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NIPT結果

NIPTを受けることにした。夫にもついてきてもらい、医師から改めて夫にもNIPT検査の説明をしてもらってから血液採取をしてもらった。陰性…陰性…と念じていた。

遺伝カウンセリングでの話では5日後に結果が出ると言われていた。
認可施設にしては早いなと思ったものの、ドキドキしながら過ごしていたら5日後に病院から連絡があり、まだ結果が届いていないので明後日以降に変更とのことだった。この時点ですごく嫌な予感がした。陽性だったから結果が出るのが遅れているのではないか…とか何の根拠もなくそんなことを考えていた。
結局、結果が聞けたのは血液採取の日から1週間後だった。

結果を聞きに行く日は夫は仕事休むのが難しかったため、かなり緊張しながら一人で向かった。
30分くらい待たされた後、神妙な面持ちで遺伝カウンセリングの先生から呼びこまれた。NIPTの結果であろう紙が裏返しておいてあった。

「あ…今日は旦那さんきてないんだ…」
「やっぱりね、こういう結果なのね…」

紙の表には「21トリソミー陽性」と書かれていた。

その時は変に冷静で、「あー。」みたいなリアクションをしたかなと思う。

その後羊水検査に進むかどうか、その前に一度エコーで赤ちゃんの状況を確認してから考えるか、など医師と話して、とりあえずエコーで見てもらうことにした。

エコーを見ながら、「あーこれは…うーんそうか…。むくみの指摘されたのって首の後ろだけ?」と医師に聞かれた。

そうですと答えると
「その時(14週時点)は首の後ろだけだったと思うんだけど、今は全身にむくみが広がっちゃってて、赤ちゃんかなり苦しい状態になってるね」

「赤ちゃんの状態からするとNIPTの結果は正しい可能性が高いのかなと思う。
こういう状態になってると、羊水検査はしないで妊娠中断を決意する人もいる。」
「胸にも水が溜まっちゃってるから、羊水検査を受ける前に心臓が止まってしまう可能性もある」

そこでようやく涙がボロボロと出てきた。
ティッシュの箱を渡され、「実感が湧いてきたかな」と言われた。

エコーの結果に絶望したが、私は偽陽性の可能性がある時点では妊娠中断を決意することはできないと思い、羊水検査を受けることにした。

エコーには知らない外国人医師が挨拶もなく突然同席してきて、その医師に私のエコーを見せながら英語で説明していて、私の子は見せ物じゃないんだけど、とすごく不快だったのを覚えている。

その大学病院では羊水検査は一泊入院が必要だったので入院のためのPCRを受けるために待合室で待っていたが、私がエコーを見てもらった診察室から英語での会話と笑い声が聞こえて、さっきまでは深刻な表情で私に話してくれていたけど、やっぱり所詮は他人事だよな、とやるせ無い気持ちになった。

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