自分を経営者だという。多分いい財布なのだろう。
話は上手く、水商売経験者は分かるだろうが、よく居る若いイケてる経営者。実際イケているのかはわからない。多分ジムには通っているだろう。
口は上手く、人脈で仕事をやっているタイプなので、話は続く。
キャバクラでは知り合いの連れの経営者の枝だろう。

千葉
3人目はわざわざ千葉からやってきた自衛隊員。今回の参加者で30代が多い中、年齢が近かったので近親感はあった。ただ彼がなぜ、千葉からやって来たのかが分からない。千葉。

今回の本命
4人目は同じ市内在住の30代公務員。
本命と名をつけたのは、今回の参加者なら、この人だと思ったから。
詳しい土地と公務員という所から、なんとなく勤務地も分かったがそれ以上は探らなかった。
話もまずまずにスムーズに展開されて終わった。
不可がない人だった。

可愛い子供
5人目は今回ただひとりの年下。20代前半で、体格の良い彼は公務員。
公務員、多い。
なんのお仕事ですかと聞くと、「公安」とのこと。彼の話によると役所系を一般(事務)系、警察消防自衛隊などを公安と呼ぶらしい。
FBIかと思ったので、まず一安心。
体格の良さから輩系かと思ったが、ただ身体がでかいだけで、中身はぷーさん。
韓ドラで号泣するらしい。が、涙の前に汗がすごい。額にずっと汗が滲んでいる。
会場の10数階まで、階段できた???
姉がいるらしく、可愛い弟と言った感じ。ゆるキャラみたいだった。

自意識チビ
6人目にしていきなり悪口で本当に申し訳ないが、160cm前半の身長を見栄でかざる。ただ見栄も背伸びなのがわかる。
シャツにベストという、まあ女子ウケはしない出で立ちでやってきた彼はよく自分の話をする。そしてシャツの第3ボタンがあいている。
ベストがオシャレなのか、仕事終わりなのか分からないが、それは後ほど分かるので一旦ここでは控える。
去り際に、「今の上司からうちの部下にからないかって言われて転職したんだよね」
ヘッドハンティングですね!と返したが、去り際が、それ、、???

穏やか男子
最後7人目は、30代男性。会社員。年収700~。
はぁありがたい。
と思ったのもつかの間。話が死ぬほど続かない。
これは自分にも非があるのは分かるが、7人目初めての沈黙。
自分の性格に「穏やか」とかいてあったが、たしかに穏やか。控え目。
多分君に合うのは、たんぽぽみたいな穏やでしおらしい女性。私のように、女の見た目をした男では無い。

以上7人、1人あたりおよそ10分程度の会話を終え、回転寿司タイムは終了。

その後1人2枚、アピールカードをかけるとのこと。悩む。

正直7人の中で、付き合いたい人がいるかと言えばそうでは無い。
相手に選ぶ権利があるのはもちろん分かっているが、参加している以上私にも選ぶ権利がある。
2枚。一旦、4番本命の番号を記入。
さて悩む2枚目。
6と7はない。千葉もわるいひとではなかったが、立地的にきつい。となると残るのは、1番東大、2番経営者、5番ぷーさんとなる。
年下は弟と同じになってしまうので、ぷーさんここで脱落。
経営者は金にがっついてる感じがして嫌だな。と思い、1番東大をチョイス。ただ本当に彼の記憶が無い。多分、不可ではなかったのだろう。
カードには
・好印象でした
・ぜひお食事にでも
・先ずはお友達から
など項目があったので、2人とも好印象にチェックをつけた。
カードが回収され、該当の番号の人に配られる。

誰からも来なかったらどうしようと思ったが、きた。

自意識ちびだ。

私にも選ぶ権利がある。

そっと、自分のプロフィールカードの下に隠した。さよなら。

最終決断はここからだったようで、1~5位を書いて提出しなければならなくなった。
さて困る。5????6,7を除くことは確定したが、1~5人の中を順位付けと。

下心が出た。

①本命
②経営者
③東大
④ぷーさん
⑤千葉


3以下は消去法だった。
東大、申し訳ないが、学歴厨をやっていた私がまた東大を選んだらさぞネタになるだろうと思って書いた。
ぷーさん。可愛かったので書いた。
千葉、6,7よりはありなので書いた。

最後のカードが回収されて、カップル発表。
ここで成立したカップルは、会場を出たら帰らずに、連絡先を交換するよう会場スタッフから念押しされる。
(フリーについた時の担当かよ)

いよいよカップル発表。男性の番号と、女性の番号が呼ばれる。

「今回成立したカップルは、2組4名です!」

会場スタッフの明るい声。
もうなんだかどうでも良くなっている私は、パーテーションの番が合っていないことを気にしていた。サイズが変だった。既製品なのに。

「まず1組目は、男性☆さん、女性私番さん!」

成立してしまったのだ。
しかも、☆番さんががれか分からない。メモを見る。

東大だ。

記憶にない、東大とマッチングしてしまったのだ。顔はもちろん、何を話したかも覚えてない東大。

さて困った。会場を出たら連絡先を交換しなければならない。

男性が先に退出し、女性があとか退出する。
この時わかったことだが、今回の女性参加者は4名。
3人男性が常に余っていたのだ。
時間にして30分ほどは虚無タイム。
お疲れ様でした。

会場を出たところには、カップル成立した男性が2名立っていた。
どちらが東大かすら分からない。困った。

と思っていたが、別カップルがすっと成立し、東大は話しかけてくれた。
君が東大か。

東大と連絡先を交換し帰路に着いた。
東大とは電車が同じだったので途中まで一緒に帰ることに。

そこで現れた、自意識ちび。
まさかのハットを被っていた。彼のベストはオシャレだったのだ。
これは特定の友達だけ分かってくれればいい話なのだが、とある関東のキャバクラのボーイと同じスタイルだった。
好きな人には大変申し訳なが、小さなフロイド・リーチは1人雑踏に消えていった。

隣に東大がいることは変わりないので東大と電車に乗ったが、15分程の道中、本当に話が続かない。
あー、へへ。
どんな満員電車よりもきつい。あと東大、電車なのに声がでかい。
早く降りたいが、家にも早く帰りたかったので、嘘はつかず最寄りまで15分、あーへへ。と繰り返しながら電車に揺られた。

「また、LINEしてください!」

そう言い残し、私は電車を降りた。

街コン開始から2時間。
かなり疲れた。3時間キャバクラに出勤するより疲れた。

東大とは2ターンくらいLINEをしたが、話が噛み合わなかったので無視。

街コンで学んだことは、
とりあえずで番号は書くな。
選ぶ権利と共に、断る勇気が必要。

以上。
ここまで読んで街コンに行く方は、妥協しないでください。

さようなら、東大。

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